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2−4.しっかり『排泄』するためには

『消化』も『代謝』も『排泄』もとても大切だということ、同時に全力で行うことが困難だということがわかっていただけたと思います。

特に『排泄』が間に合わないということは大変なことです。例えば川にゴミを捨てる人がいたら、溜まってしまうと昔から住んでいた川ので生きる動物が生きられなくなり、川に食べ物を探しに来る動物も来なくなります。酷くなると詰まって氾濫するかもしれません。

なので朝も昼も夜も『消化』にエネルギーを使っていたら、『排泄』する準備ができていなくて、排泄できずに次の機会を待つことになります。そうするとどんどん溜まっていくのですね。

有害物質は肝臓で分解してアンモニアに、無害化して尿として出します。肝臓は有害物質を分解するだけでなく、消化酵素を作ったり色々仕事があるので忙しいのです。分解しきれなかったものは体に残ります。

また、十分に食べ物が消化されていないうちに、新しい食べ物が体に入ってくると同時に消化しなくてはなりません。例えば茹で上がりそうなそうめんの入った鍋に、もう少し食べたいからといってさらに硬いそうめんを投入すると、茹ですぎたそうめんと普通のそうめんのミックスになります。

さあ、『吸収』して『排泄』しよう!と思ったら、『消化』がまた始まるのです。『排泄』が間に合わなくなってしまうことと、しっかり消化できていないまま大腸に送られます。そうすると大腸で腐敗し、臭くなって出にくくなります。実際に溜まった便は宿便と呼ばれています。

怖い話しましたが深刻になることはありません。消化器官や様々な内臓が頑張って細胞を正常にしようとしています。だけどそれで内臓がオーバーワークで疲れてしまうということです。そしてオーバーワークによって、本来の力を発揮しきれていない場合もあります。

なので『排泄』を疎かにすると他の機能が弱くなります。『代謝』も『消化』も十分ではなくなります。なぜ夜は食べ過ぎないのが大事かわかりますね。朝は成人の方でしたらお腹が減っていなかったら食べないで『排泄』を待ってみてください。『排泄』がスムーズだと、『消化』も『代謝』も効率よく働きます。

人生100年時代、医療の発達で長生きしたい人もしたくない人も、思ったより長生きできる時代になってきました。健康で食べ物を美味しく味わいながら生活するために、日々の内臓の酷使を見直して、体をいたわってあげるのはどうですか?

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