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【収益考察】hololive SUPER EXPO 2024 & hololive 5th fes.

はじめに

 2024年3月16日~17日、カバー株式会社が運営するホロライブプロダクションの大型イベント「hololive SUPER EXPO 2024 & hololive 5th fes. 」が幕張メッセで開催されました。
 当記事ではweb記事やSNSの発信情報を基にイベント規模・収益の考察を行います。

 ※当記事内で記載している内容は必ずご自身で正確性・信憑性をご精査ください。また、当記事の内容によりいかなる不利益を被ったとしても一切の責任を負いません。投資をする際は必ず自己責任でお願いします。

<追記 2024.4.14>
 記事投稿後、コメント欄やXにて頂戴した情報を基に一部再考察を行い収益予想を修正しております。貴重な情報提供に感謝申し上げます。

<追記 2024.4.29>
 現地物販について追加の情報提供を頂戴しました。「④現地物販」および「⑤合計推定収益」について再考察し修正をしております。貴重な情報提供に感謝申し上げます。



①開催規模

 東洋経済オンラインの記事「Vチューバー事務所、大盛況「フェス」で意外な明暗」によると、2日間の推定来場者数は約86,000人。

 昨年の来場者数約45,000人と比較して約191%増と規模を大幅に拡大していることが分かります。
 内訳はSUPER EXPO 2024来場者数が約30,000人、5th fes.来場者数が約56,000人となっています。



②開催概要

SUPER EXPO 2024 & 5th fes.

SUPER EXPO 2024

 幕張メッセ展示ホール4~8(5ホール分)を使用
 推定来場者数:約30,000人(各日約15,000人)

〈参考〉
SUPER EXPO 2023は幕張メッセ展示ホール1~4(4ホール分)を使用
来場者数:約30,000人(各日約15,000人)

5th fes.

 幕張メッセ展示ホール1~3(3ホール分)を使用
 1日2公演×2日間=計4公演
 推定来場者数:約56,000人(各公演約14,000人)

〈参考〉
4th fes.(2023年開催)は幕張メッセ幕張イベントホールを使用
初日1公演+2日目2公演=計3公演
来場者数:約15,000人(各公演約5,000人)

(参考)SUPER EXPO 2023 & 4th fes.

参考ポスト



③各イベント推定収益

SUPER EXPO 2024

 会場チケット価格は税込4,400円
 推定販売数 約30,000枚 × 4,400円=約1億3,200万円

ホロスターズ 「イチ推しトーク!」

 会場チケット価格は税込1,100円
 推定最大販売数 約690枚 × 1,100円=約76万円

5th fes.(現地)

 会場チケット価格は税込9,800円(1公演)
 推定販売数 約56,000枚 × 9,800円 = 約5億4,880万円

5th fes.(配信)

 配信チケット価格は税込6,500円(1公演)
  ※4公演通し配信チケット価格は税込25,000円
 推定販売数 約14万6,400枚 × 6,500円 = 約9億5,100万円

<追記 2024.4.14>
 Day2 stage3では火威青さんとFUWAMOCOさんのYoutubeチャンネルにて同時視聴配信が行われ、合算の同時視聴者数は最大約2万人(有料パート)という数字でした。
 視聴者全員が配信チケットを購入している訳では無いと推測されますが、一定の配信による盛り上がりを証左する数字になり得たものと推察いたします。

 配信チケットの推定販売数について、更なる上振れも考慮しましたが適切な指標が見つからなかったため当初予想通りの数字としております。

・「5th fes.」配信チケットの推定販売数の算出方法について
 2023年春開催の「4th fes.」配信チケット販売数は約84,000枚(2023/4Q決算説明資料より)
 約84,000枚 ÷ 3公演 = 1公演あたり➊約2万8,000枚

 2023年夏開催の「ホロライブ・サマー2023」初日公演の配信トラブルに伴う配信プラットフォームからの受取損害賠償金は1億6,022万9,000円(2024/3Q決算短信より)
 損賠金1億6,023万円 ÷ 配信チケット価格5,000円(税込5,500円)=推定販売数 ➋約3万2,000枚

 ➊と➋の推定チケット販売数の増加率は約+14.3%
 同様の増加率が継続していると仮定すると、
 ➋約3万2,000枚 × +14.3% = 3万6,600枚
 約3万6,600枚 × 4公演 = 約14万6,400枚

質疑応答:受取和解金、受取損害賠償金の内容と発生要因について

公演の配信概要について詳しく纏められているnote記事がございました。
参考にご紹介させていただきます。



④現地物販、飲食関連、スポンサー収益他

<追記 2024.4.14>
 記事投稿時点ではEXPO 2023・4th fes.開催時の本項目推定収益をそのまま引用しておりましたが、コメント欄やXにてイベント規模拡大による現地物販・スポンサー収益の想定上積み分についてご指摘をいただきました。
 本項目を新たに追加し再考察いたします。

