2024.05.08

自分で自分が信用できないほどあり得ないでっかい睡魔に襲われながら一日を過ごした。GW期間とは比べものにならないほど早い時間に睡眠しているというのに、日々の蓄積だろうか。もう若くないことを悟る日々である。

映画を観た。これまた久しぶりの映画館である。
私をよく知る友人らなら懸念したことであろうが、今回の席はとても見やすく最高の時間を過ごすことができた。所謂席ガチャ大成功といったやつである。

私は座席の運といったものがない。あまりにも不運の連続である。事前に席を選び、前後にどのような人が来るのか、どのようなメンバーで同じ時間を過ごすのかということがわからない場合の座席運がすこぶるない。

・両隣に強烈加齢臭のおじさんが座り、三時間もの間、鼻呼吸を塞がれ映画の記憶も吹き飛ぶ。
・隣に座ったお姉さんがおもむろに作中BGMに合わせて肘置きを爪で叩きビートを刻む。
・上演前、隣の席になったおじいさんにこれから観る映画のあらすじを説明するよう求められる。
・最後列通路突き当たりの席に座った際、途中、斜め前通路脇の席に座っていた方が膝にコートをかけた途端、座席下の非常灯がコートに反射し、私の視界を強い光が襲う。
・サイコスリラー映画を鑑賞した際、隣の席のカップルが終始談笑。
・上映中(OP程度)遅れてやってきたカップルの女性に上から座られそうになる。

と、箇条書きにしただけでもこの様。ついでに新幹線の席運もあまりよくない。ずっとトイレの芳香剤のような匂いのする女性がおもむろにネイルを塗り始め、窓際の私は逃げることができないまま、長い道のりで絶望したことがある。そのため普通に鑑賞できるだけで本当に幸せであった。加えて映画も良かった。帰り道に一輪車のように自転車を漕ぐおじさんも見ることが出来て景気が良かった。今日の私は心が広い。

心が広いので、原稿を書くついでにミスタードーナッツに行った。
どうしようかと眺めているとジェノベーゼパイなる商品があってそれを食べた。こういうときに写真を撮っておくといいのだろうなとこれを書きながら思った。残念ながら全て胃の中である。写真を撮る習慣が皆無だ。もう少し心にJKを住まわせて置こうと思う。JKはジェノベーゼ、好きですか? ちなみに目の前に座っているJKは大量のポン・デ・リングを食べていた。普段の私ならプレーンのポン・デ・リング一択なのだ。甘味を極めてゼロに近づけている時点でJKにはほど遠いかもしれない。しかしながら十年近く前に捨てた肩書きを偽装して私は擬態して生きていこうと思う。哀れむのをやめましょう。

食べながら、パスタの中でジェノベーゼパスタが相当好きだったことを思い出した。メニューにあると必ずと言って良いほど選んでいたのだが、実際に自分で作った際に大量のチーズを使うことに気がついてカロリーという名の暴力を知った途端怖じ気づいてしまって、なかなか食べることがなかった。健康を前に己に嘘をついてしまっていたような気がする。好きなパスタが醤油ベースなわけがないだろう。欲望に正直になれ。「好きなもの カロリー高けりゃ なんでもいい」と在りし日の松来未祐さんも言っていた。焼き魚の脂で負けてしまうほど私の胃袋は幼い頃から弱々だが、カロリーは美味しいもんな。大人を舐めるな、負けないぜ。

振り返れば我ながら満たされた一日だった。
しかしながら原稿はまだ真っ白なのである。一体どうして? プロット案はいくつか出来ているので、それを完成させた上で取捨選択をすべき。ついで七月までの創作大賞にも挑戦したいと思っている。一度投稿したものの、投稿日の関係で対象外となってしまっていたので一度取り下げた架空レポートをこねくり回して応募としたいと思っている。重ねてまたいくつか脚本を書いている最中なので、こちらもどうにかしていきたい。

やはり日記はよいね。言語化は脳の整理である。あやうく文系の渚カヲルになってしまうところだったが本音である。リリンもきっと同意してくれることだろう。でっかい睡魔もいつの間にかどこかに逃げていってしまっていた。毎夜この睡魔を探しにでかけるのが本当に大変なのだが、私の苦労も知らずに朝帰りをしてきて遺憾である。

これを読んだ方で、私の睡魔を22時~翌1時の間に見かけた際は即座に私の元へ帰るよう声をかけてほしい。礼は日記で返そうと思う。今夜は早く眠りにつけることを願って。

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