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背景にとけ込んじゃう主人公(初心者の映画制作講座)

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撮影前の準備の一つに、役者さん達の衣装選びがあります。

僕は自分が着ていく服もいまいちどうしたらいいのか分からない、
というか、そもそも考えるのが面倒くさい人間です。

なので衣装選びも得意じゃない、
というか、できれば人にやっていただきたい、
自分ではやりたくない、

と思っているわけです。


というわけで、スタッフに衣装さんを入れます。

さあこれで安泰だ、よかったよかった・・・

とはまあ、いかないんですね。


自主映画の衣装さんの仕事は、たいていは次のどっちかでしょう。

○役者さんに自前の服をたくさん持ってきてもらい、その中から選ぶ。
○簡単な衣装なら作るか、安い服を手直しする。


その結果、監督に聞いてくるわけです。

「これ、どう思います?」
「これで大丈夫でしょうか?」
「これとこれ、どっちがいいですか?」


監督はこの質問攻めに、答えないといけないんです。

というわけで、僕のように

衣装は結局どれを選べばいいのか分からないよ

という方のために、

何を考えて決定すればいいのか、
どのポイントを押さえておけばいいのか、

を考えてみたいと思います。


●背景にとけ込んじゃわないか?考えて選ぶ

その役者さんがその服を着る時の、場所はどこでしょうか?

白い壁の室内で、真っ白のTシャツなんか着てるとやっぱよろしくないですね。

背景にとけ込んじゃう

例えば、
森の中なら白やブルーの明るい色、
土手の上などの空をバックにするなら濃い色で、
などは、いい選択材料かと思います。


●組み合わせに注意して選ぶ

役者さんが一人ならシンプルですが、
二人やそれ以上で並ぶことも多いと思います。

役者さんの衣装を、一人一人似合うかどうかで選ぶと危険です。

二人並んだとき、「あ、色がかぶってる!」なんてならないように。

シーンごとに、必要な役者さんを並べて、
いっぺんに衣装を選ぶのは必須ですね。


●逆に質問するのもアリ

「これ、どうですかね?」なんて聞かれて
「いいんじゃないですか」なんて相手をがっかりさせる発言をするのではなく、逆に質問してしまうのも一つです。

「彼はここで、悲嘆にくれてるんですね」とあなたは言います。

「もう、自暴自棄になっているんです。
衣装さんだったらどっちの服を着ます?」

そこで衣装さんが言うわけです。
「私だったら、こっちかなあ。」

あなた「そうですね。僕もそう思います。」


監督は質問攻めに合う人種なのですが、
自分が苦手とする分野の質問は、ほんとうに頭が痛くなります。

質問から逃げたくなる相手。

僕にとってそれは、衣装さんと作曲家さんです。


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