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石穿の囲碁布石・定石 NO.3

囲碁の布石・定石に関する記事の3回目です。自分の実戦より気になる局面を紹介します。今朝の記事と関連する手筋を使います。

テーマ図

3子局で私が白です。黒40とカケツギを打った場面です。白41はどこに打ちますか?

白41はどこに打ちますか?

急所

他にも打つ手はあるでしょうが、白41が形の急所です。

白41が急所です

急所です!!で終わらせずにもう少し言語化してみましょう。

予想図1

仮に黒42の大場に向かうと白43以降、白57まで下辺の黒に襲いかかります。
白45から白55まで黒を連続でアタリにすることで、黒を弱い石(2眼を作りにくい石)にすることができます。

予想図1:黒48(白45)

予想図2

黒42から黒は戦うこともできますが、白55まで左辺の黒の陣地を縮小させることができます。

予想図2

実戦

実戦は黒42とハネを打ち、白43でウッテガエシを狙い黒44で守らせて予想図1と同じく下辺の黒を攻めることができました。

実戦

白はAに傷がありますが、構わず白69まで右辺の白地を作りにいきました。
黒70で大場に回りましたが、この後の展開はまた別記事で紹介します。

黒40の改善案

黒40は一間トビで軽く守る方が、中央の黒の陣地を盛り立てることができそうです。黒△は白に取られてしまうかもしれませんが、中央の黒が強くなれば黒が打てる展開です。

黒40の改善案

黒はa,bの傷が気になりますが、左の黒楕円で囲ったところがそのまま黒の陣地になれば大きいです。実戦でも黒が打ちましたが黒×(三8)に打てれば更に陣地を拡大できる大場です。

改善案からも実戦の白41が急所だということが分かります。


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