あの子の名前、何だっけ??(初心者の映画制作講座)
むかし一緒に映画を作った役者さんにバッタリ会いました。
本当に久しぶりで、お互い笑顔になります。
その役者さんの隣にはかわいい彼女もいて、その子は以前、映画も少しだけ手伝ってもらったこともあります。
そこで僕は、むむむ、と詰まってしまいました。
その子の名前が思い出せない!
少し戸惑っている瞬間、その子は言いました。
「監督!お久しぶりです!!」
しまったなあー・・・
二人と別れた後、ぼんやり考えました。
すぐ名前が思い出せなかった・・・
その一方、彼女は楽だよなあ。
僕の名前を覚えてなかったとしても、
「監督」
でいい(笑)。
自主映画とは言え、撮影現場は多くの名前が飛び交います。
そして監督は、多くの人の名前を覚えないといけないのです。
僕の記憶力の問題はさておいて、具体的に見ていきましょう。
まずは役者。
監督自身は、オーディションやらを通して、映画の準備段階から接するため、まさか役者の名前を覚えられない、ということはないでしょう。
しかし、スタッフの身になってみて下さい。
例えば8人の役者が集まっています。
役者の名前を呼ぶ人もいる一方、シナリオには役名が書いてある。
阿鼻叫喚の撮影現場において、16種類の名前を認識するのは、結構大変なことなんです。
人によっては、ニックネームなんかで呼んじゃうでしょう。
と言うわけで、たまにしか来られないスタッフにも分かりやすいように、
撮影中は、役者は役名で呼ぶ
と僕は決めています。
打ち合わせ段階はもちろん役者さんの名前で呼びますけどね、途中で切り替えます。
同じく、
スタッフは、役職名で呼ぶ
「山田さん、三脚を少し高くお願いできますか?」ではなく、
「カメラマンさん、三脚を少し高くお願いできますか?」と話しかける。
スタッフや役者も助かるはずです。
その先のお手伝いさんの名前は・・・各スタッフに任せます。
もちろん、ケースバイケースですけどね。
よく知った仲間同士で作る場合は、全員ニックネームで通しますし、エキストラが多い場合は役名・役職名で呼ぶ、なんていう風に使い分けているのです。
何より、みんなが互いの名前を覚えきるくらい、何度も会って準備を重ねるのが理想であることに、変わりはありません。
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