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2014年豪雪の被害で屋根瓦のずれや雨どいの故障でお困りの場合は火災保険が適用される場合あり!

2014年には記録的な豪雪が日本全国を襲いました。雪国ではない平野部では、耐雪設計の住宅になっていないために大きな被害を受けたケースも多々ありました。

今見てみると屋根瓦がずれていたり、雨どいの不具合が見られたりするのに気付いて、きっとあの豪雪のせいだと思うこともあるでしょう。この際には火災保険を使って修理することができるのでしょうか。

2014年の豪雪は関東でも記録的

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2014年に日本を襲った豪雪は、特に関東地方で記録的な積雪になりました。

最深積雪は山梨県の甲府で114cmにも上り、群馬県や埼玉県でも60cm以上の積雪を観測しています。北日本での状況も含めると合計18地点で観測史上最大の積雪が起こったのが2014年の豪雪です。

当然ながら関東平野では何十センチもの積雪に耐えられる家屋の設計になっていないことが多く、積雪によって住めなくなってしまったケースすらありました。

また、2014年の豪雪の時期には強風が吹いていたのも特徴で、全国的に20m~30mの最大瞬間風速が観測されています。雪と風という二つに同時に見舞われたことによって被害を受けた建物もたくさんありました。このような自然災害による被害では火災保険の適用ができるのが基本です。

雪災や風災に該当する

2014年の豪雪のようなケースでは火災保険の補償範囲として雪災や風災を適用できる可能性があります。

雪による被害なので雪災が該当するのは考えやすいものですが、この豪雪のときのように風が強く、強風によって損害が発生したときには風災としても認めてもらえるのです。

例えば、雪が屋根に積もって滑り落ちたときに屋根瓦がずれる場合があります。これは雪による被害として捉えられるので雪災として火災保険が適用されます。雪が積もった影響で雨どいが壊れて落ちてしまうこともあり得ますが、この場合にも雪災として認めてもらえるので心配はありません。

一方、風向きの影響で雪は積もっていなかったけれど、暴風によって瓦が飛んでしまうケースも考えられます。このような場合には風災として認めてもらうことで火災保険が下りるでしょう。

ただ、豪雪に伴う被害であっても内容によっては雪災による補償を受けられないこともあります。

例えば、雪によって車庫の屋根が壊れてしまい、その屋根の破片が自動車に当たって故障したというケースが考えられるでしょう。

まず、火災保険は車庫を対象にしていないケースがあるので特約などで含めていないと車庫の屋根の修理は対象にできません。また、車についても火災保険は適用外なので、自動車保険の車両保険で修理することになります。

このように損害の内容と補償の範囲によって火災保険を使えるかが異なる場合があるので注意しましょう。

火災保険の補償期間

火災保険

2014年の豪雪によって生じた建物の故障について、今から火災保険を適用したいという人もいるでしょう。しかし、当時受けた被害は今になっては補償を受けることができません。

火災保険は被害を受けた直後でなくとも申請できますが、保証期間が設けられているので注意が必要です。保険給付を請求する権利は3年間で時効を迎えてしまって行使できなくなってしまいます。

つまり、2017年の時点で時効になってしまっているので、当時の豪雪や暴風によって受けた被害の修繕を火災保険で直すことはできないのです。

建物診断を受けてみよう

それでは屋根瓦がずれて心配、雨どいが壊れて不安などといったときには、自費で修繕しなければならないのでしょうか。

2014年の豪雪によって受けた損害として申請すると保険料が支払われることはありません。しかし、屋根瓦のずれや雨どいの破損などが過去三年以内の自然災害などによって起こったものであれば火災保険を適用できる可能性があります。

当時は直さなくても良いと思ったけれど、今は直したいということは状況が悪化しているでしょう。当時は雨どいが歪んだだけだったのに対し、今は折れてしまっているということもあります。「折れた原因が実は去年の積雪だった」という場合には火災保険を使える可能性があるのです。

このような判断で火災保険を適用できるかどうかを見極めるには専門家に見てもらった方が安心です。建物診断をしている業者に見てもらって、最近の自然災害などとの関連性を見てもらいましょう。

もし原因が2014年の豪雪とは別にあると判断してもらえれば火災保険を適用して修繕できると考えられます。

参考:相談を受け付けているサイトの例

まとめ

2014年の豪雪では雪だけでなく風による被害もあって大変なものでした。雪災や風災は火災保険の補償範囲なので保険を使って修繕ができます。

ただ、今から2014年の豪雪を理由にして故障しているところを直すことはできません。火災保険を使いたいときには3年以内に申請が必要だということは覚えておきましょう。

もし今から直したいところがあるなら、3年以内に起こった自然災害などに原因がなかったかを調べてみるのが大切です。もし関連性を見つけ出せれば火災保険を使える可能性があるので、専門業者に依頼して見てもらいましょう。

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