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「地球儀」と遠くの光
「君たちはどう生きるか」の主題歌として「地球儀」が制作され、MVは屋久島の大自然の中で撮られた。
フレーズとフレーズの間に余韻があるため、いつでもゆったりとした気持ちで聴けるようになっている。
MVの通り、木々の風と木漏れ日が近くでさわさわとしているような感覚を起こさせる。
自然だけではない。「僕が生まれた日の空は」「僕が愛したあの人は」という歌詞から伺えるように、人生そのものを滑らかに歌い上げている。正確に言うと半生だろうか。
MVで私が強烈な印象を受けたのは、ラストで米津玄師が光を浴びて遠くを見つめている様子。強い決意を秘めた表情をしていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1693396592045-yidILGIzSj.jpg?width=1200)
さらに遠くへ
米津玄師は今後も遠く遠くへ行くだろう。
数々の歌が出回る中でも特に、米津さんの存在感は強烈だ。YouTubeの再生数の伸びが緩やかになっても、彼の音楽を好む人々、というより音楽性に感銘を受ける人は確実にいる。
これからも米津さんはきっと、今現在ある世間という空間の天井を突き破って進んでいくだろう。
彼は天井の先にある外の世界で音楽のきっかけを見つけて制作するわけだ。
ファン含め米津さんを理解する、あるいは理解しようとする人は、彼が突き破った天井から自分も出て、遠くへ行く米津さんを隣で見守るのだと思う。
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