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相性の悪い夜、の奇襲

2024.1.20

写真は、2ヶ月ほど前に訪れたポーラ美術館(箱根にある)で見た大きな絵の一角です。
タイトルにちなんでなんとなく夜っぽい一枚を選んでみました。

そういえば、大きな絵が展示されているのを見るたびに考えてしまうことがあって、

この絵は、とてつもなく大きな一枚の用紙をとてつもなく広い部屋にバサーっと広げて、塗ったばかりのところは踏まないようにって、慎重に慎重に描き足していってるのかな?)

と、抜き足差し足忍び足の姿勢をとって作品の上を歩く芸術家の方々の姿を想像してはちょっと可笑しくなったり、

(あるいは、それなりに大きい用紙にそれぞれ絵を描いて、後々全部をくっつけて一つの作品として完成させてるとか?、、でも境目の部分がどこかもわからないくらい自然に繋がっているんだよなぁ、、じゃあこの説もハズレかぁ。)

などと、某芸人さんのほな〇〇とちゃうか~が若干頭をよぎりそうなセルフツッコミを脳内で静かに入れてみたり。

ネットが普及しているこの便利な世の中では、ひとたび検索をかければ答えは数分もせず出るはずなのに、
あえて考察時間を設けたいかのように未だ詳細を調べない私がいます。めんどくさい女っていやですね。^_^



前置きが、前置きとは思えないほど長くなりましたが、ここからが本題です。大変失礼いたしました。

突然ですけど、後ろ向きなことを考えがちなのって圧倒的に夜じゃないですか。

いや、ね、その時間に働いてる人もいるんだからって。それも分かってます。あんまり極端なことを言うつもりもないですし、それは本当にありがたいこと、おつかれさまですと心から思っております。

それを大前提とした上で夜に関するお話をします。

私は現在一人暮らしをしているのですが、23時頃から一気に押し寄せる【街の大半が眠った感】があんまり得意ではなくて、

暗くて、静かで、物理的に一人で、そんな空間にいたらなんだか独りな気もしてくるんですね。そう感じたら最後です。一気にネガティブシンキングの無双が始まります。

自らの容姿や内面に対するコンプレックスが次々と浮き彫りになり、自分が自分でいるのを少しだけやめたくなる時もあるし、
誰からも返事が来ないLINEやDMで、他者との関係まで揺らいでしまったのかと虚しさを感じる時もある。彼氏が飲み会に行ったきり連絡よこさないのとか一番だめです、よくない想像が止まらなくなります。

頭の中いっぱいの不安感に、時には涙まで出てきちゃったりして、
明けない夜は無いなんて嘘だろうがよ~ってくらい長い夜が続く日も、一年を単位とするとおよそ8日くらいはあります。(思ったよりは少なかったようだ)

そんな時の睡眠は、嫌なことを沢山沢山考えて脳が疲れきった末の気絶に近いものなので、体力の回復という睡眠本来の役割は果たしていないように感じます。

とはいえ毎度自分の感情に侵食されっぱなしも悔しいので、大抵の場合は、プロジェクターで推しの動画や見たいドラマを流したり、自分の作ったおいしいごはんでおなかを満たして、事を未然に防ぎます。

そんな対策をとっても闇が現れて寝つけない夜が始まってしまった際には、一度しっかり絶望はするものの、

まあアップダウンのある人生の方が面白いし?と、ぽそっと呟いてみる、とか
無理やりにでも羊を登場させて数えてみる、とか
寝れなかった末に見た朝日がとても綺麗だった、とか
今日は仕事終わりケーキでも買って帰るか~、とか
(私は一度オールナイトニッポンと称しラジオごっこをしたことがあります。これに関しては疲労感が残りました。)

なにかしら闇にまとわりつかれすぎない術を身につけられていたら、結果としてそこまで悪くない日になるのかもしれないですね、やだけど。
そして、よく眠れた日にはいっぱい寝た自分をほめてあげたいです。

それとこれは憶測ですけど、私以外の人にもこんな日があるんじゃないかな?と思ってます。隠すのが上手なだけで、もしかしたら職場のあの人も、電車で寝ているサラリーマンも、スーパーのレジ打ちのお姉さんも、何かを抱えて眠れなかった夜を越えて、ため息つきながら日々をやり過ごしてるのかもしれないです。

そう考えると、ちょっとだけ、ほんっっのちょっとだけだけど、相性が良くない日の夜も受け入れてあげようかなと、思えてくるような気がします。

今晩は、心穏やかに眠りにつける夜になりますように。
ならなかったとしても、夜のあいだに抱えた悩みの一部分は、明日になったらどこかへ行ってるはずです。

よし。私ももうじき寝支度をして布団に入るとしよう。
それでは、おやすみなさい。

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