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二重思考β

ジョージ・オーウェルの有名な小説である「1984」に出てくる言葉、「二重思考」

作中では「相反し合う二つの意見を同時に持ち、それが矛盾し合うのを承知しながら双方ともに信奉すること」と説明されており、舞台となっている全体主義国家では民主主義などは存立しえない、という事実を信じながら、なおかつ、国家を支配する「党」が民主主義の擁護者である、というプロパガンダをも同時に信じるなど登場人物の思考に大きな影響を与えている。

二重思考 / Wikipediaより一部引用

私は、これを無意識的な自己矛盾だと捉え、私に当てはめると、マインドに合わせてイデオロギーや解釈を変更することの出来る、自己の不確定さ・一貫しなさを表現した"うってつけ"の言葉である。
然して、私の二重思考は未だに更新が続いている。言わば、未だにテストエディション、β版なのだ。これに関しては、自らの思考のくせにスパゲッティコードも過ぎて訳が分からない。

1984

「結局、自分の思うがままに進む現状をどうにかしなければならない。」という焦燥と、「せっかくなのだから、自分の思うがままにしたい。」という無責任な自我がせめぎあい、とてもじゃないが一言では言えないくらいの自尊心と自虐を両立させている。 
「このままではいけない」と高を括るだけ括り、腐りきっている。

とこのように、自戒よろしく自虐とも言えないダメ発言を繰り返すだけなのが、私の「二重思考β」である。
私がいる限りは永遠に更新されるし、永久に消えない。

都合の良いことしか受けつけない体になりたいと心から願うが、それが全てではないのは分かっている。し、他者への尊敬もいる。
それも踏まえて生きている価値を見いだせるかが、今後の私の課題なのかもしれない。


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