2024.06.02

遂に家のドライヤーがお亡くなりになった。
数年前から怪しいなという予感はしていた。友人の家、ホテルなどでドライヤーを借りる度、私ごと吹き飛ばされるのではないかという風量に驚愕していたのだが、普通に我が家のドライヤーがよわよわ風をお届けしていたのだということに気がついてからもどうにか踏ん張っていた。

一昨日、焦げの匂いと共に冷風が出なくなり、昨日、先に風呂から上がった母が髪を乾かしている間に寿命を終えた。丁度髪を洗っていた時に訃報を聞いたものの、私の髪はどうしろというのだという不安が勝った。昨晩ばかりは自然乾燥で毛根たちにはご勘弁いただくこととなった。
髪の乾かせない生活は嫌だと雨の降る中、電気屋に向かった。知らない間にアウトレットの玩具や雑貨などが売っていた店と統合されていて、店名がみっつ並ぶ異様な看板に塗り替えれていてキメラ状態になっていた。もはや何屋さんなのかわからなくなった店の中はまだ記憶のままで安心した。

半年ぶりに近所にあるラーメン屋さんに行った。
昔ながらの醤油ラーメンが食べられる、気取ってない無いこの店が好きなのだが胃が弱くなかなか足を運ぶことが無くなっていた。久しぶりだから、好きだった“しおラーメン“でも頼もうかと暖簾をくぐる。

着丼

麻婆ラーメン

思い出を辿ろうとしたのに、初めて見たメニューを頼んでしまった。幼き日、テイルズオブシリーズで何度も目にしたマーボーカレーの記憶のせいで、麻婆を目にすると思わず頼んでしまうのだ。

麻婆ラーメン、大変美味しく、ただ思いの外量が多く本格的に麺を食べる前に(これは…嘔吐か…?)と思った。入れる前に出すことを考えるな。挑戦を嫌う父はいつもと変わらずシンプルラーメンを食べ、少し残した。



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