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【Creative Review】響く「ゆる企画」〜抽象化されたイメージが持つ効用〜

・Reference info
http://www.choco2.net/

今回は、いつもと少しテイストを変えまして、「ぬいぐるみの旅」というサービスをご紹介します。ぬいぐるみの旅は、自分の代わりに、ぬいぐるみに旅をさせて、バーチャルな旅を楽しむサービスです。募集中のツアーに、ぬいぐるみで応募する(送る)ことで、旅先でぬいぐるみが写った思い出の写真を撮影し、オーナーの元に送ってくれます。オプションでお土産も買ってきてくれるとのこと。

コロナ禍の外出が難しい時期に流行に乗ったこのサービス、ぬいぐるみ愛好家の方はもちろん、大事な試験を控えて忙しい、あるいは闘病中で旅行が難しいといった様々な理由で、外出が難しい方に重宝されているようです。

先日、私用で飛行機に乗った際に、斜め前に座っていた学生風の方がお弁当の写真をスマホで撮影していて、なんとなく目に入って見ていたのですが、よく見ると”ぬいぐるみと”お弁当を撮影しているようでした。
このケースではぬいぐるみに旅をさせるというより、ぬいぐるみと旅をしていましたが、「ぬいぐるみ×旅」の文化はアフターコロナも定着しているのかと感じた次第です。

さて、普段はWEBサイトや動画等を制作している弊社も、実は何度かお客さまの企画でキャラクターのぬいぐるみを制作させて頂いたことがあります。この手のゆるめの企画は、お客さまによって好みが分かれるところではありますが、これが結構評判が良いケースが多いのです。

ぬいぐるみという抽象化されているイメージをクリエイティブの伝達手段に使うと、多くの人にとって馴染みやすくなり、情報の先入観を少し和らげてくれる効果があると思います。

難しい内容のものや、表現次第でついつい暗いイメージにバランスが傾きがちなものなどを扱う際に、抽象化されたイメージを使うというのは、情報伝達手法の一つとして面白いのではないかと思います。また、発信側であるクライアント様自身もチーム内で盛り上がれるというのも良いところです。

ぬいぐるみのみならず、イラストやアニメーションのトーンなどの「ゆる企画」を、クリエイティブの選択肢の一つとして、要所要所でご検討されてみてはいかがでしょうか^ ^

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