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かーやんの「歌謡曲って何だ?」第4回「松田聖子について大いに語ろうじゃないか」

ども、ボンクラDJ 兼 昭和歌謡史研究家の かーやんさんですw

前回はアイドルの起源と小泉今日子について語りましたが、今回は80年代アイドルのアイコンと言えば この人、松田聖子(僕は親しみを込めて「せこちん」と呼んでいますw)を取り上げます。

ちなみに僕は昭和48年生まれのオイルショッカーズw なので物心がついた小学1年生の頃が昭和55年(1980年)…この年に聖子ちゃんは鮮烈なデビューを果たした訳です。

デビュー曲『裸足の季節』はエクボ洗顔フォームのCMソングとしてリリースされました。

『裸足の季節』松田聖子
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:信田かずお

だけど「歌・松田聖子」というテロップ表記が無かったために、そのCMに出演していた山田由紀子が歌っているのかと勘違いされたのは有名な話w 当時 顔も名前も知られていないデビューしたてのアイドルがビジュアル先行ではなく歌だけでこんなにも大注目されたのは異例中の異例でした(そう思うと、正体不明で戦略的に売り出されたZARDや大黒摩季の元祖だったのかもw)。

そして2枚目のシングル曲『青い珊瑚礁』で大ブレイクを果たす訳なのですが

『青い珊瑚礁』松田聖子
作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎 編曲:大村雅朗

実を言うと僕は当時せこちんのファンではありませんでした。可愛いなとは思っていましたが、当時好きだったのは早見優(←結局ショートっ子なのかよw)。
では何で聖子ちゃんがダメだったのかといいますとぉ…まずはぶりっ子キャラ。まぁ今見れば実に可愛いもんなのですが、当時はネタや流行語になるくらいで、その存在は良い意味で浮き上がっていたのです。まぁそのネタが揶揄されて こんな形で歌にもなってるワケなのですがw

『邦子のかわい子ぶりっ子(バスガイド編)』山田邦子
作詞:山田邦子 作曲・編曲:渡辺直樹

それともうひとつの理由は歌が下手だった事。
いやいやいや、今 聴いたら とんでもない歌唱力ですよ!! 特に初期のパワフルボイスこそ松田聖子唯一無二の武器であったと断言できるかと。
だけど この大いなる勘違いには理由があるのです。それは70年代を席巻したスーパーアイドル・山口百恵の存在。
時代の節目に引退する百恵ちゃんからバトンを引き継ぎ 80年代のトップランナーとなった聖子ちゃんには どうしても山口百恵と比較されてしまうという運命にありました。これはデビュー直後の少女には荷が重かったというか、ある意味 不運だったかと(しかしその百恵キャラを見事に踏襲したのは その2年後に現れる中森明菜だった訳ですが)。
それで「松田聖子は歌が下手」という変なバイアスが掛かっていたのです(これはマキタスポーツ氏も同じ事を言っていました)。

しかし僕がDJを始めるようになった時に出会ったのが作詞家・松本隆という存在で、彼の足跡を追っていく中で せこちんと再会する訳です。ああ、聖子ちゃんのあの曲もこの曲も松本隆が!!…と。そこから再燃して今では すっかり聖子ちゃんの大ファンであるという流れなのです。

と、デビューと僕とせこちんとの出会いの話だけで埋まってしまいましたが(笑)、今回はプロローグという事で、ここからしばらくは「松田聖子論」を展開していきますので 乞うご期待。ご清聴、感謝。

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