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アクションシーンの演出(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

アクション。

好きな人、多いでしょうね。
僕も大好きです。
何しろ、シルベスター・スタローンの大ファンですからね。

アクションシーンは、映画には欠かせない要素。

僕はこれまで、

部屋の中での取っ組み合い、階段・路上の喧嘩、
森の中の格闘、時代劇のチャンバラ、ガンアクション、

などなどの演出をしてきました。

考えてみると、アクションは次の2種類に分けられるかと思います。
●ただ走る、追っかけるという個人技
●殴りあう、闘う、殺陣などの組み合わせ

前者は、なんとなく感覚的に演出できるんですが、問題は後者の方です。

悲しいことに僕には闘い方を思いつく力はありません。
基本的には、アクション経験者を呼んできて、
その場でフリをつけてもらってきました。

もう、全部お任せで、好きなように組み合ってもらって、それを撮影する。
あー、いいねいいね、かっこいいねー。がんばってねー!

・・・だけじゃダメなんです。

アクションの振付はできなくとも、その様子がそのシーンに合っているかどうかは判断できるし、しないといけないのです。

例えばチャンバラだったら、主人公はどの程度の習熟度なのか。
そのサムライは、性格からしてどの程度暴れるものなのか、
どの程度のやっつけ方で抑えるものなのか。

アクション一つとっても、そこにはキャラクターの人生や性格が反映される。
そこを忘れちゃいけないんですね。

★そのアクションシーンで何を描きたいのか。

敵の残忍さを表現したいなら極悪非道な暴力にするし、主人公の情けなさを描きたいなら、敵の簡単な攻撃に泣き出す主人公を描く。

振付をしてもらいながら、その辺りの調整をしていくのが監督の仕事だと思います。

ちなみに、殴り合いのシーンをやってもらった直後の役者さんたちは、殺気立っています。
それらの男性陣に「カット!」と呼びかけると、一斉に殺気立った顔のままこちらを向く。

ちょっとちびりそうになっていたことは秘密です。

あ、あと、
アクションは撮影現場でだけで表現するものではありません。

編集段階で、カット割りや音楽を使ってどんどんかっこよく見せたり、緊張感を高めたりも可能なのです。

これはこれで楽しいですよ!


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