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「傷ついたヒーラー」魂の傷💫小惑星ケイロン(カイロン・キロン)

先日の射手座の神話の主役
ケイローンについてのお話をした際、
後に発見された小惑星に同じ名前が付けられたと
お話をしました。

今回は、ケイローン、またはカイロン、キロンと呼ばれます
小惑星についてお話をさせていただきました。

ちょっとおさらいをしますと
先日お話した射手座の神話は以下のようなものでした。

ケンタウロスと同じ形で半分人半分馬ですが、
粗野で暴れん坊の彼らとはちがって
穏やかな賢者、医学や芸術にも秀でて
多くの神話の英雄を育て上げた師でもあるケイローン。

(私は出生が違うから同族とは言わないという説を取りたいと思いますが
多くの神話ではケンタウロス族なのに、
優しく知性があるケイローンとなってますので
一応、これについてもう一度おつたえしておきます。)

でもこのケイローンは、
自分が育た英雄に中のひとりヘラクレスがケンタウロス族と
トラブルになって放った矢に当たってしまいます。
矢には死につながる毒がついていました。

しかしケイローンはクロノスという神の血をひくので
不死の体を与えられていました。
でも傷と毒は痛くて苦しい治らないものでした。
それなのに死ぬことができない。
それは永遠に続く苦しみになってしまいました。

自身が医術にもたけ、たくさんの人を治すこともできるのに
自分の体は癒すことができないケイローン。

そこで自ら死を選び、
不死の身をプロメテウスにゆずって亡くなり、
そしてゼウスがそれを悼み射手座として天に挙げました。

という神話とは別に
このケイロンの名がつけられたの小惑星があります。

1977年に発見された新しいもので、
ケイロン、キロン、カイロンなどと呼ばれます。

ちょうど発見された当時はニューエイジ運動などがあり
人々が癒しを求めていたので
そこから「傷ついた癒し手である」ケイローンの
名前が付けられたという説があります。

発見された当時には牡牛座にありました。
キロンの公転周期は約50年なので
まだ発見されてから1巡も終わっておらず
今まだやっと牡羊座に到達した所です。
ですから、もしかしたら
まだまだいろいろ解らない小惑星ともいえるかもしれません。

ただこの小惑星の影響を感じる占者は多いと思います。

まず土星と天王星の間にある小惑星というのがポイントです。
土星は「制限」や「試練」をテーマとしますし、
天王星は「改革」「革命」をテーマとします。

カイロンはその間を行き来していて
それはこのふたつの惑星、
土星と天王星の持つ2つの力や働きの
橋渡しをしているともいわれます。

ケイローン同様、癒えぬ痛みは土星側の制限や試練でしょう。
ですからこのケイローン(カイロン・キロン)が
出生時のホロスコープのどこにあるかで、その人の
劣等感やトラウマのようなものを示すといわれています。

音声配信はこちらです。

*私は星読みの時はこの小惑星をカイロンと呼んでいますので
この後はカイロンと記します

カイロンが何座にあるからという見方だと、
先にも申し上げたように、まだ1巡してませんから
結構な頻度で同じ星座になります。

世代間共通の痛みとしてみる事はできますが
個人個人であれば、やはりハウス区分といって
生まれた時間がわかっていると
12の部屋に分けるホロスコープができるので
そのどの部屋にカイロンがいるかで
痛みやそれ故の可能性をみることができます。

例えば、4室にカイロンがある人がいるとします。
この4室というのは家庭、心のやすらぐ居場所などを示します。

誰しも孤独や不安になった時、家に帰りたいとか
安らぐ場所に抱かれたいと思うものですが
そこがない、ということが魂の傷になっている
と言える場合があります。

それは物理的ではなくてもよく言われますのが
精神的に孤児、
独りぼっちのような気がしたり、
ルーツへの不安がある場合などがあると言われます。

でもだからこそ、同じような人たちに寄り添ったり
自身が彼らの心の拠り所となることで癒されて
傷がなくなるというそんな場合もあります。

勿論またこれも他の星とのバランスもあるので
これで全部と言うわけではないのですが
この苦しい所から新たな展開へとつなげて
自らを改革していくというのが
先の土星の制限や試練から天王星の自身の革命
新しくなっていくという
イメージにもふさわしと思います。

カイロンは、あまり一般的ではありませんが
私は好きな小惑星です。

音声ではリクエストをいただいた
miyakoさんのお話にも触れさせていただきました。

そのお話は、私が「これはケイロンが不死を返上したのに似ているな」と
感じたという内容です。これについては音声でお聞きください。

キロンは傷ついた癒し手と言われます。
誰しもにあるこの魂のひっかかりや傷や思い残し
これらを知ることで、むしろそれがあるから、
そこが可能性の場所になることも
最後にお伝えしておきたいと思います。

ということで今日はカイロンのお話でした。
みやこさんリクエストをいただきありがとうございました。

そして皆さまも最後までお付き合いいただきありがとうございました

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