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FXを始めたばかりの自分へ、 ①結論と環境認識

結論:FXの勝つ方法は、確率の高いポジション【だけ】に賭け続ける【だけ】です

裁量FX3年半続けて得た知見です。以下はその展開ですので、好きなところをお読みください。
今からFXを始める方へ、自分が引っかかった部分を掘り下げて書いていったつもりです。

FXには専門用語が数多くあります。
日常で使う言葉と同じでも、特別な意味が与えられているものもあります。
足、環境認識、ポジション、検証など、、、以下の章を読むことで理解できるので、気にせず読み進めてください。
文中では雰囲気で同じ意味の言葉を使い分けてますのでご容赦ください。

最初に FXを始めるまえに知りたかったこと

Twitterなど、SNSから学べること。学んではいけないこと。

SNSは玉石混合の情報が飛び交っています。
特にFX関係のTwitterは詐欺、虚栄、疑心暗鬼、さながら地獄の何層目です。

儲かっているツイート(証拠なし)から有料商材に誘う一連の流れは、この3年半で6週くらいしています。FXの情報を得たい初心者を釣り上げる準備は3か月あれば大丈夫なのでしょう。
CrowdWorks(副業サイト)でも時々この仕事が出現しています。

しかし、SNSには確かにFXで成功している人たちがいます。
彼ら本物のトレーダーのつぶやきは示唆に富み、確実にあなたのチカラになります。

その見分け方はいくつかあります。
ときどき彼らがつぶやく情報(ポジション、環境認識、チャート画像)を観察し、自分で検証するのです。

『今日も爆益です!』という損益画像には隙があります。この大加工時代、いくらでも捏造できることはあなたも知っているはずです。
しかし、本物のトレーダーたちの情報をしっかり観察すると、一貫したルールがあることに気づきます。
取ったポジションには訳があります。
リアルタイムのチャート画像に引かれた線には意味があります。
時には損失を出しながら、大金を稼いでいることが見えてきます。

そして、成功したトレーダーは誰かに粘着したり、顔を真っ赤にして反論したりしません。博愛精神にあふれた方も多いです。
権利を侵害されたり盗用されたりすれば別ですが。

断言しますが、FXで稼げるように成長していく途中で誰もが謙虚になります。
リアルでFX成功を公言するヒトは少ないですが、実在します。面倒事になるのであまり言わないだけです。
孤独なトレーダーたちがSNSで自由にふるまうのは、彼らの人間らしさであり愛すべきところだと思っています。

これらを合わせて、本物のトレーダーは嫉妬や誹謗中傷をうまくスルーしながらSNSに存在しています。

有料情報やスクールも効果あると思いますが、FXを学ぶ最初の過程でTwitterに触れることは条件つきで勉強になります。
その条件とは、タイムラインで(上手い下手関係なく)前向きな情報のみ拾い、(負けているヒトの)嫉妬や粘着ツイートを遮断することです。

ところで、最初のうちは成功したトレーダーの少なくない人たちが奔放に変態的ツイートをしていることに驚かされます。
心配ありません。あなたも前向きに正直な自分をさらけ出して良いんです。
FXで稼ぐ大事な要素に『自分に嘘をつかない』ことがありますので。

FXとは

FXとは『Foreign Exchange=外国為替証拠金取引』の略です。
USDJPY(ドルと円)・EURGBP(ユーロとポンド)・XAUUSD(GOLDとドル)・BTCUSD(ビットコインとドル)など、様々な通貨や資産の両替レートはほとんどが土日除く24時間秒単位で動いています。
証券会社ごとにこの両替レートは微妙に違っており、その履歴はチャートと呼ばれています。
FXでは集団意識を理解することはとても重要なので、特殊で少数派な動きをするチャートでは環境認識が機能しません。エントリーの証券会社はなんでもいいかもしれませんが、チャート確認は必ず大手提供のものを使いましょう。

