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飛ぶ夢の実例~男子高校生と34歳女性#121~122

はじめに

今度またゆっくりお話しますといって
そのままだった「飛ぶ夢」についてを
実例をもとにお話しました。

音声は前編・後編と2回にわけています。
テキストでも大まかに記しておきますが、
夢の実例の解説に関しては、
音声の方が伝わりやすいかと思います。

良かったらどうぞ👇

また、この実例はかなり以前のものですが
ご本人それぞれご了解いただいているものです。
年齢はお話くださった当時のものです。

それぞれの夢

まず、前編でご紹介したのはこちらです。

Mさん(40歳・男性)
高校時代に見た夢です。
近所の道を歩いてる。
飛びたくなって、助走をしてジャンプすると、
1m、2mと、次第に高く長くジャンプできるようになる。
でも、飛んでいる、というほどではない。

苦労をしてそれを繰り返し、
電信柱の電線の間を縫って飛べるようになるが、
やはり、完全な飛行ではない。
その繰り返しは、少し楽しなってきたが、じれったくもある。


そしてもう一つ。後編でご紹介したのはこちらの夢です。

Kさん(34歳・女性)
白い天井のドームの中。
私は白とピンクの可愛い子ぶった服を着ている。
急に「久しぶりに飛べるな」と思う。
ふわっと浮き上がり、静かに登る。
天井のせいでこれ以上高く飛べないのが残念だと思うが、
下を見ると結構高かったので満足する。
水泳のターンのように天井を蹴って、泳ぐように飛ぶ。

気持ちがいい。飛べる力が少なくなったのが解かったので
ふんわり着地した。着地も完璧!上手くやれた、とまた喜ぶ。

勿論、その人それぞれの夢に出てきたものへの印象や想い
によって違ってきますから、夢解きは
これが出てきたからこんな意味というものではありません。

だから実例を挙げてご紹介するのですが、
ただある程度の共通した象徴としての意味はあります。

「飛ぶ夢」であれば、
1つには、才能や人格、可能性等が伸びてゆく時に表れやすい
とものがあります。

前編・高校生だったMさん(男性)の夢解き

高校生だったMさんの場合はこちらに近いようでした。
「飛びたくなって」=「もっと飛躍したい」と思い、
これを練習をしています。

場面は「近所の道」ですから、子どもの頃からの
慣れ親しんだ地域だそうです。

つまりはまだ子供の行動範囲です。
高校生となり、広い世界や価値観に「飛び出して」
行きたかったのかもしれません。

ちなみに電線は、
一般的には電気=「行動エネルギー」だけでなく、
電話線=「周囲との会話を運ぶネットワーク」という意味合いも
ありました。

でも、これは今となってはそうは思わないでしょうね。
通信システムそのものが変わっています。
こんな風に、その時代時代で、意味も変わっても来ます。

ただMさんにお話を聞いたのも15年くらい前であり、
その方が高校生だった時代ですから
固定電話しか使えなかったことと、
彼自身が電話工事をしているのを見たことを思い出し、
電線=電話線と連想されました。

そこで、頭の上に張り巡らさている電線
=「自由な飛躍を制限しているように思える、
身近な人たち(近所の電線)との関係性のようだ」
という話になりました。

ですから、それを縫うように飛ぶのは「上手くさばく」姿
だったと思います。

当時Mさんは、人間関係や人生について深く考えていたそうです。

「苦労をしてそれを繰り返し」飛べましたから、
悩み時の青春期とは言え、苦しい時だったのでしょう。

でも、探求の甲斐あり、視野が開け
「飛べた」=「進化した」のでしょう。

「楽しくもあり、じれったくもある」=「方法は解かったので楽しい」
ものの「早く大人の自由を獲得して飛び回りたいから、
まだそこには至れず、じれったい」という気持ちかもしれません。

後編・Kさん34歳(女性)の夢解き

後編の配信はこちらです。


Kさんの夢は、ひたすら楽しそうです。

飛ぶ夢には、先の象徴以外に、
恋愛中の浮かれる心や、性的刺激の高揚感等が
それとして現れることもあります。

実際、彼女はこの頃、ある男性と急接近中でした。
「久しぶりに飛べるな」=「久しぶりに恋が出来るかな?!」
だったのかもしれません。

Kさん曰くの「可愛い子ぶった服」は、
日常では着ないタイプだそうです。

Mさんは彼に対して「白とピンク」=「純粋で少女のように気持ち」
だったのかもしれませんし、
今までの自分とちょっと違っていたのかもしれませんし、
もしかしたら、その路線でアプローチをしていたのかもしれません。

まだ「天井」という制限があるので「頭打ち」、
盛り上がり切れず残念がっているようですが、
高さを確認して満足=「いい線まで進んだかも」と、
冷静に観察してもいます。

「飛べる力がなくなった」と言っていますが、
これはその時の、
Kさんの恋の駆け引きかもしれません。

「今日のアプローチはこれくらいが効果的かも」と着地して、
引き際もばっちりで、
彼に与えた印象は
「完璧!上手くやれたと喜んだ」
のかもしれません。

もしくは、闇雲にいくらでも燃え上がり舞い上がれたような
若い恋とは違うから「とべる力がなくなった」のかもしれませんが、
だからこそふんわり確実に着地ができる、
現実という地に足がつく結果を迎えられたのかもしれません。

Kさんも「恋に対して、大人の照れとゆとりが同居していた」
と仰っていました。

ちなみに、Kさんの飛ぶ夢はその後も続き、
その後、その時に接近していた彼と結婚、
今も仲のよいご夫婦です。

夢では不可能が可能になります。
飛ぶ夢はその代表かもしれないと思います。

飛行方法にも個性が表れるようですが、
私が出会った中では、
アニメヒーローやスーパーマン型、
両手を飛行機のように横に広げるという方もいました。

わたしは、落下しそうだと思う時には
カーディガンとか上着のすそをもって
ムササビみたいにして再浮上、なんてことをよくしました。

とくに「これは夢だから飛べるはず」と解っている時に
多かったと思います。

前も言いましたが、
夢の中で飛ぶというのは比較的意識が介入しやすい行動です。

飛ぶ夢についてのまとめ

最後に一応整理しておきます。
今回挙げたように
夢の中で「飛ぶ」というのは、
一つめのように、向上心や成長を意味したり
Kさんのように性愛や恋愛感情を表したり、
窮屈な日常が続いている時なら、自由への願望や、
飛ぶ事でのストレス発散で、心のバランスを取っている、
ようなことも多いようです。

また、飛行が高すぎたり、不安定なら、現実離れした目標や
現実逃避をしているという場合も見受けられました。

そしてこんな風に、上昇とか恋とか現実逃避とか、
そんな意味も多いので、
おとなになって、
40歳以降くらいの成熟していく年齢になると
飛ぶ夢が少なくなるようです。

でもそれは、情熱を失ったということではなくて、
理想や願望を表す「空中、空、天」と
現実に即した「地面、大地」の距離感をよくわかって、
理想と現実両方のバランスをうまくとって
生きていけるからかもしれないとも思います。

そして最後にもう一度、
夢解きは「これが出てきたからこんな意味」と
当てはめるものではありません。

出てきたものに集合無意識や
ある程度共通の意味合いはありますが、
基本は出てきたものが夢主にとってどんな意味を持つか、
何を連想し、何を感じるか、そこから説いていくものです。

ここが、夢占いと夢解き の違いではないかと思います。


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