3.ラジオの時間

テレビも好きだけど、昔からラジオのほうが好き。

ラジオを聴くようになったのは小学生の時。

声優が好きになって、大好きな憧れの声優さんのラジオをよく聴いていた。そのラジオはいつも深夜。夜更かしをすると怒られるので、布団にもぐり、寝たふりをしてラジオ機能のついたカセットプレーヤーで、どうにかぎりぎりの電波をひろってイヤホンをつけて聴いていた。

高校生の時はスクールバスの中でいつもラジオがかかっていた。毎日流れていた番組に思い切ってメールを送った。読まれることがないだろうなと思っていたら、翌日、覚えのあるラジオネームと文章…びっくりした。内容からすぐに同じバスに乗る友人にばれて恥ずかしかったが、自分のメッセージが読まれてそれがラジオから流れてくるのがとても嬉しかった思い出。

社会人になってからは、ラジオはいつも車の中。たまに音楽も聞いているが断然ラジオを流していることのほうが多い。なんとなく、ラジオが流れている時間が落ちつける気がする。

特に通勤時間は絶対だ。いつも聞いている番組は平日に毎日放送されている。この場所でこの番組のこのコーナーだったら時間に余裕があるな、このコーナーだったら遅刻ギリギリかも…と時計代わりなのだ。

ラジオを聴く感覚は、音楽をBGMのようになんとなく聴いているような時もあるし、好きな番組やふと耳に入ってきた気になる情報を聴くときは、読書をしているような感覚にも似ている。

テレビのように時間とともに番組は変わるし、CMもあるので耳に入ってくる情報は毎回様々だ。でも、テレビのように目や耳で情報を得るのとは違う。耳だけで情報をとり、想像する。意外と頭も使っているような気がする。

今は便利な時代になったもので、県外の普通は聴けない番組も、聞き逃した番組もアプリで聴くことが出来るようになった。昔必死でギリギリの電波をひろっていた番組も、簡単にきれいな音質で聴くことが出来る。なんて素晴らしいのだろう。

ラジオにまったく興味のない人から、「今どきラジオなんて時代遅れだ」とか「古い」などと言われたことがあるが、そんなことはないと思う。

通勤中やドライブ中ずっと聞いていると、自分が普段触れない情報に出くわす時がよくある。ずっと知りたかった答えが急に見つかるときもある。ラジオは、昔も今も有益な情報源になると思う。そしてハマると面白い世界だ。

今日も仕事終わりに、ラジオが聞きたいがためにドライブに出かけた。たまたま好きな番組が流れていて楽しかった。ちょっと疲れていたが、心地よい時間になった。ラジオを聴きながらよく笑っているので、傍からみればちょっと怪しいかもしれないが、そっとしておいてほしい(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?