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石穿の囲碁問題 まとめ10(石の連絡の基本)

定期的に投稿している囲碁の基礎のまとめです(「石穿の囲碁問題」シリーズ)。今回はNO.46~NO.49まで投稿した記事で守備・連絡の基本になります(NO.50の練習問題なので、別途まとめ記事にする予定です)。


難易度目安

☆☆☆☆★:入門者の方向け・3手までの問題
☆☆☆★★:初心者の方向け・5手以上の問題
☆☆★★★:中級者の方向け・7手以上の問題
☆★★★★:上級者の方向け・9手以上の問題
★★★★★:有段者の方向け・難問

囲碁の入門者・初心者の方に読んで欲しいので、NO.49以外は無料公開です!

NO.46 黒先(☆☆☆☆★)コスミ

黒石Aと黒石Bがあります。この2つの石を1手で「連絡」させてください。

黒番でAとBを連絡させてください

正解

正解は黒〇です。A・〇・Bが一直線上に並び連絡しました。

正解は黒〇です

白から分断できない

白から黒を分断しようとしても黒4までAとBが連絡していることが分かります。

白からは分断できず黒A&Bが連絡しています

コスミ

黒〇とAに注目してみましょう。白が黒〇と黒Aを切断するためにはa2か所に打たなければなりません。しかし囲碁は黒白交互に打つゲームのため、2カ所連絡手段があれば、手を抜かない限り連絡することができます。

黒〇と黒Aのように斜めに存在し、aの連絡手段が2カ所ある手を「コスミ」と呼び、石を連絡する方法でよく用いられる手筋です。

黒〇と黒Aはコスミの状態と覚えてください!
有名なのは秀策のコスミですね!

NO.47 黒先(☆☆☆☆★)一間トビ

黒番で黒〇2つと黒△2つを連絡させてください!

黒番で黒〇と黒△を連絡させてください

正解

正解は黒1です。

正解

続正解

白2,6などで強引に分断しにいきますが、黒9まで黒は〇と△を連絡させることができます。

続正解

一間トビに悪手なし

黒〇と黒1に注目してご覧ください。黒〇から1つaを飛ばして黒1に打ちましたが、この1つ飛ばした形を一間トビと呼びます。

一間トビは1局に1回は登場する頻出の多い形で「一間トビに悪手なし」という格言もあるほど好形になりやすい形なので、是非覚えてください!

黒〇と黒1は一間トビの形です
1局に1回は一間トビを打つことがあります

NO.48 黒先(☆☆☆☆★)タケフ

白1に打った場面です。黒番で黒〇2つと黒△2つを無条件で連絡させてください!

黒〇と白△を連絡させてください

正解

正解は黒2です。黒〇、黒△と並行になるように打ちます。

正解

続正解

黒〇、五列の2つ、黒△に注目してください。それぞれ連絡する手段がaが2つ、bが2つあるため黒〇と黒△は5列を通して連絡することができます。

a2つ、b2つあるため黒〇と黒△は連絡しています

タケフ(竹節)

今回のように平行間隔で1列空けて2つ石が並んでいる状態をタケフ(竹節)と呼びます。竹の節に見えるのが由来で、石の連絡でよく用いられる手筋です。

最後は応用問題です!

NO.49 黒先(☆☆★★★)サガリを活かす

黒1とサガリを打ちましたが、白4まで左下の黒は5目ナカデになってしまいました。部分的に黒は取られていますが、どうにかして右の黒△と連絡する手はないでしょうか?

左下の黒と右の黒△を連絡させてください

正解

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