見出し画像

気候変動は記録的熱波の原因ではない(ハートランド研究所の記事)

写真出展:kalhhによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/kalhh-86169/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=4330565

ハートランド研究所は2021年7月9日に、熱波と気候変動の関係性についての記事を発表した。最近、オレゴン州ポートランドやワシントン州シアトルをはじめとする各都市の最高気温が記録を更新したが、この要因が気候変動にあるとする記事を受け、それを過去の記録に基づいて批判的に検証している。環境派のレトリックを学ぶ際に非常に参考になると考えられることから、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(CLIMATE CHANGE DID NOT CAUSE RECENT RECORD HEAT WAVES)
https://www.heartland.org/news-opinion/news/climate-change-did-not-cause-recent-record-heat-waves

1.本記事の内容について
  ・太平洋岸北西部の記録的熱波について、気候変動が原因であるとする記事が多数出ていたが、これは科学的ではない。1895年から2020年の熱波指数を見ると、1930年代の方が熱波が多かった。また、記録的な高温はヒートアイランド現象などが大きく影響している。90%以上の観測所が都市化の影響を受けており、コンクリートの熱吸収や発熱などで、観測値が信頼できないものとなっている。観測基準を満たした観測所により構成される米国気候基準ネットワークでは、日中気温の継続的な温度上昇は見られない。
  ・1895年以降、最高気温記録は50回更新されているが、21世紀に入って更新したのは2回だけである。例えば、オレゴンの最高気温は1898年に記録されており、地球温暖化が始まる120年前である。また、40州の最高気温は1960年以前に記録されているのである。
  ・気候変動論者は、温室効果ガスにより過去最高に世界が温暖化していると煽っているが、多くの最高気温が記録されている1930年代は二酸化炭素が300ppmだったのに対し現在は410ppmであり、低濃度の時代であっても記録的な最高気温になっていたのである。
  ・今回の熱波は気象現象であり、気候変動とは別物という議論もある。その主張は正しいが、気体の動きは通常の地球の活動の結果であり、イレギュラーではない。ポートランドの熱波は、高気圧の空気がカスケード山脈から街に流れ込み、フェーン現象により高温となった結果なのである。
  ・一方で、シアトルやポートランドの記録的低温は大々的に報道されなかった。(記録的高温と低温は24時間以内に発生しているにも関わらずである。)この大きな変化は気象現象であり、決して気候変動ではない。

2.本記事読後の感想
  気象データを冷静に見ていくと、気候変動論者の誤りが良く分かる。長期間のデータを見れば、現在の最高気温はそれほど珍しい値ではない。観測機器の違いを指摘する人々もいるが、地層や植生などをつぶさに見て行けば、およその予想はできるのであり、観測機器の差は誤差の範囲内でしかないだろう。
  また、二酸化炭素濃度についても同様である。気候変動論者は温室効果ガス排出削減を訴えているが、現在の二酸化炭素濃度は地球上の歴史でも最低レベルになっており、恐竜などが生きていた時代と比較すれば、格段に低い。気候のような複雑な系のシステムを一つの要素だけで説明することなどできないわけであり、
  では現在の環境政策は何なのだろうか。それは政治運動でしかなく、新たなマルクス主義的革命運動と言ってもいいものだ。政府の統制を強め、既存の体制を破壊し、新たな支配層を創出するというものである。気候変動に警鐘を鳴らしている科学者は科学ではなく政治や価値観を優先しているのであり、彼らはもはや科学者ではない。こういった人々を曲学阿世の徒というのであり、こういった人がはびこらないよう、政治を適切に監視していかなくてはならない。
  
英文を読んでわからないという方は、メールにて解説情報をご提供させていただきます。なにぶん素人の理解ですので、一部ご期待に沿えないかもしれませんので、その場合はご容赦願います。当方から提供した情報については、以下の条件を守ったうえで、ご利用いただきますようよろしくお願いいたします。

(1) 営利目的で利用しないこと。
(2) 個人の学習などの目的の範囲で利用し、集団での学習などで配布しないこと。
(3) 一部であっても不特定多数の者が閲覧可能な場所で掲載・公開する場合には、出典を明示すること。(リンク先及び提供者のサイト名)
(4) 著作元から著作権侵害という指摘があった場合、削除すること。
(5) 当方から提供した情報を用いて行う一切の行為(情報を編集・加工等した情報を利用することを含む。)について何ら責任を負わない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?