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ARグラスで大画面の推しを独占する体験はいいぞ

皆さんは推しの円盤やYouTubeをどんな環境で観ていますか?

スマホやPCの画面で観るという方が多いかな?と想像しています。
家にプロジェクターを置くなどして、視聴環境の改善に取り組む方もおられるようですね。

かく言う僕は、以下のデバイスを1年近く使っています。

逃◯中のハンターのコスプレグッズかな?()

これ着けて逃げ惑う芸能人を確保したりしませんよ???
怪しいだけのサングラスではなく、XREAL AirというARグラスなのです。

僕は最強アイドル宮本佳林ちゃんに出会う1ヶ月前にこの製品を買っており、推し活を始めてからはかなり重宝しています。

明確なデメリットや留意点のあるピーキーなデバイスではあるものの、時間や場所を問わずに自分の居場所を推しの現場にできるのはかなりの強みだと思っています。

ということで本記事では、僕が使っているXREAL Airを例に上げつつ、
アイドルを推している全人類がARグラスを持った方が良いと僕が思う理由を語っていきます。


XREAL Airって何だ

冒頭で「ARグラス」という名称を使いましたが、この手の製品を簡単に言えばサングラス型のモニターです。
スマホやタブレット、PC等のデバイスに接続したARグラスを装着することで、繋いだデバイスの画面が眼前に投影される、という代物と思っていただければ大丈夫です。

(基本的には)繋いだデバイスの画面をそのまま投影する製品のため、
VRゴーグル(Meta Questシリーズ等)のように、仮想空間が楽しむことはできません。
が、VRゴーグルと違って、装着中に自分の周囲を見ることができる点と、本体のゴツさが抑えられている点は強みだと思います。

使い方はかなりシンプルで、
XREAL Airのテンプルの先にある端子から付属のケーブルを繋ぎ、ケーブルのもう片側を接続したいデバイスのUSB-C端子に挿すだけ。

どこでも大画面を堪能できる最小装備

AndroidとMacであれば、Nebula for Android/Macというアプリで見え方を変えられます。
が、ただ画面を投影するだけならアプリは不要という、「難しいことはいいからとりあえず使わせろ」という方にも優しい仕様です。


XREAL Airの推せるポイント

ARグラスがざっくりどういうデバイスかイメージできたところで、次は

  • 僕が約1年XREAL Airを使っていて良かった点

  • 僕が購入時に他メーカーの製品ではなく、XREAL Airを選んだ決め手

について、いくつか語っていきます。


映画館の後方の席にいるような没入感を持ち運べる

XREAL Airは「4m先にある130インチを観るような感覚で画面が投影される」と公式で謳われています。
実際に130インチなのかを確かめる術は僕にはありませんが、1年近く使っていて、映画館のかなり後方の席から映像を観ているのに近い感覚で画面を観られると思っています。

推しの最強アイドル宮本佳林ちゃんのライブ映像やMVを観る時でも、
iPhoneとXREAL Airをケーブル1本で繋げただけの装備という事実を忘れるほど、かなり贅沢な体験ができるんですよ。

ちなみに、XREAL Airには内部スピーカーもありますが、音漏れ防止と没入感の底上げをするには、ワイヤレスイヤホンを併用した方が良さそう。
特に、イヤホン本体で音量調整ができる物を選ぶと、圧倒的に操作が楽です。

その他、通勤中の電車で仕事に集中したい時にもXREAL AirをノートPCに接続して使っています。
僕は作成中の資料や参考文献、統計解析ソフトと、同時に開く画面が多くてノートPCの画面1枚では窮屈に感じるのですが、出先でも広々とした空間で作業できるのは強い。

作業に集中しすぎて、電車の降りるタイミングに気づきにくくなるのは難点でしょうか()


ついでにプライバシー保護もできちゃう

ARグラスに何が投影されているかは装着している本人にしか見えません。
とはいえ、接続しているデバイスの画面をオフにしてしまうと、(XREAL Airに限らず)ARグラスに映っていた画面まで消えます。

そこで、接続するスマホやタブレットはポケットやバッグの中にしまって、接続したXREAL Airだけを装着すれば、
誰にも気づかれることなく、自分だけが大画面で推しを堪能できる空間が爆誕するわけですよ。

僕は昼休みに職場のデスクで堂々と推しのライブ映像を鑑賞したりと、かなりオープンな推し活をしています。
が、それって少数派なんですかね?自分の推しについて、なかなか周囲に言えないという声をよく聞く気がします。
そういう「こっそり推し活派」の皆さんも、大画面で推しを白昼堂々堪能できるというわけですよ。

ノートPCに繋いで作業する場合でも、MacBookのように本体の画面を真っ暗にできるPCをお使いであれば、人に見られると困る資料などを開いて堂々と作業できます。
実際、僕も移動中に仕事のメール対応をする時やnoteの記事を執筆する時に、プライバシー保護の恩恵を受けまくっています(特に後者)。

とはいえ、傍から見たらゴツいサングラスを着けて虚空を見つめる人に違いありません。
仮に「電車内に逃◯中のハンターみたいな奴おって草」とツイートされても気にしない精神でいきましょう()


装着感がとてつもなく軽い

VRゴーグルのように顔を覆うタイプのデバイスよりは軽いのも地味に嬉しいポイント。
例えばMeta Quest3は515g、AppleのVision Proは620gほどの重さがあります(後者は厳密にはVRゴーグルではありませんが)。