FXでできること

FXでできることは簡単です。
ロング(=buy=買い)とショート(=sell=売り)のふたつの注文(エントリー=ポジションを持つ)と、決済(=エグジット=利確/損切)を行い、その差額が利益や損失になります。
たとえば、ロングポジションより上でエグジットすれば利確と呼ばれ利益になります。逆に下でエグジットすれば損切と呼ばれ損失になります。ショートポジションはその逆です。

この仕組みのなかで自分でできることはエントリーとエグジットのタイミングを決めることだけです。
より詳しく言うと資金管理やスプレッド(手数料)もありますが、それは後述です。

この単純な仕組みに世界中が熱狂する理由はひとつです。
FXはあなたの資金を増減させることができます。
これが、ここを読んでいるあなたのFXをするモチベーションでもあるはずです。

他、私も含めて純粋にFXが好きという奇特な方もいますが、お金が減るのに楽しいのはとてもギャンブル思考なので要注意です。
FXはお金を増やすことができます。
どっちにしろ楽しいなら早いとこお金を増やせるようになったほうが良いと思います。

その増やし方(勝ち方)は以下です。
結論から言うと、FXの勝ち方は確率の高いところ【だけ】に賭け続けること【だけ】です。

FXで資産を増やし続ける仕組み

FXで勝つ確率は1/2です(資金や期間を考慮しない場合)
株でいう塩漬けのようにずっと持っていれば、10000年間にプラス圏とマイナス圏を行ったり来たりするのでエグジットのタイミング次第です。
株券が上場廃止で消滅するのと違って、メジャーな通貨ペアの存続率は高いと思われます(中国元や南アフリカランドなど一部通貨を除く)。

しかし、現実は90%の人が資金を減らしていると言われています。
負けの確率に偏る理由のひとつは、利益はいくらでも伸ばし続けられるのに対し、損失は一定以上になると強制的に損切(ロスカット)されてしまうことです。
そして、もうひとつの、とてもとても重要なことは、エントリー位置が厳選されていないことです。

言い換えればFXで資産を増やす方法は、良い位置でエントリーして利益が出ているうちにエグジットすることだけです。

仕組みを単純に考える

良い位置でエントリーするためには3つの条件があると思ってます。

①チャートがどういう状況かわかる(環境認識)
②得意な勝ちパターンを見つける(手法)
③それを繰り返す(メンタル)

このnoteでは①を説明していきます。

ところで

※どの時間足チャートを見ればいいの?

その前にひとつだけ、私がFXを始めたときに知りたかったことを書きます。
どの時間足を見ればいいのか、です。
さまざまなインジケーターの使い方などを解説をするサイトはあれど、時間足についてはあまり語られていない印象があります。
各時間足は動き方に特徴があります。後述する手法とライフスタイルに合った時間足を自分なりに見つけましょう。

どの時間足を選んでも間違いではありません。
自分の信じる手法が通用して、かつ性格に合った時間足を見つけましょう。
また、複数時間足を同時に比べるのは環境認識にも通ずる考え方になりますので、この足だけ見ておけばいいというものではありません。

ただ、これは鉄則になりますが、テクニカルでFXをやるなら多くの人が見ている時間足を見るようにしましょう。1分足未満のチャートが提供されている証券会社もありますが、マイナーな時間足はそもそも見ている人が少ないのであまり意味があるとは思えません。

私の経験則では30分足以上です。
そして、テクニカルはローソク足の軌跡に基づくので自分が信頼するチャートのローソク足が確定する時間は特に注視しましょう。

①環境認識

環境認識とは

環境認識とは、いまチャートがどういう状況か判断する能力のことです。
そして、これはそんなに難しいことではありません。
(多くの人が負ける理由は、手法とメンタルに依ります)

環境認識がなぜ大切かというと、単純に、このあと上がるか下がるかわかればFXで負けないからです。
チャートを動かしているのは機関投資家やAIや個人投資家の集団意識です。
多数派の集団の売り買いでチャートは動きますので、あなたもその多数派の考えを理解する必要があります。
上に行きたいという様子を感じたらロングし、ここで失速して下に折り返すなと思ったらショートするのです。

