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生きるということ

変わり映えのない日常に光はないが
変わり映えばかりが光じゃないような

そんな気がするんだ

移動も会話も便利になって
大人になるのは文明ばかり

昨日まで公園で白球追いかけて
草むらに小便かけて過ごしていたような

そんな気がするんだ

いつしか時間の奴隷になって
大人になるのは環境ばかり

私の思いを綿菓子みたいに口で溶かして
変わらずに変わっていくのよあなたは

たとえ立ち止まっていても
遠い景色が否応なしに迎えに来るよ

受け入れられないと叫ぶ事は
果たしてこれは弱さですか

しかし僕は道端に咲く
ひとりぼっちの花と自分を

重ね合わせてみる程の
細かなものさしもっちゃいません

僕は前に進めるでしょうか
僕は何かを掴めるでしょうか

向こうの家の青い屋根から
猫軽やかにジャンプして
路地の隙間に消えていく

僕もああやって飛べたらな

生きるって大変だ

悲しくて涙が止まらなくなって
だけど心の底の底で笑っているような

そんな気がするんだ そんな気がするんだ

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