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へなちょこな故障体験記②

そして、二度目の蟹スポ整骨院

先生に、あれからどうでしたか?と質問されて、特に問題がありませんでしたとお返事をするつもりだったはずが、お顔をみると忘れてしまって、小走りできました!とつい本当の事を報告してしまった。

足を使わないようにとの指導があったけれど、一度の電気治療で"着地への不安"を忘れてしまうぐらいの変化のあった事が嬉しかったから。

初めての電気治療の翌朝、足を上げた時に膝周りの不安感を忘れてしまう程度に戻っていたので、いつものように動かし始めて、続いての動作もそれなりに出来て、結果、無意識に小走りしてしまっていた。
勿論、まだ、完全な回復をした訳ではないけれど、それでも驚く変化だった。

電気治療も一度目と違って、少し落ち着いて診察台に横になっていたので、温かさの理由が他にもあるような気がして、またも先生に質問。

先生、この電気治療はとても温かいんですね。今日は外はとても寒くて、確か天気予報では東京は一度だと聞いていたのに、膝の所に沢山汗が出るぐらいですね。

この遠赤外線の電気毛布を上からかけているから温かいんですよ。

温める事で痛みを和らげるのは、サウナや温泉でも効果として知られているし、実際、この間
体感した
ばかりだけど、整骨院で治療としてピンポイントに痛い場所を温めて貰うと、その効果を理解しやすい気がする。

概して、柔らかいソフトな治療というのは、効果不明と思われがちだというのを、この後のオイルマッサージの時に先生は仰っていた。
指圧にしても、マッサージにしても、強めの方が良いと日本人には思われているけれど、このアロマオイルが作られたドイツでは、撫でるような柔らかい方法で十分に効果があると考えられていると教わったりもした。

アロマオイルはラベンダー。沈静の効果。
この間のテーピングを剥がした時に出来た内出血のせいで、軽い施術でも痛みを感じる事を教わった。テーピングをしたからといって必ず、このような状況になるとは限らないそうで、私の場合は肌の乾燥についても気になるようになっていたから、剥がす時に労わるようにもう少しゆっくりしなければいけなかったのも分かった。

この内出血についての説明の時に、先生が瘀血という言葉を使われたので、それは漢方に関わるお話ですか?とちょっとびっくりしながら訊ねると、整骨院は全部ではないけれど、中医学の考え方で治療をされているというのも教えて下さった。

意外な繋がりを知ったお陰で漢方薬を飲んでいた時に知ったフレーズを思い出していた。

不痛即痛 通即不痛 (ふつうそくつう つうそくふつう)といって、流れが悪く滞っていると、痛みが起こり、巡りを良くすれば痛みは無くなるという中医学の考え方。

椎間板ヘルニアで手術が必要と言われるような激痛がある状況でさえ、血流を改善する事で痛みを軽減させられるというお話も聞いたことがある。私の場合は膝の付近の違和感で、痛みがあった訳ではなかったけれど、人の手の施術では届かない身体の深部に緊張(強張り)が出来ていて、それが電気治療を受ける事で症状が和らいだという事になるのかもしれない。

急に小走りが出来なくなった不安と身体の構造の興味深いお話を知るのでいっぱいいっぱいになっていて、繋がりに気付けなかったけれど、そうだったのか。


先生は子供の頃から漢方薬に親しんで、葛根湯にお砂糖を混ぜて飲んでいらしたなどという可愛いエピソードも教えて貰いながら、オイルマッサージは終了。



一つ目の運動指導

足のふらつきを少なくする為の運動。
椅子に座った姿勢で両足を軽くガニ股にして、足裏を見合わせるようにして、足指を曲げる。

実は足先がプルプルしそうになっている所。


復習ポイント
・アーチに働きかける中足骨を意識して動かす
・ガニ股にした状態で、地面に付いた所に力を入れるようイメージすると、写真にあるように指先を曲げる事ができる(同時に、足の甲にも緊張があるのが正解)
・足の裏を外側に向けて反対の動作もする。
・自分の感想としては、うまく動かせなくてもどかしい感覚がある。攣りそうにもなっている。(毎日少しずつ続けていると、攣りそうになる感覚は割と早く薄れてきた)

足の骨の間にある細かな筋肉を動かすので足のふらつきが少なくなるそうです。運動前に片足で立って、ふらつきを確認しておくと、短い時間のトレーニングでも、安定感が増すのを感じられると思う。

