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石穿の囲碁問題 NO.59

囲碁の手筋や詰碁を紹介していますが、今日からは「攻め合い」の練習です。

難易度目安

☆☆☆☆★:入門者の方向け・3手までの問題
☆☆☆★★:初心者の方向け・5手以上の問題
☆☆★★★:中級者の方向け・7手以上の問題
☆★★★★:上級者の方向け・9手以上の問題
★★★★★:有段者の方向け・難問


今日は手数を逆転させて相手より早く石を取る問題です

問題 黒先(☆☆☆★★)

左下の白5つと黒4つが攻め合いの状態です。白は2回、黒は3回で相手を取ることができるので、黒が不利に見えますが…セキは失敗で無条件で白を取りましょう!

黒先
単純に打つと手数が少ない方が有利になので、黒は工夫が必要です

失敗1

攻め合いは外側から打てと前回の記事で読んだ!と覚えていた方はありがとうございます。しかし今回は単純に外側から打つと黒が取られてしまいます。

失敗1

失敗2

黒1でサガリは惜しいミスです。今回のケースではセキになります。

失敗2

正解

正解は黒1とコスミから白のダメを打っていきます。

正解

続正解

白は内部から黒のダメを打てず、外からもダメを打つ準備(白2)が必要です。黒3まで「攻め合い」の優劣が逆転し黒が白を取ることができました。

続正解(白2で九4には打てないのが味噌です)
今日も用語解説を1つ紹介します

押す手なし

今回の問題で正解図の黒1の後のように内側・外側両方ともダメを打てない状況を「押す手なし」と呼びます。

次回は押す手なしの練習問題です!

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