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2024年8月某日石排灣郊野公園

午後3時、石排灣郊野公園(Seac Pai Van Park)へ行ってきた。平日なのに観光客(主に大陸の家族連れ)で賑わっていた。今回の訪問の目的は二つ。一つは、園で飼育されているダチョウを見つけること。もう一つは、ちょうどひと月前に訪問した際、異常行動をしていたオスのミナミブタオザルのレンチャイがその後どんな様子かを確認することだった。

ダチョウが飼育されていることは昔から知っていたのだけれど、どこで飼育されているのか分からず、今まで一度も見たことがなかった。もしかしたら娘が幼いときに一度は見ていたかもしれないが記憶が定かではない。今回、園内マップを頼りに発見した。入り口からすぐの坂を上がっていくと、小さな囲いで二羽が忙しなく餌を食べていた。もっと広い囲いで暮らせたらいいのに、と暗澹たる気持ちのまま家に帰って調べてみたら、ちゃんとした広場が隣接しているようだ。次回訪れた際は放飼場をしっかり目で確認しようと思う。名前はあるのかな?

二つ目の訪問目的は、ミナミブタオザルのレンチャイの様子を確認すること。訪問した時間は非常に暑かった。レンチャイもレンヌイ(*)も屋内で過ごしていた。なぜか屋外との行き来はできないようになっていた。レンヌイはメッシュを引っ張って外に出たそうだった。午前中は外に出られたのかもしれないので、なんとも言い難い。前回訪れた時も猛暑だった。その時は二人とも屋外にいて、屋内の扉が閉まっており、レンチャイは自分の腕の毛を抜いて食べるという今まで見たことがない行動を繰り返していた。IAMにその様子が映った動画を送り、暑さ対策の必要性を問うた。毛抜き行動が暑さによる行動かは分からないが、何かに対してストレスを感じていたことは確かである。その後IAMから返信が来て、その頃ちょうど設備の工事があったため屋内との行き来が自由にできなかったのだそうだ。今は屋内への行き来が自由にできるようになっているとのことだった。今回メッシュ越しにうっすらと姿が見え、変わらぬ様子でいることはわかったが、行き来は自由にはなっていなかった。この猛暑では屋外にいるよりはましかもしれない。レンチャイの異常行動の有無の確認は次に持ち越しである。それが一時的なものであることを祈るばかり。

メッシュの扉を引っ張って外に出たそうなレンヌイ

キンシコウのリアンシェン(蓮生)の放飼場の前の禁止区域がさらに広げられて、こつぶの蓮生しか撮影できなかった。夏休みシーズンに突入し、子供連れの観光客(特に大陸から)がたくさん来園していたので、セキュリティー強化のためいた仕方ない。小さくても元気そうな様子が見れたので安心した。2022年10月、2023年1月と二頭も立て続けに不幸が続いたのだから、IAMが神経を尖らせているのも理解できる。動物ファーストが一番。ニ龍喉公園のマカクたちにも同じくらいのセキュリティー対策をお願いしたいところ。お父さんのサンヘイ(三黑)の顔が屋内展示室の隙間から見えたのでうれしかった。元気そうだった。蓮生は背中の毛が黒っぽくなってひと月前よりさらに成長が加速していた。もう赤ちゃんではない。

キンシコウの展示場の前の立ち入り禁止区域が大幅に拡大されていた。

ほとんどの動物たちが屋内にいた。コモンリスザルはオスの二頭が外におり、他は屋内にいる。行き来は自由になっていなかった。オスメス分離?ここのコモンリスザルは人にすごく反応する。フランソワルトンのアムイは屋内にいて見えなかった。行き来は自由になっていなかった。ハクジャイ(黑仔)のいない石排灣郊野公園は寂しい限りである。無事に広州動物園の環境に慣れて元気にしていることを祈りたい。

警戒中のコモンリスザル(人によく反応する)

パンダはカンカン(康康)とジアンジアン(健健)が展示されていた。康康は水浴びをして竹の葉を食べていた。健健は寝ていたが竹の葉を食べ始める。パンダ館は混んでいたのであまり長居せず。レッサーパンダのルオルオ(烙烙)が展示場に出てくると人だかりができていた。奇声をあげる子供に警備員が注意するのに忙しそうだった。

爆睡中の健健

フラミンゴは前の訪問で気づいたけど、個体数が倍に増えている。野犬に襲われ半分が亡くなったフラミンゴを補完したのかもしれないが、どこから来たのか分からない。聞いたら教えてくれるけど、そういう細かい情報をいちいちネットで公開しないので情報収集に一苦労である。16時40分に園を後にする。知っていたけど改めて学んだ教訓は、動物園は午前中に行こう!😄

*注釈: 二頭に公式な名前はなく、わたしが勝手にそう呼んでいる。

帰る頃には人気もまばらなサル舎の前


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