地球温暖化対策の話をだらだらと
予報によっては今年の夏は暑くなるなどと言われています。しかし今年は今のところ、「かなり涼しい3月」から「あまり暑くなった気がしない5月」という流れですから、この後暑くなると言われてもあまりピンときません。また、そもそも昨年があまりにも暑い1年でしたので、本当にこのあと昨年並みに暑くなるのかという疑問も残ります。
また、昨年の東京の気温は例年より約1℃高いという壊れたような気温であったのですが、現時点で今年の気温は昨年と同等で推移しています。もし、例年よりも一度高い気温が今年も続くようであれば、来年あたりになにか恐ろしい扉が開いてしまいそうではありますので、そうなってほしくないという思いもあって、今年は酷暑にならないで欲しいと思っています。
ちなみに、温暖化対策の先進地域であるヨーロッパの事を考えてみれば、ここ50年で数度上昇している地点は確かに数多くあり、海に囲まれた日本はその上昇度が若干ましであったりはします。ただし、ヨーロッパにおいて地中海、大西洋の海流の影響を受ける地域は50年前から見たときにそれほど気温が上がっていないことを考えてみますと、海に囲まれているはずの日本の上昇率は、本来あるべき数字に比べてやや大きいと言えるのかも知れません。
そして数字から直接読めること以外の要素を加えてみると、日本の置かれた状況がある程度の確度で見えてきそうです。ヨーロッパなどの方が温暖化の影響が数字上大きく見えてはいますが、実は深刻な状況になりつつあるのは日本の方であるという可能性もありますよね。
ただ、温暖化の原因が何にせよ、少なくともこの50年程度を見ていく範囲では、世界の都市部は着々と気温が上がり続けており、反転する様子が今のところ何も見られていないという事が温暖化の問題なのですが、我々にはその対処が可能なのかどうかわからないというところにこの問題の難しさがあります。
実験室の結果を出来るだけ科学的に判断することで、破滅的な未来を呼び込まない方法が見つかると良いのですが、こと地球温暖化の問題に関しては、地震予知と同等レベルの知見しか得られていないと言わざるを得ないのが現状だと思います。というのも地球で実験室と同じ結果を出すためには、人類にとってあまりにも大きすぎるために実験で得られた処方が地球規模で機能するのか誰にも検証が出来ないからなのです。
以上の事から、残念ながら私たちはざっくりとした予想をもとにそれっぽい対策をやってみて、結果が出たらラッキーであるという方法をとるしかありません。なぜなら、うまくいくか分からないことをやらないという方法を取り続けることが出来そうにもないほど、現在の都市部の気温は私たち人間にとって高すぎるという結果が出てしまっているからです。ここから先は運否天賦という事になるのでしょうか?
(傘に携わる人々にとって、現在レベルの程よい温暖化は恵みとなっていますが、これ以上暑くなれば外出者が減り、売上減少は免れないことも有り得ますので、地球温暖化については本当に重要なトピックスなのです)。
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