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中国の石炭火力発電所推進(CFACTの記事)

 ↓リンク先(China promised to strictly control coal then started 182 coal power plants instead)

 2023年11月17日にCFACTは、中国の石炭火力発電所の現状に関する記事を発表した。内容は、中国が2021年に石炭火力発電所事業を制限していくと発表したにも拘らず、実際には積極的に建造を進めている現状を概観するものである。
 中国は電気自動車や太陽光発電などで世界の覇権を握ろうとする動きを見せており、いかにもクリーンエネルギーの旗手であるかのように見えるが、実際には国益を確保するべく強かに立ち回っている。表向きの虚偽情報に騙されないようにするための参考として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(China promised to strictly control coal then started 182 coal power plants instead)
https://www.cfact.org/2023/11/17/china-promised-to-strictly-control-coal-then-started-182-coal-power-plants-instead/

1.本記事の内容について
 ・2021年、習近平国家主席は、厳格に石炭火力発電所建設事業計画を管理すると発表した。2019年から2021年まで、中国共産党は発電量54ギガワット相当の石炭火力発電所の建設を許可してきたわけだが、実際には2021年以降も石炭火力発電所事業は推進されており、発電量131ギガワット相当の電力を賄おうとしているのである。
 ・中国が温室効果ガス実質排出ゼロに全く取り組んでいないにも拘らず、国連、グリーンピース、バイデン大統領は何ら抗議せず、BBCは中国のグリーンエネルギー発電を特集する有様である。皮肉なことに、中国の石炭火力発電所は風力発電所や太陽光発電所のバックアップとして建造されており、電力確保にとっては悪い選択ではないのである。
 ・中国の石炭火力発電所事業の現状を図で見てみよう。(図1)

次に他国の状況を見てみよう。(図2)

オーストラリアでは1000メガワットの石炭火力発電所の建造計画があるが、未承認である。この計画は4年前に承認されたものであるが、この間中国は300基も石炭火力発電所を建造していた。次にヨーロッパとアメリカの状況を見てみよう。(図3、図4)

 こういった情報はエネルギー省や報道機関などが発表したものではなく、NGOからのものであるという点について留意しておくべきだろう。
・最後に、中国の資源別エネルギー消費量を見てみよう。(図5)

 石炭火力発電所のエネルギー消費量は57%を占めている。

2.本記事読後の感想
 多くの日本人はいまだに地球温暖化対策やSDGsといったお花畑の情報に騙され続けており、この傾向が一向に改まる気配はない。自分の頭で考えられない日本人の劣等性が現れているということなのだろうが、何とも情けない限りである。SNSや動画サイトでは、地球温暖化に疑義を呈する議論が未だにできない状況もあり、積極的に情報を取捨選択する人でなければ、情報汚染を免れることはできない。
 現状として、電気自動車への流れがそう簡単に止まるわけではないが、多くの人々が期待しているほどの伸びないのは確実である。そもそもあまりに高額であり、かつ、不便であることが知られるようになってきており、今後数年のうちに潮流が変わることは間違いない。もし泥船の電気自動車に力を入れすぎれば、エネルギー政策にとっての大きな足かせになりかねない。
 日本の政治家もこういったことを認識して強かに立ち回ってもらいたいが、実際には単なるルールテイカーとなっており、踊らされるだけに終始するだろう。岸田政権の終わりは近いだろうが、次に出てくる政治家もまともな人があまりいそうにない。今度の政権選択で失敗すれば、日本は終わりを免れることはできないだろう。

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