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積極的森林管理で持続可能な環境を維持する(CFACTの記事)

写真出展:YlversによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/ylvers-337353/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=432870

 CFACTは2021年9月16日に、森林火災を防ぐための積極的な森林管理に関する記事を発表した。内容は、森林火災の主な要因及び対策について提言するものである。地球温暖化で山火事が増加したかのような言説が流布しているが、実際に必要なことは適切な森林管理であることを示した良い内容の記事であるため、その概要を紹介させていただく。

↓リンク先(Proactive Forest Management Is Sustainable For The Environment)
https://www.cfact.org/2021/09/16/hoffman-proactive-forest-management-is-sustainable-for-the-environment/

1.本記事の内容について
 ・省庁横断火災センターによると、現在80件の森林火事が発生している。カリフォルニア州のタホ湖周辺のカルド―で発生した火災により、14万エーカーが消失し、多くの人々が避難している。この規模の火事は最大級の災害であるが、この責任は、森林管理の在り方にある。
 ・議会と大統領府は、火災の原因を地球温暖化に求めるのではなく、真の原因を探らなくてはならない。IOPサイエンスの調査によると、森林火災の主な原因は、樹木(53%)、天候(23%)、気候変動(14%)となっている。カリフォルニア州の分析でも、樹木の密集が主な要因としており、気候変動ではないとしている。財産・環境研究センター(PERC)によると、8000万エーカーの間引き作業が遅れており、6300万エーカーは火災に見舞われる可能性が高いとしている。
 ・「手つかずの自然」を標榜して森林を管理しないのは、誤りであり、むしろ予防的火災を発生させる方が有効である。南東部の森林火災が少ない理由は、管理された予防的火災を発生させていることが要因であり、フロリダ州は成功している。
 ・また予防的火災は環境にも優しく、通常の森林火災は3倍の汚染効果がある。しかしクリーンエアー法は、自然な森林火災を予防的火災よりもクリーンであるとしており、このことが予防的火災を減少させる要因となっている。
 ・もう一つの解決策は、森林の間引きである。森林が豊かである方がいいと思われがちであるが、実際には養分が分散し、虫害に見舞われやすくなり、生態系の多様性を失わせることになる。
 ・トランプ政権は予防的火災に関するガイダンスを発出し、連邦政府の規制を抑制し、よりよく森林が管理できるように促したのであり、バイデン政権もこの枠組みを継承するべきである。

2.本記事読後の感想
  地球温暖化はあらゆるものの要因にされており、ほとんど森羅万象を説明するものとなっているが、実際には誤りであることが良く分かる記事である。二酸化炭素の排出量は年々増加しているものの、実際には森林火災による焼失面積は減少傾向にある。データによると、1900年代が最大級だったが、この時期の二酸化炭素排出量が少なかったことを考えると、別の要因があったと考えるのが妥当である。
良く、アメリカンインディアンが山林を管理していた際は大規模な山火事が発生しなかったということが言われており、樹木の伐採や予防的な火災発生による間引きなどが緩衝地を作り出し、結果として延焼を防いでいるということになるのだろう。
  自然そのままが望ましいという人々がいるが、これは人間が環境の中に含まれていないという考えから来るものであり、人間と言う要素を加えた場合、このことは誤りである。
  重要なことは科学に基づき、人間を含めた生態系にとって望ましい自然を考えることである。地球温暖化という分かりやすい説明に飛びつくのではなく、様々な角度から科学的に物事を検証していく姿勢が重要になる。

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