見出し画像

石穿の囲碁問題 NO.56 攻め合い

囲碁の手筋や詰碁を紹介していますが、今回からは「攻め合い」について解説していきます。

攻め合いも囲碁を強くなる上で重要です

難易度目安

☆☆☆☆★:入門者の方向け・3手までの問題
☆☆☆★★:初心者の方向け・5手以上の問題
☆☆★★★:中級者の方向け・7手以上の問題
☆★★★★:上級者の方向け・9手以上の問題
★★★★★:有段者の方向け・難問


問題(☆☆☆☆★)

黒番で下の図を見てみましょう。

黒先

黒4つと白3つはお互いに2眼がなく、相手を取れそうで自分も取られそうな関係にあります。

こうした一触即発の状態を「攻め合い」と呼びます(読んで字のごとく)

黒先で白3つを取るために

黒先で白3つを取るためには〇4カ所に打つ必要があります。

黒は白3つを取るために〇4カ所に打つ必要がある

白先で黒4つを取るために

白先で黒4つを取るためには×5カ所に打つ必要があります。

白は黒4つを取るために×5カ所に打つ必要がある
以上を踏まえて、黒先と白先で「攻め合い」の結末を考えましょう!

黒先なら…黒の1手勝ち

黒先なら黒5まで進みます。結論は黒が1手だけ先にアタリを打って白を取ることができました。

黒先なら黒の1手勝ち

白先なら…セキ

白先なら白5まで進みます。結論はお互いに手出しできない「セキ」の状態になり引き分けとなりました。

白先なら引き分け(セキ)

「攻め合い」は難しい

今回の問題は黒が4カ所、白が5カ所打つ必要があるなら、黒が有利!と感じて頂ければ幸いです。

「攻め合い」は奥が深くて難しいですが、強くなるためには避けて通れません。基礎を発展させるためにも学んでいきましょう!

次回も用語解説をしながら問題を解いていきましょう!

この記事が参加している募集

#とは

57,832件

サポートありがとうございます。微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えています。サポートは棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。