見出し画像

赤ちゃんメリーの曲を探す旅

こんにちは。
昨年渡米し、ついでに出産して赤ちゃんを育てています。

今回はメリーの曲を探す旅についてお話しします。


いただきもののメリー

渡米当初妊娠していたわたしは、赤ちゃん用品の出費を抑えるために中古を探していました。
地域のコミュニティーサイトを介して個人売買している人と連絡をとり、家に直接買いに行きました。

日本に帰国間近の方だったので、授乳枕やベビージム、赤ちゃん服などを破格で譲ってくださいました。
その中にメリー、頭の上でくるくる回るおもちゃもありました。
実際に生まれて数ヶ月経過するまでは、電源を入れたことすらありませんでした。

赤ちゃん向けなのに短調

そのメリーにはバッハとモーツァルトのボタンがあり、それぞれクラシックが流れる仕様でした。
モーツァルトはよく聞くものだったのですが、バッハは聴いたことのない曲。

しかも赤ちゃんのメリーなのに短調なのです。
オルゴールでもなく、ピアノの音がそのまま流れています。

私は長年ピアノを習ってきたため、バッハのインベンションやフーガなどを弾いたことがあります。
しかし、それは記憶にないものでした。
わかるのはハ短調ということと、二声かなということ。

赤ん坊はそんなことつゆ知らず、喜んで眺めています。

強力な助っ人

そこでピアノ教室を主宰している母に聞くことにしました。強力な助っ人です。
メリーの音楽を動画で撮影して確認します。

しかし母も聴いたことがないとのこと。
ピアノの先生でもよく使う曲とそうでない曲はあるものです。

その後、YouTubeなどで『バッハ ハ短調』と調べてみましたが、ヒットするものはありませんでした。

味気ないけど文明の機器を使う

知ってる方も多いと思いますが、曲を調べたい時はShazamするのが1番早いです。
しかし何も考えずに一発でわかるものは味気ない、そう思ってアナログな方法で調べていました。
しかし、残念なことにお手上げです。

メリーの音楽をShazamすることにしました。

Shazam「…なかなか見つかりません、もう少しお待ちください」

しばらく考えてくれました。
3回くらい検索にかけてくれました。

やはりクラシックともなると難しいです。
なぜならその曲自体を探すのではなく、その曲を弾いてCDにしてApple Musicに登録している中から探すからです。

結果が出てきました。
『Bach Partita No.2 in C minor BMW826』
パルティータ第2番ハ短調シンフォニアです。

ありがとうShazam


実際に曲を聞くと前奏部分があり、ぱっと聴いただけではわからなかったです。
主題の部分がメリーと同じで、これだ!と膝をたたきました。大変嬉しかったです。
発表会向けのかっこいい曲でした。

協力者に報告

早速母に連絡をし、シンフォニアだったよーと教えると「シンフォニア?!それだったら家に楽譜がある」ということで、実際に探してその結果を写真で共有してくれました。

母が「マニアックなメリーだね」と返答し、それを見た父が「マニアックな会話ですね」と一言。
まぁそうかもしれません。
これにてメリーの曲を探す旅は完結しました。

思い入れができたので弾きたい

気になっていたものが解決してとっても爽快感がありました。
日本に帰ったら預けていたピアノがあるので、それでパルティータを弾いてみようと思います。
すぐに文明に頼らないと、楽しい探求になるし、忘れません。
便利な世の中ですが、たまにはいいですよね。

ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?