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【Creative Review】「難しいから理解できない」は本当?〜媒体を変えた情報提供〜

・Reference info
https://www.statista.com/

今回は、ドイツ発の市場および消費者データのプラットフォーム「Statista」についてご紹介します。Statistaでは、世界の150の国や地域の170業界、8万以上のトピックに関する市場および消費者データを調べることができます。

特筆すべきなのは、データがわかりやすく表やグラフで示されており、直感的に理解しやすいものになっていることです。難しいデータも、パッとひと目で視覚的に理解できるよう加工されています。複雑難解な文字情報を読み込む必要がないよう、わかりやすく図解されているのが素晴らしいと感じます。

さて、かるてぽすとでも、この「難解な情報」というは一つのキーワードです。ウェブサイトを作る際に、お客さまから「現状のウェブサイトだと、ユーザーさんから『医療情報の意味が難しくて理解できない』と言われてしまう。どうしたものか。」とよくご相談を頂きます。

その解決策の一つとして、色んな媒体を通して情報提供を試みることも大切だと考えます。例えば、文字情報だけ提供しているのであれば、図解で示す、あるいは音声や動画で解説するなども良いでしょう。
「読む」のが苦手な方にとっては、文字情報だけだと、学びが進まず、記憶に残りくい可能性があります。その場合、さらにわかりやすい読み物を提供するよりも、図解や音声、動画で、「見る・聞く」の選択肢をご提供する方が、理解が進み、記憶に残ることがあります。

もしかしたら、ユーザーさんの心理状態や環境によっては、内容がわからないのではなくて、「文字で医療情報を理解するのが面倒だ(あるいは慣れていない)」と感じられている可能性もあると思います。

先日、とある医療機関様からお問い合わせがあり、現状のウェブサイトの改善策をヒアリングしたいとご相談を頂きました。その医療機関様は、すごく丁寧に文字での情報発信をされており、動画も積極的に活用されている一方で、WEB上のメディアミックスはされていないようでした。そこで、すぐにできる一つの改善策として、文字情報に動画を組み込んでいって、じっくりと医療情報に触れてもらう機会を作り、ウェブサイト上の情報に厚みを持たせてみてはどうかとご提案しようと思っています。

「わからない」「難しい」というユーザーさんの言葉の真意は、本当にわからない以外にも、「時間がない」「焦っている」「慣れていない」「とにかく不安で頭に入ってこない」など、様々なものに置き換えられる可能性もあると思います。わかりやすいものを考える時には、「アプローチが違うものをご用意する」ということを一つのアイデアとして持っておくのは、有効だと思います。

私どもも、より良い方法をご提案できるよう色んなツールにアンテナを張っていく所存です。人の生命に関わる大切な医療の情報だからこそ、あの手この手で、クリエイティブな情報提供に取り組めるといいですね^ ^

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