米津玄師はどんな声？

　よく、米津さんの声についての話を耳にする。(もっとも本人は菅田くんや洋次郎さん等の声を褒めるが...)
　それにしても良い声だ。

　米津さんの声がどんなものか聞かれたら、私としては一言じゃ物足りない。理由は、何度か歌声の感じが変わっている、というのがある。

私の耳で聴いた感触では、細かくすると
① 2010年頃〜2012年
② 2013年〜2016年
③ 2017年〜(その中でもAとB)
　　　　　　　　　　　　に分けられる。

　②から③へはLOSERから徐々に移っており、LOSERからBOOTLEGのアルバム曲へは僅かであるが声音が低くなっているように感じる。

③Bの曲
・Moonlight
・Paper Flower
・ごめんね
　　　　　ほか2020年以降のほぼ全ての曲

　③Bは2020年以降の曲に多い。とても微妙だが、ここでは③Aより艶を帯びた声として分ける。

　さて、③の声はどんな声質なのだろうか。
ファンがよく使う言葉を挙げてみる。

・イケボ
・大人っぽい
・セクシーボイス
・色っぽい
・綺麗

(③以前に当てはまるものも中にはある)
これらの表現を統合するような良い表現はないだろうか、と私は常々考えてきた。

その結果出たのは、

Mature

マチューア。英単語だ。

Matureはここでは、

❶ a 〈人・心身・生物などが〉十分に成長した, 発達した; 大人のような
b 〈作品などが〉成熟した, 円熟の
❷ [通例限定]〈植物・果物・ワイン・チーズなどが〉熟した

(ジーニアス英和辞典 第4版より一部抜粋)

という意味として使っている。

　ニコニコ動画に歌を投稿し始めてから15年近く経った今、彼の声が円熟していることに間違いはない。

　時を経ると共に、米津さんの歌声も変貌を遂げていく。Matureの、その先の歌声はどんなものになるのだろうか。