 EXPO 2023・4th fes.におけるチケット外(現地物販、飲食関連、スポンサー収益他)推定収益は約10億5000万円。

EXPO2023・4th fes.現地物販、飲食関連、スポンサー収益他 算出方法
 EXPO 2023 & 4th fes.の2023/4Q売上高貢献は約18億円(2023/4Q決算説明資料より)
○ 4th fes.
 現地:1.5万人×9,800円=1億4,700万円
 配信:8.4万人×6,500円=5億4,600万円
○ EXPO 2023
 来場者数:3万人×4,400円=1億3,200万円

 チケット価格以外(現地物販、飲食関連他)の推定収益は
 18億円-{(1.47億+5.46億+1.32億)/1.1}≒ 約10.5億円

・現地物販

<2024.4.29 追記>
 現地物販について、追加の情報提供を頂戴しました。
 現地物販のうち、「現地受取事前販売」および「当日販売」の販売方法は事前に注文・決済を行い、会場で受け取る形式となっています。
 受取時は1グループ約300人が15分で受け取りを行う方式であり、1日あたり11時間、2日間で計22時間とすると、受け取りの最大人数が約26,400人となります。
 若干の誤差は生じると思いますが、受取場所のキャパシティに物理的な限界があることを考慮し、「ライブグッズ事前販売」と合わせ約56,400人と想定いたします。

 1人平均単価①12,000円~②15,000円と想定
  ①8万6,000人 × 12,000円=10億3,200万円
  ①5万6,400人 × 12,000円=6億7,680万円
  ②8万6,000人 × 15,000円=12億9,000万円
  ②5万6,400人 × 15,000円=8億4,600万円

2023年・・・1人平均単価①8,000円~②12,000円と想定
①4万5,000人× 8,000円=約3億6,000万円
②4万5,000人×12,000円=約5億4,000万円

・飲食関連

 2023年、2024年共通・・・1人平均単価2,000円と想定
  30,000人×2,000円=約6,000万円

・スポンサー収益

 2024年・・・計14社(想定収益約5億円~7億円
 ―プラチナ2社、ゴールド2社、シルバー3社、ブロンズ7社
  2023年から継続協賛・・・12社中6社(継続率50%)
  2024年から新規協賛・・・8社

 2023年・・・計12社(想定収益3億円~4億円)
  ―冠協賛1社、シルバー協賛4社、協賛7社



⑤合計推定収益

・SUPER EXPO 2024 約1億3,200万円
・ホロスターズ 「イチ推しトーク!」 約76万円
5th fes.(現地) 約5億4,880万円
・5th fes.(配信) 約9億5,100万円
 
約16億3,256万円(税込)
 計 ➊約14億8,415万円(税引後)

・現地物販 約6億7,680万円~8億4,600万円
・飲食関連 約6,000万円
・スポンサー 約5億円~7億円
 計➋約12億3,680万円~約16億0,600万円


 合計推定収益について
 ・➊約14億8,500万円+➋約12億3,680万円=約27億2,180万円
 
・➊約14億8,500万円+➋約16億0,800万円=約30億9,100万円

 推定収益レンジ:約27億2,180万円~約30億9,100万円



⑥まとめ

期待材料

現地物販
 5th fes.ライブグッズ先行通販、EXPO 2024 & 5th fes.現地受取事前販売・当日販売によるグッズ収益が4Q売上高に反映されると想定されます。
 各期決算の内訳を見ると、グッズ収益で構成されるマーチャンダイジング分野の売上構成比が最も大きく順調に収益を拡大しており、本イベントにおける最大の上振れ要因となることが期待されます。

EXPO 2024 & 5th fes.グッズリスト

デジタルメッセージボード
 販売価格は3,000円(画像付きは6,000円)
 4th fes. & EXPO 2023デジタルメッセージボード数は17枚(概算販売数約600件)。
 5th fes.デジタルメッセージボード数は51枚、EXPO 2024デジタルメッセージボード数は23枚の計74枚(概算販売数約1,500件)。
 昨年比で大幅に増加していると推察され、商品の特性上コアなファンが増加傾向にあると読み取ることが出来そうです。

デジタルメッセージボード

<参考>デジタルメッセージボード販売リンク
 SUPER EXPO 2023 & hololive 4th fes.
 SUPER EXPO 2024
 hololive 5th fes.

海外ファン向けパッケージツアー企画の開催
 海外在住者を対象に、EXPO1日分+fes1公演分のチケット+ホテル宿泊のパッケージが販売されました。(1人52,000円)
 先着順のため具体的な販売数は不明ですが、現地映像を確認すると海外から訪れたと思われるファンも一定数存在し、海外展開に更なる弾みをつけることが期待されます。


不明瞭事項

金子CFOの発言について
 2024/3Q決算説明会の質疑応答において、以下の発言がありました。

質疑応答:「hololive SUPER EXPO 2024」の前売りチケットの手応えについて

質問者
:第4四半期のイベントである「hololive SUPER EXPO 2024」についての質問です。すでにチケットを販売してから、ある程度の時間が経っているかと思います。SNSを見ていると、けっこう人気があることを感じますが、現状の手応えを聞かせてください。