姿勢を正すことで多少マシになるとはいえ、首にかかる負担がペットボトル1本分多くなるのはなかなかに険しい。
一方のARグラスはというと、僕の持っているXREAL Airで79g、新型のAir 2 Proで75gと、だいぶ軽いんですよね。

メガネの平均的な重さが35g程度のようなので、それと比べるとまだ重いとはいえ、大画面とスピーカーを備えてメガネ2本分の重さ…と思えばまだ軽い部類ではないでしょうか。
ARグラスの中でも本体の重量バランスが機種によるので、装着感が軽く感じやすいものも、重く感じやすいものもありますがね。


メーカーが新型や周辺機器の開発に力を入れている

XREAL以外にもこうしたARグラスを販売しているメーカーはいくつかあります。
正直なところ、ただスマホやPCの画面を投影するだけなら、他のメーカーの製品を買っても良いんですよね。

にも関わらず、僕がXREAL Airを選んだのは、他メーカー以上に新しい周辺機器を頻繁にリリースしているからです。
基本的な使い勝手はそのままに、旧型の細かい不満が解消されたり、使用環境の構築がより柔軟になったりしており、
今後もアップデートが期待できるのはユーザー的にも嬉しいところ。

この手の製品は(少なくとも本記事の執筆段階では)まだまだ市場規模が小さく、積極的に買い替える層も限られるでしょうから、中長期的に新製品の開発やサポートを続けてくれそうなメーカーを選べた方が安心ですよね。
そういった安心感を買う意味でも、個人的にはXREAL Airを買うのが良いのかな〜と思って選びました。


XREAL Airのデメリットや留意点

「XREAL Airの」と書いてはいますが、他社のARグラスにも共通して言えるデメリットや注意点があります。


高ぇ

初っ端からなんて身も蓋もない話を、、。
僕が持っている旧型のXREAL Airは本記事の執筆時点の定価で約4.6万円、Air 2 Pro(新型の上位モデル)は6.2万円。いや高ぇ。
そのお金があったら現場行くしグッズ買うわ、と思いますよね。

ARグラス特有の強みをさて置き、画質やスピーカーの音質だけで単純に考えるなら、同スペックの一般的なモニターを買う方が断然安いのです。
出先だろうと没入感のある視聴体験に数万円を投資するか、という価値判断になるので、各々の価値観やお財布事情と相談してみてください。


スマホがDP Altモードに対応している必要がある

XREAL Airとスマホを接続したい方向けの留意点です。
接続するスマホがDP Altモード、すなわち外部のモニターと接続して映像を出力することに対応している必要があります。

「(お使いのスマホの機種名) DP Altモード」で検索してみてください。
また、XREAL公式が以下の対応機種一覧を公開しているので、まずはこれを確認すると良いかと。

上のリストに入っていませんが、Lightning端子の付いているiPhoneやiPadの画面も、XREAL Airに投影できます。
ただ、接続するにはXREAL AdapterやXREAL Beamという別売の周辺機器が必要…という注意点付き。

後述のバッテリー問題を解消するために、こうした周辺機器を繋いでスマホの充電端子を確保するのは普通にアリなので、それなりのリターンが期待できる周辺機器かと個人的には思います。


接続端末のバッテリー消費が早い

スマホでテザリング機能を長時間使ったり、動画を長いこと撮ったりしていると、スマホ本体が熱を帯びて電池残量がモリモリ減りますよね。

要はスマホから外部のモニターに映像を出力するという作業をしているので、なかなかにバッテリーを早く消費してしまいます(PCやタブレット等のデバイスを繋いだ時も同様)。
ARグラスにはバッテリーが内蔵されていないため、充電する手間は省ける一方、電力を供給するためにこうしたデメリットが浮上するのです。

また、XREAL Airの接続にUSB-Cポートを使ってしまうため、スマホ等の充電がしにくくなる点にも留意が必要そう。
(ワイヤレス充電のように、充電の手段が無いわけではないですが。)


メガネとの相性に難がある

通常のメガネの上からXREAL Airをかけるという荒業はできません(僕の持っているモデル以外でも同様)。
XREAL Airシリーズは内側にインサートレンズを取り付けることで、メガネユーザーに対応しています。

付属品としてインサートレンズのフレームが入っているので、それを提携しているメガネ屋さんに送るか持ち込むかして、自分に合ったインサートレンズを作ってもらう必要があります。
そのための時間やお金が追加でかかってしまうのは、気になる方には気になるところでしょう。

他社のARグラス「Rokid Max」は近視補正用ダイヤルが搭載されており、一定の視力補正はできますが、
近視も乱視もある方向けの補正までは行えない点には要注意です。


最後に

以上のように、XREAL AirのようなARグラスは、色々な意味で尖った製品でありながらも、「どこにでも大画面を持ち運んで独り占めできる」という特有の強みが確かにあります。

この一点に惹かれた方は、僕が書いた注意点を踏まえた上で購入を検討する価値がある代物だと思っています。
勿論、本記事は案件ではなく僕が勝手に紹介しているだけなので、本記事を読んだ上でARグラスを買っても僕には1円も入りませんのでご安心を(?)

本記事では言及しませんでしたが、どのメーカーのARグラスが見やすいと感じるかは個人差が大きいポイントです。
この点も踏まえて、色々なメーカーの機種を試してみるのが良いと思います。

ということで本記事はこの辺で終わりにして、僕は逃げ惑う芸能人を捕まえに戻りますね(やっぱ逃◯中のハンターじゃねえか)。