岩松もじゃ先生の舌の不思議トレーニング  をやってみた時、こんなに少ない動作で身体の調整が出来るのに驚いたから、膝の問題が起きたと分かった時には迷わずこちらにお世話になろうと決めていた。
だから、自分に必要な運動指導をして頂いて、また、ふらつきが直ぐに少なくなっても驚かなかったと平然と書きたい所ですが、正直、うわーうわーうわーと声に出したいのを我慢しながら控えめに驚いていました。

あと、オマケのような良いお話に、若干、外反母趾気味になりかけていた右側親指の痛みが少し気にならなくなってきたかも。


 二つ目の運動指導

ボールを投げられるようになりたいとお話をしていたので、手指に力が入りやすくなる為の運動指導もして頂いた。
骨折のリハビリの時にも使われる運動だそう。


指先を真っ直ぐに揃えて板の上に並べる。
私は右利きなので、特に、左の小指が思うように動かせないから右手でサポートしつつこの形をキープする。


左側:私の手   右側:先生の手


先生は施術を普段なさっているから、指先の筋肉が鍛えられていて簡単に指を揃えて真っ直ぐの状態。私は、それらしい形にするだけでも、難しく、力が無意味に入っている。これでも、最初よりは形を整えた状態なのだけど、力がまだ無いので、第一関節に力が入り過ぎて曲がっている。
なるべく真っ直ぐを心がけて準備完了。

手を下の方に向けて5秒キープ 
休憩を五セット


指の第二関節と第三関節の間が緊張している感じがすると効かせられていると思います。まだ、上手に出来ないので、板を持つことができても、うまく指に力が伝わっていない時もあって、感覚を掴むのが難しいです。

反対側も同じように

この運動も、している間は微妙に攣りそうな難しさを感じながらやり終えて、直後は特に変化は感じないのだけど、軽く指先を開いてみると、その差が歴然としていて、またも驚いてしまう。


運動前、軽く手のひらを開いたところ
指先の運動指導をして頂いた後

数分の指導なのに、目を見張る変化。特に、今まで鍛えてきた訳でもない指先にも関わらず、これ程変わるというのに、身体の不思議を実感する。



かかりつけの歯医者さんの壁に
かけられていたカレンダー



何気なく目を止めて、大好きな相田光雄さんの言葉を黙読している中で、いつもとは違う読み方をしている自分自身が居た。

可動域を広げる指導を受けるというのは、自分の体が自分のものでありながら、命の繋がりの中にいるのを意識させる。

私は「私の事(身体)」ぐらいは十分に知っていたはずなのに、先生の方がずっと「私の事」をご存知で、それにも心底驚いている。驚きもつづくと、それが当たり前になればいいのかもしれないけれど、蟹ヶ谷スポーツ整骨院で私は身体の不思議に圧倒され続けている。
これまで無視してきた身体が、先生の助けを借りて主張しているような気さえしてしまう。

私自身の思うようには動いてくれないのに、先生に教わった後には思うように動くなんて、嬉しいのと悔しいのとが混じり合う感じがする。


この広くあいた指の間を何度も見返したくなっている。利き手との違いはあって当然だと思っていたし、衰えを自覚したとして、それが自然の流れと思いこんでいた。とんでもないお話を当たり前に受け入れていた事に気付かされて、反省している。

一度の練習で、こんなに開く。開き方を忘れていただけだった。でも、ここまで開いた所は見た事がないかもしれない。

比較するようにして見せて貰った、先生の掌は均一に赤みが広がっていて、対して、私の手のひらは少し血色が悪い。まばらに白く見える部分があった。
健康診断で、貧血と言われ鉄剤を飲んでいたことが直接的な膝の違和感の原因ではなかったけれど、元々、瘀血(この場合、先程とは違って身体全身の血行が悪いという意味)だということにも遅ればせながら考えが至って、久しぶりになつめ茶を作る事にした。

棗20個、お水1リットル、生姜ひとかけら、
お砂糖大さじ一杯、お好みで蜂蜜を入れて


漢方、東洋医学、以前に出会っていたものと再会させて貰えたようにも思っている。





整骨院で中医学、伝統医療、巡り、温かさ、痛みを和らげる 運動指導の内容 指の刺激が届かない深部へのアプローチを電気治療で、温熱治療、それから、表面部分はアロマテラピー。 テーピングを外した時の内出血から瘀血のお話。

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