金子:例年を上回るほど、前売りに対するお客さまの需要モメンタムを確認できている状況です。
今年度の大型イベントの会場キャパシティは前年度対比で120パーセントから130パーセント程度まで高めているのですが、イベント規模の大きさにも関わらず強い需要が確認できています。

ログミーファイナンスより引用

 5th fes.は会場規模の拡大、公演数の増加に伴い2023年比で現地チケット販売数の増加が確認されました。
 そのためSUPER EXPO 2024においても会場キャパシティ拡大に伴って現地チケット販売数も増加していると読み取っておりましたが、冒頭の東洋経済オンライン記事などを参考とするとEXPOにおける現地チケット販売数は昨年とほぼ変化が無いようです。
 「例年を上回るほど、前売りに対するお客さまの需要モメンタムを確認できている」という発言は、EXPOの前売りチケット応募者数が例年を上回っている、もしくは例年以上にEXPOの前売りチケット応募に対する初動が良い、などといった受け取り方が正確なニュアンスである可能性が高そうです。

 飲食販売関連で提供予定時間を超過したため一部返金対応となった事例がありました。会場キャパシティは拡大しましたが、今回の体制で現地チケット販売数の増加を行うことは難しかった可能性が窺えます。

【3月16日分】17:30以降にフード・ドリンクをお受け取りになったお客様へのお詫びとお知らせ


SUPER EXPOのスペシャルステージ配信について
 EXPO 2023ではスペシャルステージが設けられ配信チケットを購入した人のみがスペシャルステージを視聴可能という形式でしたが、今年はスペシャルステージが廃止されEXPO全編がYoutubeおよびホロアースで無料公開されました。(EXPO 2023においてもスペシャルステージ以外は無料公開)
 スペシャルステージが廃止となった経緯は不明ですが、一つ確実なのはスペシャルステージ配信チケット売上が今年は計上されてこないという点です。
 EXPO2023におけるスペシャルステージ配信チケット販売数は不明ですが、影響は軽微と推定されるも若干の不安材料となっています。

EXPO 2024 DAY1タイムテーブル
EXPO 2024 DAY2タイムテーブル

総括

 以上を踏まえ、各情報を基に算出した「hololive SUPER EXPO 2024 & hololive 5th fes. 」の推定収益は約25億3,500万円約27億2,180万円~約30億9,100万円のレンジと推測します。
 なお、特に5th fes.の配信チケット販売数や現地物販、飲食関連、スポンサー収益などは上振れ・下振れ要素が懸念され、推定収益とは乖離が生じる可能性があることをご留意ください。

 また、2023年後半にデビューしたJPグループ「ReGLOSS」5名およびENグループ「Advent」の5名は5th fes.へ不参加となりました。
 彼女たちのグループは2024/3Qにおける配信コンテンツの強い成長に寄与しており次回以降の参加となってしまうのは残念である一方、グッズにおいては今回不参加となったタレントの商品も販売されています。グループ全体のチャンネル登録者数が増加する中で、特にグッズ事業においては昨年以上の売上が期待できそうです。

<追記 2024.4.14>
 fes公演来場者数増加に伴うグッズ収益の上積みに期待し、想定収益を約5億円~10億円程度上目線で推測いたしました。
 5th fes.ではライブグッズの先行販売が実施され、イベント開催前にグッズが配送されたことで4Q収益の押し上げ効果が期待されます。
 また現地参加された方より、「(肌感覚だが)昨年と比べグッズの事前予約の待機列に並ぶ方が確実に多くなった」といったご意見を頂戴しております。
 物販を事前予約(現地受取)・現地販売で5,000円以上購入すると昨年に続き限定グッズが配布されること、また今年は10,000円以上購入するとさらに限定グッズが配布されております。
 このような背景を踏まえ、一人当たりの単価を引き上げて再考察しております。

 一方、事前予約(現地受取)および現地販売では一部商品の売り切れが生じていたようです。
 規模感が不明確なため今回の予測では考慮しておりませんが、販売の機会損失となることで期待する客単価平均を押し下げる要因になることが懸念されます。

 なお仮に先述の理由でグッズ収益に伸び悩みが生じた場合においても、事後通販において一定の収益がカバーされることが期待されます。
 その場合、事後通販商品がP/Lへ計上されるタイミングは商品が配送される9月(2025/2Q)となりますのでご留意ください。

 ※冒頭の記事においてもグッズ販売の盛り上がりについて特筆されています。

外国人の多さに加えて、衝撃的だったのはグッズ販売の盛り上がりだ。

会場内にはグッズ販売専用の巨大エリアが設けられ、グッズを買い求めるファンが長蛇の列を作っていた。応援するVチューバーのぬいぐるみを買いそろえたり、大量の缶バッジでリュックを装飾したりする「推し活」が、こうした購買力を強力に下支えしている。

Vチューバー事務所、大盛況「フェス」で意外な明暗


 5月発表予定の本決算まで残り約1か月となりました。今回のイベント収益はどれほど拡大しているのか、また来期のガイダンスはどの様に提示されるのか注目されます。


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 また記載内容に誤り等がございましたらご指摘いただけると幸いです。
 X(旧ツイッター):@karuta_54


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