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記事一覧

ホロライブプロダクションの2023年スーパーチャット収益を振り返る〈Ver2.0〉

はじめに 大手VTuberグループ・ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社の分析を筆者が行う中で、2023年スーパーチャット収益の概算額を纏めたデータを公開させていただきたいと思います。  今後カバー株式会社への投資判断の一助に、またファンの皆さまにも差し支えの無い範囲で参考程度にお楽しみいただければ幸いです。 ホロライブプロダクションホロライブプロダクションの概要  カバー株式会社が運営するホロライブプロダクションは、「ホロライブ」、「ホロライブDEV_IS

顕在化したVTuber事業投資へのリスク

ホロライブ人気クリエイターの契約解除  2024年1月16日、カバー株式会社が展開するVTuberグループ・ホロライブより、人気クリエイター・夜空メルさんの契約解除が発表された。  カバー社からのプレスリリースでは、機密情報の漏洩などによる契約違反行為により契約解除に至ったと発表。  またカバー社代表取締役社長・谷郷元昭氏をはじめ多くのホロライブ関係者よりコメントが発信されている。 VTuber事業のリスク要因  株式投資を行う上で、VTuber事業に関わらずリスク要因

【24時間検証配信】千代浦蝶美さんの縦型配信から見えたYoutubeチャンネル登録者数増加への糸口

縦型配信による24時間検証企画1.24時間配信企画  2023年12月9日(土)~10日(日)にかけ、検証配信と題し今話題の縦型配信による24時間配信企画が行われた。  検証配信を実施したのはVTuber事務所あおぎり高校に所属する千代浦蝶美さん。雑談や同事務所所属メンバーとの通話を交えながらほぼ24時間歌い続け、披露した曲数は100曲以上という何ともエキサイティングな企画は1日でYoutubeチャンネル登録者数を約7,200人増加させるという成果を成し遂げた。 2.縦

VTuberの縦型配信はなぜ伸びるのか? 新規リスナー獲得への期待と24h配信から見えること(コラム)

VTuber縦型配信ブームの初動1.「縦型」LIVE配信数の増加  2023年も師走に入り世間が慌ただしくなる中、VTuber界隈に変化が生じている。話題の中心は11月頃よりYoutubeのShort動画にも流れてくる「縦型」のLIVE配信だ。  従来、VTuberがYoutube上においてLIVE配信を行うのはPC画面やスマホ横画面での視聴に適したアスペクト比16:9の配信が中心であり、記事投稿時点においても比率としてはこの設定における配信が多数を占めている。  一方

VTuberとふるさと納税のコラボは市場拡大に繋がるか ―寄付額40倍の立役者・京町セイカさんに学ぶ(コラム)

ふるさと納税を取り巻く環境 年々利用者が増加の一途を辿り、2022年度の市場規模は1兆円に迫った「ふるさと納税」。  ふるさと納税の利用者からは「地元に恩返しをしたい」「この自治体を応援したい」などの意見がある一方、過度な返礼品競争には苦言も聞こえて来ている。  総務省は過熱する返礼品競争を防ぐため、2023年10月1日から「返礼品の経費率5割以下」などの項目について基準の厳格化が実施された。  2022年度は寄付額100億円以上を集めた自治体が複数あり、ふるさと納税制

ジャニーズ騒動はVTuber業界へ新たな風を吹き込むか(コラム)

ジャニーズ事務所所属タレントCM契約見直しの流れ 2023年9月7日、ジャニーズ事務所の会見中に一通の速報が流れた。 「東京海上日動 ジャニーズ事務所との広告契約更新せず」との内容である。  ジャニーズ事務所元代表・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、いち早く対応を示したのが東京海上日動火災保険だ。  この動きに追随するかのように、日本マクドナルドHD、日産自動車、伊藤ハムなどは契約更新を見送りの方針、花王やアサヒグループHDに至っては広告の速やかな打ち切りに動くなど各社の

個人投資家がなぜ「あおぎり高校/千代浦蝶美」さんに注目するのか(コラム)

はじめに カバー株式会社(5253)の決算を予想・分析する筆者がなぜVtuber他事務所の「あおぎり高校(株式会社viviON)所属 千代浦蝶美」さんに注目するのか。  個人投資家の筆者が独自の視点から番外編としてコラムを書いていきます。  ※極力各方面に配慮した表現を使用したつもりですが、不適切な表現がありましたらお詫び申し上げます。その際はご指摘いただけますと幸いです。 Vtuber事務所の勢力図 世界のVtuber事務所二大巨頭はカバー株式会社の「ホロライブ」、A