この集団意識はとても重要な概念です。
AIだろうと機関投資家だろうと、どこかでエントリーとエグジットの判断をします。
その根拠に自分を合わせれば、チャートの波に乗ることができます。

チャートは大きく分けて、レンジ(一定幅で上下動を繰り返す≒横這い)とトレンド(一方向に大きく動く)を繰り返しています。
その間には、レンジの幅が徐々に収束して一気に弾けることや、トレンドが伸び悩むことがあります。いずれもレンジ↔トレンドの合図です。

『今』はレンジなのか、トレンドなのかで戦略は大きく変わってきます。
環境認識でまず最初に身に着けたいことはこれです。

そして、『その後(1分後/1時間後/1日後などの自分が必要とする時間足で)』はどう動いていくかを予想していきます。
気を付けなければならないのは、あくまで予想であるということです。1度や2度思うとおりに動かないのは普通です。M1時間足なら90/100以上思った通りに動けば勝負になってきます。長い時間足、期間になればなるほど予想は外れてきます。

環境認識のやりかた

環境認識のやり方については、手法ほどのバリエーションはありません。

1)高安値更新とラインを引いてみる
2)複数時間足で状況を見比べる
3)インジケーター、オシレーターの位置や数値を見る

他、ローソク足やチャートのカタチを見ることも環境認識に含まれますが割愛します。
続けていけば「このカタチ、こういうときによく見るな?」というローソク足が、ネットにあるローソク足パターン一覧表に載っていて驚きと嬉しさを感じるときが来ますよ。

ところで

※ジグザグに動くチャートの仕組み

チャートは基本的にジグザグに動いています。
私見になりますが、この理由はポジションを持つことの意味から説明できます。

チャートは買い注文が多いと上がり、売り注文が多いと下がります。そして、大事なことは『注文はいつか決済される』ということです。
(今の価格は買いが多いのでそこにあり、全員が売り決済したらゼロになります)
利益が十分に乗ったロングポジションはどこかで決済(ショート)されてチャートはそのぶん下がります。ショートポジションはその逆です。

重要なことは、ロスカット(≒損失確定決済)でもこれが適用されることです。
ロングポジションの損失が膨らみ、止む無く決済(ショート)しても価格がショート方向に動きます。自分の買いが売りに押されてロスカットすると(されると)さらに下方向への動きが加速します。
私の経験則では15:00のロンドン市場が開くとこの動きをすることが多いと感じています。ロンドンの機関投資家がショートを大量注文し(ショートポジションを持つ)、下方向に加速したら今度はそれを一気に決済(ロング)して元の価格に戻る動きです。ショートカバーとも呼ばれます。
「(最終的に)上がるなら(一度)下げんなや!」という叫びを聞いたことがあるかもしれませんが、その状況がこれと考えています。

※これは、株の板情報の仕組みがそうだったが故の知見です。FXではディーラー・ブローカーが間に入ることもあり、簡単に言い切れません。

1)高安値更新とラインで判断する

チャート分析するうえで、私が重視するのはライン(線)を引くことです。
なぜならラインをチャートに引くと、不思議と法則があるように見えるからです。
集団意識の観点からすると、みながポジションを持ち決済する根拠に使っているということです。
『FX ライン』などと検索すると大量の結果が返ってくるのがその証拠です。

どこまで来たらエントリーするか、どこまで来たら決済するかをトレード計画と呼びますが、AIや機関投資家はそれを厳格にやっているのでしょう。
メジャーなものは覚えておくべきです。(自分のトレード計画に使うかは別の話です)

高安値更新とラインについて簡単な図が下記です。

高値更新したからまだ上にいきそうだけど、レジスタンスラインで折れるかな

ラインはたくさんの種類があります。この図では上昇トレンドにレジスタンスラインとサポートラインを両方引いてますが、これは正確にはチャネルと言います。
一般に、上昇トレンド時はサポートラインのみが重視され、下降トレンド時はレジスタンスラインが重視されています。

