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最強アイドル宮本佳林を観たくて寺に向かった日の話 〜推し寺アイドルまつり〜

イベントのライブステージ、ホール、ライブハウス、ショッピングモール。
僕が最強アイドル宮本佳林ちゃんのオタクになってから1年弱…とは思えないほど色々な現場に参戦してきました。
同様にアイドルを推している(あるいは、推したことのある)方であれば、どれも現場として馴染み深い場所かと思います。

が、皆さんは推しのライブを観るためにお寺に行ったことはありますか?
お寺のホールじゃありませんよ、境内です。
「お前は何を言ってるんだ?」とツッコまれそうですが、そんな現場(推し寺アイドルまつり、以下推し寺)が来たんですよ。

ざっくりまとめると、「色んなアイドルがお寺に集まってフェスやるぜ!」という趣旨のイベント。
僕もこの告知を理解するのに多少の時間を要しましたが、気付いたら現場に吸い寄せられるようにチケットを確保していました。

ということで本記事では、「推し寺アイドルまつり」の夜の部で僕が宮本佳林ちゃんの出番を観ての感想などをひたすら語っていきます。
今回は現場に行くまでもかなり大変でしたので、その辺りも少しお話しできれば。



佳林党員 vs. 台風7号

推し寺の約一週間前。
後に佳林党員を震撼させることとなる、"奴"の発生可能性が叫ばれ始めました。そう、台風7号のことです。

最初は「推し寺直前に関東に来たら移動に困るなぁ」程度の認識。
が、奴が関東に近づくにつれて「あれ?俺名古屋まで行けるのか…?」と焦燥感を覚えるように。
僕は前日の夜に夜行バスで名古屋に向かう予定だったので、「高速通行止めにならないかな、、」などと懸念していましたよ。

個人的には、佳林党員になってから1年目に行ける最後の佳林ちゃん現場が推し寺だったので、何が何でも参戦したかったところ。

しかしながら、推し寺前々日の夜くらいから奴が東に逸れ始め、前日の夜に曇りの東京から脱出し、予定通りに当日の朝に名古屋入りを果たせました。
最強の曇り女を推してて良かった!ありがとう佳林ちゃん!!()


名古屋はオタクの照り焼きの生産工場だった

名古屋に着いたら「台風?何それ美味しいの?」と言わんばかりのYes! 晴れ予報。
夜行バスを降りてから身支度と朝食を済ませ、なるべく涼しく過ごせる所で観光してからフェス会場にログインしました。

といっても、まだ明るい時間に現場入りしていたため、開場前からとてつもない暑さ。
最高気温36℃はあかんて。オタク溶けるて。溶けるまでいかずとも照り焼きに加工されるて。

入場待機列には(お話ししたことある方も、そうでない方も)佳林ちゃん現場でいつもお見かけする面々が勢揃いでした。
1ヶ月ぶりの佳林ちゃん現場、かなり久しぶりのライブということで、気温を軽々と上回る熱気をそこら中から感じつつ入場しましたね。

本堂の前の階段にステージが形成されていたため、本堂をバックに推しのパフォーマンスを楽しめるという超絶特殊な環境。
僕も周囲の皆さんも、普段の現場とは違った高揚感を覚えているようでした。

ということで、ここからは佳林ちゃんの出番についてひたすら語ります。


寺とオタクとライブジャンキーな最強アイドル

いつもの降臨BGM、いつもの佳林党員によるクラップで佳林ちゃんを待つオープニング。
これから始まるライブが楽しみな思い半分、この30分が終わってしまったら次の佳林ちゃん現場がいつ来るのかわからず寂しい思い半分でクラップしていました。

すると佳林ちゃんがステージの奥、我々から見て本堂の右側から階段を降りてきました。
寺という環境も相まって、普段と違った神々しさを放っているようでしたよ。ほんと文字通り降臨って感じ。


1曲目:バンビーナ・バンビーノ

ステージに辿り着くや否や背中を向けてスタンバイする佳林ちゃん。
「初手は『バンビーナ・バンビーノ』か了解」と思っていると、答え合わせをするようにレコードの「ジジジ…」という音が鳴り、宮本佳林の独壇場が開幕しました。

