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囲碁の半目勝負って何?

碁聖戦第局は先刻終局し、黒番の一力碁聖が半目勝ちを収めました。

半目勝負とは何か…将棋に無い囲碁特有の醍醐味です。

囲碁は黒から先に打つので、黒の方が有利です。

江戸時代は対局数を多くすることで、いかに黒で負けないか、白で勝つかが重要でした。

囲碁は陣地のポイント(1ポイント=1目と数えます)の広さで勝負が決まります。

ごく稀に、黒白同じ大きさの陣地で対局が終わることがあり「持碁」という引き分けになり、再試合をすることもります。

現在では、黒の有利と引き分け防止のため「コミ」というルールが囲碁界で採用されるようになりました。

「コミ」とは白に6.5ポイント与えられるルールです。

黒は勝つためには7ポイント稼がなければなりません。

白は6ポイントまでなら負けていても、最後に「コミ」で6.5ポイント加算されて勝つことが出来ます。

この僅か1ポイントの攻防を「半目勝負」と呼びます。

私もこの半目勝負で何回笑い泣いたことか…

今回の碁聖戦は黒番の一力碁聖が半目勝負を「逃げ切り」勝利しました。

碁聖戦第3局は今週土曜日です。

勝った方が碁聖のタイトルに王手なる注目の対局です。



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