このライン付近はロングかショートか判断に迷うところです。
安値を割らないことが『確定したら』ロングが増え、高値更新が『確定したら』ロングがまた増えます。
高値更新がするかしないか『わからない』ところではロングしている投資家が決済して価格が下がりがちです。レジスタンスライン付近にきたらさらにロング決済が増え価格が下がります。と同時に折り返しと判断して新規ショートする投資家も増えます。

前述のラインが不思議と反応するのはこのためだと私は考えています。

2)複数時間足で比べる

実際に環境認識するときは、複数時間足を同時に観察しましょう。
他の足でも同じようにトレンドが出ていれば、様々な戦略を持った人たちが同時に同じ判断をすることになり、それだけ環境認識が正しくなります。チャートに共通認識を持つと言ってもいいと思います。

誰もが下降トレンドと思うチャートは以下です。戦略として大多数がショートを狙うでしょう。(ただ、長期足でエントリーするには遅すぎる気もします)

M15・M30・1H・4H・Dailyのすべてが下降トレンド

逆に、これが時間足ごとに上昇トレンドが出ていたり横這いなど入り乱れていれば、その分だけ環境認識が揃わずロングとショートが混じり、チャートはレンジになりがちです。

また、原理的にトレンドは下位足から上位足に伝播していきます。
1Hが下降トレンド→レンジになったときにはM30はすでにレンジになっています。M30が上昇トレンドになれば2本ぶん遅れて1Hが上昇トレンドに入ります。4HはM30で8本ぶんなので、M30がレンジになり始めたら4Hは上下にヒゲのあるローソク足になり、そのうち下ヒゲ陽線になって上昇トレンドに転じます。
このときにローソク足チャートパターンが形成されます。

1HにMoving Average(MA)というインジケーターを短期と長期で設定すると、短期線は上下によく動き、長期線はゆっくりと大きく波を打ちます。これと同じことが複数時間足にも当てはまります。
MAの複数期間設定とトレンドの複数時間足表示は違うものですが、似ている現象を取り出せます。

ただ、この流れは絶対ではありません。
下位足トレンドが上位足トレンドに飲み込まれることも多数あります。

・下位足トレンドは上位足トレンドに伝播する
・下位足トレンドは上位足トレンドの大きな流れを超えられない

まとめると矛盾しますが、この状況でどちらに振れる可能性が高いか判断するのがインジケーターやオシレーターです。

3)インジケーターやオシレーターで判断する

チャートには分析ツールがいくつも用意されています。
市場が形成され、その価格が記録されるようになると様々な人たちがその軌跡に意味を見出して未来予想をするようになりました。

チャートに何も表示しない人たちもいますが、私はある程度使ったほうが良いと思います。
その理由も『みなが気にしているから』です。目線を揃えることで環境認識がより強固になります。

私が使っているものは以下です。
・Moving Average(SMA、EMA)
・Bollinger Bands
・Commodity Channel Index

使い方、参考値は自分で探って使えるようにしていくしかありません。
手法によって設定と読み取り方が変わりますので自分の信じる手法に合わせてデータを蓄積してください。

前述の、トレンドが上位足を超えられないときMAやバンドと相関していることが多いです。
また、CCIはトレンド転換の兆しを伝えてくれます。
他にも、1600.000などキリの良い価格も注文しやすいためか弾くことがあります。

まとめ 環境認識は『形成中』のチャートで『未来予想』しよう

環境認識はそれだけで成り立たたず未来予想とセットです。
『今』を見ながら、『その後』を考えてトレード計画を立てられるようにしましょう。

誰かの環境認識や手法解説は基本的に過去の出来上がったチャートに注釈をつけて紹介されています。
それが今後も通用するかどうかは誰も責任を持ちません。

過去のチャートで同じパターンを探すことも有意義ですが、それはなりそうでならなかったパターンを見落としがちです。
リアルタイムチャートやForex Testerといったソフトを使い、形成されつつあるローソク足を見ながら環境認識することが大切です。

実際にFXを始めるときは、未来はわからない

②得意な勝ちパターンを見つけるは執筆中です、、、、


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