現場で何度聴いたかわからないほどの馴染みのある曲ですが、佳林ちゃんの表情からも歌声からもダンスからも、佳林ちゃんが今回ほど嬉しそうなのを感じたことは僕は無かったかもしれません。
そんな佳林ちゃんのパフォーマンスを浴びながら、「これが観たくて名古屋まで来たんだよ…!」と胸が熱くなりました。

『バンビーナ・バンビーノ』だと2番の後の間奏が、個人的に最もアツくなるポイント。
佳林ちゃんが物凄く明るい笑みを浮かべてからキレッキレのダンスを披露するのですが、「佳林ちゃんいっけええええええ!!!!!」と思いながら毎回ウッ!のコールを入れています。

コール前は、ステージに目をやりながらのやや斜めに前傾姿勢を取るのですが、今回は気持ちが先走ったのか、やや早めに構えてしまいましたよ。
そんな高揚感と焦燥感を自覚しながら、僕も普段の何倍も熱を帯びたコールをしていました。


2曲目:なんてったってI Love You

過去現場で聴いた時とは違って、今はこの曲のコールもしっかり覚えたのでもう怖いもん無しですよ。飛ばせ佳林。

佳林ちゃん現場が希少な時期に入ってから、この曲の1番のサビが個人的には物凄く刺さりますね。
佳林ちゃんに対する感情をぶっ飛ばして灼熱の名古屋の寺まで駆け付けて、
当分は佳林ちゃん現場が無くとも一片の後悔もないようコールする。まんま歌詞の通りやん(?)

去年の9月2日、佳林ちゃんに出会った日の帰りの電車でこの曲のMVを観て、佳林党員になったのを思い出したりもしました。
佳林党員1年目最後の佳林ちゃん現場で、この曲を存分に楽しめたのが個人的には本当に嬉しかったです。


3曲目:未来のフィラメント

個人的には、今年春のツアー「Hello! Brand new me RETURNS」のアンコール曲でお馴染みの曲です。

連番した佳林党員は「辺りがだんだん暗くなっていく時に聴くこの曲が特に良かった」と語っていましたが、
僕は佳林ちゃんに見惚れすぎて、暗くなっていることに全く気付きませんでした。何してんねん。

ライブハウスで佳林党員一人ひとりに語りかけるようにこの曲を歌う佳林ちゃんも大好きです。
そんな普段の現場とは違った、お寺を背景に(物理的に)下々のオタクに向かってお告げをするかのごとく、しっとりと歌う佳林ちゃんも素敵ですね。


4曲目:ポラリス・コンパス

コピンクからの文脈と佳林ちゃんのこれまでの積み重ねを考えると、この曲については新規が軽々しくレポしてはいけない気がしていました。
が、今回ばかりは思うままに書かせてください。

『カリーナノッテ』における夢や野心に満ち溢れた子どもの佳林ちゃんから成長して、大人のソロアイドルな佳林ちゃんが垣間見えるのが『ポラリス・コンパス』だと思います。

「夢で見たように飛べなくて 夜空 オールで漕いだ」や、「やっぱ私が使えたのは 魔法じゃなかった」など、地に足がついているんですよ。
「それでも」向かうべき場所に向かって光を放ち続けるという、佳林ちゃん覚悟というか矜持というか、そういうものを過去現場よりも強く感じた気がしました(すんませんオタクが偉そうにすんません)。

コールを入れる曲ではないからこそ、佳林ちゃんの曲に込めた思いをストレートに受け止め、手元のペンライトに佳林ちゃんへの思いをストレートに込める。
そういう、熱気や声で応えるのとは違ったコミュニケーションを佳林ちゃんとしている体験ができるので、今回の現場でも聴けて本当に良かった。


5曲目:Beautiful Song

この曲は現場で何度聴いても、この歌詞を歌いこなす佳林ちゃんの底知れない凄まじさを感じます。
佳林ちゃんは本当に「美しさも醜さも 映す歌に換えて」しまうんですからね。

「リアルは綺麗で残酷」だし、「忙しい日々に ただ擦り減ってく」ことだってあるし、「軽蔑と羨望の複雑」に揺れ動くことだってあるし。
ただのオタクの我々だろうが、最強アイドル宮本佳林だろうが、程度の差はあれども人間誰しもそういう点では同じだと思うんですよ。

