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#メンタルエッセイ42

 坊の微笑み

北国の冬は長い。ゴルフ大好きサイコパス。
タイへワンシーズン二回行く。贅沢とは思うけれど『千と千尋の神隠し』の坊のように暴れるので、何も言わないことにしていました。

保険証の入った引き出しを開けると、パスポートが二冊重なりあって微笑みの国「旅行日程」が挟まれていました。
パスポートを見ると、女性の名前が
ありました。ピーチに近い年齢。
微笑んでばかりもいられないので、旅行会社へ電話。なにを聞いても「個人情報」と、言うばかり。

メモが添えてある。「海水パンツ用意完了」。余りにも無防備な不倫、パスポートを二冊をテーブルの上に置いた。

旅行会社から、サイコパスに連絡が入ったようで「毎年行っているゴルフツアーのひとりで、俺今年の当番になったから」と、坊のようになりそうになっていました。

不倫はなれている。しかしながら私もその都度傷ついている。

海水パンツなら、数十年前に買った競泳水着みたいな、素敵な海水パンツがあるではないか。

彼女を車で迎えに行き、空港の駐車場に車を預け、暖かい「微笑みの国」へ行くと言う。

寒い北国で、私は雪かきをしていました。 
雪かきでもしていないと心が……
「泣くもんか」と、思えば思うほど。
寒くて冷たくて涙の跡が痛かった。
鼻先はもっと痛かった。





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