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カリフォルニアの干ばつに関する一方的な報道について(CFACTの記事)

EnriqueによるPixabayからの画像
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 2023年2月15日にCFACTは、カリフォルニアの干ばつに関する一方的なにちなんだ記事を発表した。内容は、ロサンゼルスタイムズの干ばつに関する扇動的な記事に対し事実で反論し、気候変動対策の愚かさを示すものである。
 既存メディアの愚かな扇動記事については何度も取り扱ってきているが、事実関係を確認することで騙されることはなくなるのであるが、如何せんタイトルだけを見てわかった気になり、未だにこういった情報に惑わされつづけている人があまりにも多いように思われる。愚かな気候変動論者に対する免疫として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(One-sided California drought reporting)
https://www.cfact.org/2023/02/15/one-sided-california-drought-reporting/

1.本記事の内容について
・カリフォルニア州の人口は、ここ75年で3倍から4倍の規模となった。このような状況下で干ばつが発生すれば大きな問題になることは当然であり、ロサンゼルスタイムズのような既存メディアは、扇動しようとしている。事実、直近10年間において降水量が少なくなっているのである。2013年から2022年の降水量を見てみよう。(図1)

多くの地域では、平均もしくはそれ以上の降水量を記録しているが、カリフォルニア州は乾燥している。
 ・次に、最も乾燥していた時期である1933年から1962年の降水量を見てみよう。(図2)

 乾燥の影響を受けそうなものとして、トウモロコシがある。しかしながら、トウモロコシ生産は1930年代後半から徐々に増加しており、過去2回しか大きく変化していない。一般に降水量が増加すれば生産量も増加することになるが、トウモロコシ畑が拡大すると、土壌の水分が吸い上げられ、結果として乾燥化することになる。

・次に過去90日間の平均気温と降水量を見てみよう。(図3、図4)

エルニーニョの影響が出てくると見込まれることから、来年は降雪量が平年並みもしくは増加すると見込まれるが、今後90日間も降雪量が増加する見込みである。但し農場が増加し続ければ、降水量が増加したとしても土壌内の水分がそれ以上に消費されることとなるのである。
・乾燥した結果、干ばつが異常気象によるものとして捉えられ、効果がない極端な気候変動対策が採用されるというのは、狂気の沙汰と言える。結局のところ、天候の変化に対応することが重要であり、天候そのものを変化させることはできないのである。気候変動対策はもはや宗教と呼ぶべきものであり、まともな議論ではないのである。

2.本記事読後の感想
 既存メディアの地球温暖化の扇動については何度も取り扱っているが、未だにこのような報道に騙される人が多いのは残念である。自覚的に情報を収集・検証することができない人間の多さを証明するものであると共に、我々のようなまっとうな議論をする人々の発信力の弱さも示されていると言えよう。
 少しばかり思考力があればどこにも騙される要素はないはずだが、基本的な科学的知識やリテラシーが育っていないために、つまらない情報が氾濫し続けることになっている。またビッグテックなどの情報検閲も未だに継続中であり、有益な情報が拡散しにくい状況にあることも、不幸なことである。
天気は水と空気により持たされる複雑な現象であり、科学的に検証しなければ理解できないものである。単純な因果関係で示せるものでもなく、地球と言う莫大なエネルギーの塊が織りなす現象であることから、人間の力だけで変化させることなど到底無理なのである。
 単純で分かりやすい情報は、受け入れやすいが、それが常に正しいわけではない。仕事でも同じであるが、成果を出すにはたゆまぬ研鑽が欠かせない。優良な情報を取得し、的確に判断する、これが最も有効な気候変動対策だろう。

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