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医療

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記事一覧

みかん何個分のビタミンC

「オーソモレキュラー」なる治療法を初めて知ったときの感動は、今でも忘れない。高用量のサプリメントを補うことで不治とされている病気が見事に治る。ホッファーの著書にそういう「奇跡」の症例が無数に挙げられているものだから、僕はすっかり"やられてしまった"。
そのときの衝撃がきっかけで栄養療法の道に入ったものだから、僕は当初、サプリに対してあまりにも過剰な期待をかけていたところがある。
「その有効性ゆえに

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鳥取の患者

患者の顔と名前を覚えない。もともと記憶力が悪いせいもあるが(笑)、あえて覚えないようにしているところもある。
精神科を標榜している。患者は胸張って通院しているわけではない。回復して社会復帰するまでの、"世を忍ぶ仮の姿"である。
町を歩いていると、ときどきばったり患者と出くわすことがある。あまり露骨に目が合えば、さすがに無視はできない。軽く会釈を交わしてすれ違う。でもたいていの場合、気付かないふりを

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世界一簡単な潰瘍性大腸炎の治し方



潰瘍性大腸炎は指定難病である。指定難病とは、簡単に言うと、厚労省が「簡単には治りません!」と認めた病気のことである。
しかし、この難病潰瘍性大腸炎が「その気になればわずか1週間で治る」と言えば、みなさん信じられるだろうか。
いや、別に信じてもらわなくたってかまわない。僕としては、事実を淡々と紹介していくだけである。

以前のブログにキャベツジュースの効用について書いた。同様の記事を『安心』にも

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ウコン、ケイ素、アルミ



ウコンの健康効果について、ブログやツイッターなどで以前からお伝えしてきた。

個人的に注目しているのは、ウコンによる重金属(アルミ)のキレート作用である。
一方、「アルミのデトックス」と聞いて思い出すのは、ケイ素である。これについてもやはり、以前の記事やツイッターで紹介したことがある。

つまり、ウコン、ケイ素、いずれにもアルミのデトックス作用がある。
併用によって相乗作用が生まれればおもしろ

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ゲルマニウムと浅井一彦

1958年、浅井一彦は石炭の研究に没頭していた。彼が石炭のガス液から、銀色に光る棒状単結晶の有機ゲルマニウムの抽出に成功するのに、それから10年近くの歳月を要するのだが、当時の彼はそんなことは思いもしない。私財を投じて作った石炭総合研究所の所長として、ただひたすら石炭の基礎研究に打ち込むのみだった。

浅井は、ある会合に出席した折、若い音楽家を紹介された。「ヨーロッパに渡って指揮者になる勉強をした

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大量に飲めばいいってもんじゃない

「先生、ビタミンCのサプリってダメですか?ちょっと前のブログでみかんで食べたほうがいいって書いてあって」
いや、サプリがダメなんて言っていません。食べ物でとるほうがベターだよ、ってだけです。必要に応じてサプリで摂取してもらって全然かまわない。
たとえば、2日前に出たばかりのこんな論文。
『マウス脳に対するLアスコルビン酸強化食の濃度依存性効果』
https://pubmed.ncbi.nlm.ni

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お焚き上げと法話

般若心経を暗唱できるけど、だからといって、特に宗教的な人間ではない。母の死がきっかけで覚えたけど、「教養として覚えておいた方がかっこいいかな」という下心があったし、「その気になったら念仏唱えられるって、小ネタになるな」、という思いもあった。いきなり「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時…」とか唱え始めたら、ちょっとおもしろくない?笑

土曜日、春の彼岸で母の菩提が眠る須磨寺へ行った。そのとき、お焚き上げを

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オーソモレキュラー認定士

「オーソモレキュラー」の認定制度ができるかもしれない。
数日前、オーソモレキュラー医学会会長の柳澤先生とオンラインで面談した際、次のような話を聞いた。
「オーソモレキュラー医学の普及のため、認定資格のようなものを考えています。まだ正式名称は決まっていませんが、たとえば医師に対しては『オーソモレキュラー認定医』、一般向けには『オーソモレキュラー認定士』あるいは『オーソモレキュラーアドバイザー』といっ

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ゲルマニウム講演会

有機ゲルマニウムについての知識なら十分にある。僕自身も飲んでいるし、多くの患者に使ってきた。実臨床での使用経験は数えきれない。知識も経験もあるが、さて、「有機ゲルマニウムとは何か」を人に説明するとなれば、ちょっと悩む。「何から伝えればいいかな」と。
ものの流れで、『ゲルマニウムと健康』をテーマに講演会をすることになってしまった。noteとクリニックのホームページで告知したところ、参加希望者が殺到し

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現代日本人の重金属汚染1

1か月ほど前に、オリゴスキャンという体内のミネラル濃度を計測する機器を導入した。
有用ミネラル(マグネシウム、ケイ素、亜鉛など21種類)と重金属(アルミ、水銀など15種類)の蓄積濃度が、ほとんど一瞬で分かる。得られる情報量が極めて多いため、臨床で非常に重宝している。4月29日現在、すでに89人の患者に対して実施した。
たとえば、こんなふうに結果が出る。

アルミ、銀、バリウム、ビスマス、カドミウム

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氣の実在

以前、續池さん主催のオフ会に参加したことを書いた。
参加者は7人だけ。しかしその7人は、皆、ツイッターで数千人のフォロワーを持つインフルエンサーだ。
日本で今どういう問題が起こっていて、どうヤバいのか。皆、問題意識を共有しているから、話が早い。打てば響くような反応の早さが、実に心地よかった。
オフ会はこれぐらいの少人数が一番いい。十人以上とか変に多すぎると、場が割れて、一体感が薄れてしまうと思う。

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浄水器と銀抗菌

先日、当院に40代の白人男性が来院した。日本語は日常会話レベルならほぼ問題なさそうだったけど、あまりなじみのない医学用語(たとえば「炎症」とか)を言うと、ぽかんとした顔をする。ああ、エンショーは確かに難しいよなと思って、「インフラメーションがありますね」と英語にすると、なるほど、と頷いてくれる。だから、この日の僕は、ルー大柴みたいになってた(笑)
翻訳本を出版したりブログで英語文献などを訳して紹介

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天の導き



京都では多忙はまったく美徳ではない。
なるほど、京都の人も「お忙しそうで、よろしおすなぁ」と口では言うだろう。しかしこれはもちろん嫌味で、「貧乏暇なしどすなぁ」これが真意である。
いや、しかし、京都の人にさげすまれることを承知で言うんだけど、最近本当に忙しい。
ありがたいことに、クリニックの診察予約は隙間なくぎっしりつまっている。タイミングを逃すとトイレに行く時間も工面できなかったりする(笑)

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水と健康1

きのう三宮で当院主催の講演会があった。テーマは「知られていない水の話」である。講師としてイーテック(株)の小野志郎さんとアーステクノ(株)の細谷幸喜さんをお招きした。両名とも、浄水器業界の裏の裏まで知り尽くしている。一般のメディアでは絶対に出て来ない情報が盛りだくさんで、会場に来られたお客さんにも満足いただけたと思う。

細谷さんの話
「昔、神戸は水のおいしい町として知られていました。神戸港に入港

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