そんなネガティブなものをひた隠しにして「綺麗なだけの偶像」を創り上げるのではなく、
等身大の宮本佳林でステージに立ってくれる。曲の世界観をストレートに表現することに努めてくれる。

『Beautiful Song』は最強アイドル宮本佳林が如何に最強であるかを率直に表現したような曲であり、
最強アイドル宮本佳林本人だからこそ、この曲を歌いこなせる。
僕の最推しはそういう人なんだと、この現場で改めて思い知らされたような気がします。


6曲目:ソリスト・ダンス

佳林ちゃん現場といえば、最後はやっぱりこの曲ですよ。

僕はソリストをしに名古屋まで来たと言っても過言ではなく、今回もイントロがかかった瞬間に血潮がたぎるのを感じました。
この曲が底抜けに楽しいのは毎回のことなんですが、今回は普段の何倍もブチ上がっていたように思います。

約1ヶ月ぶりの佳林ちゃん現場だったこと、
現場でこの曲を聴くのが6月のリリイベ以来だったこと、
今回はマサイ可能現場だったこと、
佳林ちゃんをご存知でない方もおられると思われる現場で、逆に党員魂に火が点いたこと…。
他にも理由は色々あって、挙げれば本当にきりがないですよ。

歌詞の通り、「ありのまま、思うまま、最期の瞬間までこうして踊り明かしたい」と思いながらペンラを振ってコールに興じていました。
それでも、夢みたいな時間はあっという間に終わりが近づいて。
そんな儚さを噛み締めながら、最後の1回までコールに力を込めていました。


最後に

普段の佳林ちゃん現場と比べるとかなりの特殊現場であった上、佳林ちゃんをご存じない方も多くおられたであろう現場ではありましたが、
会場中を宮本佳林の世界観で書き換えちゃう凄みを感じました。

佳林ちゃんソロの出番の後にも、TEAM SHACHIさんや江籠裕奈さんとのコラボがあったりと、めちゃくちゃ充実したフェスでした。
(TEAM SHACHIさんと江籠さんのTikTokにそれぞれ動画が上がっているので全人類見てくださいマジで神コラボでした。)

@kirakirakanpai4

嬉しすぎるコラボ❤️‍🔥❤️‍🔥 #推し寺アイドルまつり @宮本佳林💜🍬🗼 ちゃんとの 念願のコラボをおとどけ🥹 #TEAMSHACHI #アイドル #東別院 #メーテレ

♬ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(2023) - Juice=Juice
@kirakirakanpai4

宮本佳林ちゃんとの ひとそれコラボ横からカメラ📱 #TEAMSHACHI #推し寺アイドルまつり #東別院 #メーテレ #アイドル @宮本佳林💜🍬🗼 @ハル 🧸 @飽きもと。さん

♬ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?(2023) - Juice=Juice
@egoyuna_329

@宮本佳林💜🍬🗼 さんと時々ドキドキ🫶🏻🫶🏻🫶🏻

♬ 時々ドキドキ(1サビver.) - Yuna Ego

そして最後には出演者全員がステージに集まって、ゲリラ写真撮影タイムが始まったり、締めで全員が『夏祭り』を歌ってくれたりしたんですよ。
そんな「最後までチョコたっぷり」的な豪華展開があっていいんですか???(嬉しすぎて困惑)

あまりに困惑した結果、『夏祭り』では両手にペンラを1本ずつ持って、太鼓の達人のおに譜面を一人で叩くという限界オタクになっていました。
佳林党員以前に音ゲーマーだから仕方ないね。最近全然音ゲーやってないけど()

推しの歌声を堪能しながら一人でフルコンボをキメるという重罪(?)を犯してしまったので、お詫びに僕が写真撮影タイムに撮った写真を貼っておきます。

カメラメセンノカリンチャン…!!!

ともあれ、僕が佳林党員になって1年目最後の現場も最高に楽しめました。
去年の今頃の僕には、アイドル目当てに名古屋まで行くことも、
佳林党員仲間がこんなに出来て、連番したり現場の前後にアツく語り合ったりするようになることも、想像すら出来ませんでした。

本当に佳林ちゃんには多くのものを貰ったな…と推し寺の帰りもしみじみと思っていました。
次の記事は、僕が佳林党員になって最初の1年を振り返る内容にする予定なので、詳しくはそちらで語らせてください。
(追記:件の記事は以下に埋め込んであります。)