2−5.『代謝』の仕組みを知ったら、ファスティングせずにはいられなくなった

そうなんです。ファスティング最大の萌ポイントなのではないだろうか、『代謝』の話。私にとってはそうでした。

『代謝』は食べ物を『消化・吸収』し、吸収した物質から体に必要なエネルギーを生み出したり、新しい細胞を作る働きです。

上手に『代謝』することで元気に動き、体の組織が健全に保たれ、細胞が新しく生まれる古い細胞は出ていきます。

そこには酵素の力が働くのです。酵素には食べ物に含まれる『食物酵素』と体内に存在する『体内酵素』があるのです。体内酵素にはさらに、『消化酵素』と『代謝酵素』に分けられます。

体内酵素の中の2つの酵素の話です。

『消化酵素』は摂取した食品を体が吸収できる形まで分解する酵素です。糖質、脂質、タンパク質と言った栄養素を分解する必要があります。プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼが働き分解し、吸収できる形にする大切な酵素。

『代謝酵素』はまた違う働きをします。細胞の入れ替え、体の組織の修復、老廃物の排泄の作業です。ホルモンの調整や解毒、神経の情報伝達なども代謝酵素の働きで活性化されます。

例えば体内酵素が100あったら、一般的な食生活ですとしっかり『消化』を行うために、『消化酵素』に70%〜80%くらい必要になります。なので『代謝酵素』として使えるのが20〜30%しか残っていないのです。例えば筋肉つけたくて焼肉食べ放題に行ってお腹いっぱい焼肉食べたとします。『消化酵素』がたくさん必要になるので、『代謝酵素』が少ししか働きません。さほど筋肉になることもなく疲れてしまうのです。

『代謝酵素』を生かせるように、消化のリズムを考えて生活すると『消化』に使うエネルギーが少なくすみます。『消化酵素』を20〜30%使ったとしたら、『代謝酵素』として70〜80%使えることになります。『代謝酵素』をしっかり使えると、細胞の入れ替えや、体の組織の修復が十分にでき若々しくいられます。排泄もスムーズになり、古い細胞もしっかり出ていきます。良いことづくめです。

ファスティング中は『消化酵素』を少ししか使わない分『代謝酵素』をしっかり働かせてます。ファスティングの準備食は『消化酵素』優位から『代謝酵素』を呼び起こす目的もあります。

日々体内酵素の使い道を考えながら、『消化』『代謝』『排泄』のリズムを考えながら生活すると、食べた物を有意義に使うことができます。エネルギーを無駄遣いしないのです。

豊食の時代、『消化酵素』の実力を感じてじたり、若い時の『消化酵素』の実力に驚いたりすることもあると思います。『代謝酵素』の実力を感じることなく生活するのは少しもったいないことです。ファスティングで一度皆さんの『代謝酵素』の実力を感じてみるのも良いかもしれません。

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