2024.05.20

今日は朝から雨だった。
ありがたいことに在宅で可能な仕事をしているので、家にいればいいものを発送物があるという理由で外出を決意。大した雨じゃないなと思っていたのも束の間、相当な雨に変わって気分がぐんと萎えた。

家で作業するのが向いていなくて、喫茶店に行くことが多い。気持ちが切り替わるような気がするのだが、それで長時間滞在するのが申し訳ないきもちになって店を転々としてしまう癖がある。もう少し横柄でもいいのだろうか。のびのびとドトールの中央で裸婦画を描いているあのおじさんのようにとまでは思わないが、もっとなんか堂々としてもいいのかもしれない。

今日もまた小学生がたくさん街中に溢れていた。
コンビニの前で携帯をいじりながらたむろしている中学生もいてこわかった。休みの日なのだろうか。私は休みでもなかなか友人と遊びに行くことが許されない家だったので知らないだけで、小中学生というのはそのようなものなのかもしれない。一度帰宅するともう家から出ることが出来なくて、帰宅までの時間を稼ぐことで友人と遊ぶということをしては「帰りが遅い」と叱られていた。友達のバスが来るまで一緒にいたっていいじゃないか、という主張は届かなくて悲しかった。今になって聞けば「別に良かったのに」と言われる。そんなの子供のうちに言ってくれないと、勝手に顔色とか空気を感じて萎縮しちゃうんだからさ。反動でめちゃめちゃに遊ぶ大人になるとかは一切なかった。今は一緒にバスを待つ相手すらいないのだ。

昨日「staRtice」という短編を公開しました。

タイトルの元になっている「スターチス」という花は「永遠に変わらない愛」という花言葉を持っていて、結婚式のブーケに使われることもある花です。一番星の女の子という意味で星の「STAR」をかけた造語タイトルになっていてここもお気に入り。大学時代、同期たちと過去に書いた作品を見せ合ってはクソダサタイトル選手権を開催し、毎度堂々の優勝を飾っていた私の割りには素敵に振る舞えているのではないかという自負がある。(優勝作品は「さよならブルーマウンテン」)最悪のセンスで学生生活を乗り切った私の自負などないも同然か? 皆様からの評価を首を長くして待っております。

この短編を書くにあたって「トライアングル⊿スカイ」という架空のアイドルグループを作り、個人の設定や楽曲タイトルなどを作った。こういう作業をしているときが一番楽しい。1000文字足らずの物語でもちゃんとそこに生きているのだという説得力が欲しくて作り込んでしまう。もったいないのでタイトルだけでなくちゃんと作詞もして「トラスカ」を現実にしていきたい。作品を書きながら、創作と現実を混ぜ込んで境目がわからなくなるするのが夢なのだ。どこで生きているのかわからなくなって夢の中で踊りながら死にたい。

創作物は全て「架空」前提としているというのにわざわざ「架空」と言うのは逃げなのかもしれない。はじめての就活でライター職で求人を出していた会社へ面接に行った際「小説書いてるって事は、四六時中小説のこと考えてるってこと? へえ、気持ち悪いね(笑)」と言われたことを根に持っているのかもしれない。折角そういう学科のある大学に進学したというのに父親に「小説書いてるのか? 恥ばっかかいてるんじゃなくて?」と言われたのも原因かもしれない。いや、なんでこんなことばかり言われているんだ。親も敵なのかよ。在学中に本を出版して、プロとしての評価を得たとしても、私はずっと恥ずかしい人生を送っていると見なされるのか。私が書いたせいで、私の生み出したキャラクターたちは、恥というレッテルを張られることになるのだろうか。ああ、なんて情けなくて、もどしかして腹立たしいことよ。私の脳から旅立っていったあの子たちは愛されてもいいのではないか。

彼女たちの存在を1000文字足らずの物語にしたくなくて、「トラスカ」の曲をあたかも存在していたかのように書き起こしたいなと思っている。しかしながら先述した通りあまりにもワードセンスがない。小説を書いて生きているのに? それはまた別の筋肉なんだよな。漫才が上手い人がコントが上手いとは限らないみたいな。一流のシェフが一流のスイーツを作れるとは限らないみたいな。喩えこれであってます?
小学生の頃、詩の授業があって詩を書いたことがある。その作品がいたく評価されて何かしらの賞を貰うことができたのは本当に過去の話で。中学生になって美術部だというのにずっとギャグテイストの魔法少女作品を連載するように日々執筆していた中でその主題歌と挿入歌にあたる曲の作詞をしたのが最初で最後だったように思う。飛び抜けるほどのダサさをお披露目して我ながら参った記憶がある。そのときに書いた挿入歌のタイトルは「恋のTraffic Light」だ。昨今見かける天才中学生作曲家たちはこのセンスを見て慄け。

どうせなら詩だけじゃなくて、音も作ってみたいと思うがあまりにもそういったセンスがない。最悪私が歌うので曲が書ける人と手を組んで「トラスカ」を生かすことはできないだろうかなんて画策している。作りたい嘘が多すぎる人生。どこから手をつけたらいい?

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