2023.07.07

7月になった。もう下半期である。いかがお過ごしであろうか。
私は地獄のスランプに潜り込んでいる。何も書けそうにない。書けないということを書くことしかできない。私が書きたい文章とは違うが、何かしら書いていれば突破口が見つかるかもしれない。助けてくれ。

先月から以前にも増して漫才をよく見ている。もう昨年のものは削除されてしまたが、M-1の動画を見ては文字に起こすという作業を繰り返していた。
以前からラジオ音声を文字に起こすという作業は好きで行っていた。いろんな人の言葉遣いやリズムを研究するのにとても有意義だからだ。ただ、たった5分の音声を文字起こしするのに30分近くかかるのでタイパはとても悪い。
文字起こし技能テストでは、約三分間の音声を30分以内に書き起こす実技試験があるというので、いくらか早いほうなのかもしれない。
漫才を見ては書き起こす。芸人志望でないならなんなのだと思うような一ヶ月を過ごした。書きたいものがうまく形にできない中、書き起こした漫才もそこそこ増えてきた。自分の中でうまいこと落とし込めるよう、少しずつ噛み砕いていきたい。
書き起こしをしながら、どのようにこれらの作品を作っているのかと疑問に思い様々な記事を読んだ。ワードから考えるひともいれば、キャラクターありきで考えるひともいる。また、構成(ストーリー)を考えてから肉付けをしていくひともいる。芸人の数だけ作り方が異なり大変興味深く思った。
私が小説を書くときは、シーンから考えることが多い。
以前投稿した「口実」という作品は「酔った先輩とキスをする」というメモから膨らませたものだった。誰がキスをするのか、どうしてするのか。したことによって何が変わるのか。そんなことを考えながら形にしていく。

先日「保護」というタイトルの短編を投稿した。自分の中でテーマは好みだが、好きな文章がどこにもなくて気を病んでいる。如実に下手になっているのがわかる。苦しい。生きている実感がない。
書くことは生きることだった。それが今とてもうまくいかない。生きるための練習をまたあきらめないようにしたいと思う。ああ、いつだって成長がない。苦しい。

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