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今日の本 19
岩波文庫
坊っちゃん
作:夏目漱石
¥396(税抜¥360)
バイトの休憩時間に読む本と決めて、早1ヶ月…いや2ヶ月。本日読み終えました!夏目漱石「坊っちゃん」。誰もが知っているであろう名作中の名作文学ですが、今まで読んだことがなかったのです。アパパパ
書き出しは、
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」
夏目漱石の作品は「こころ」を高校の現代文の時間に少し読んだことがあるくらいですので…ほぼ初めてな感じなところです。ショシンシャ(現代の作家には「さん」付けが普通だけれど、昔の作家に「さん」をつけると違和感アル。夏目漱石さん。ナゼ)
<あらすじ>
家族と仲が悪い「坊っちゃん(おれ)」。しかし下女の清はよくしてくれていた。数学の先生になるため、清のいる東京を離れ四国に向かう。そこでの生活。
細かい言葉を省くと違うニュアンスになってしまいそうで…ワタクシの書くあらすじは半目で読むのが丁度良いかもしれないです。
そしてここからはネタバレにならないかと不安に思いつつ、別にネタバレでも良いかとも思いながら、書いていこうと思います。ネタバレはムリという方は引き続き、半目でお願い致します。
この本は坊っちゃん自身の回想目線で書かれています。すべて、過ぎ去っている話(本の最後まで過去のこと)を坊っちゃんが語っています。
赴任した学校ではいろいろな事件に巻き込まれたり、普通に考えるとなかなか大変なことが起こります。最終的に東京に帰ってきますが、ものすごく濃い期間をそこで過ごします。
母は早くに死に(兄を贔屓にしていた)、父も兄を贔屓にし、貴様は駄目だ駄目だと言われながら育った坊っちゃん。現代なものの見方だと、心理的虐待の一種になるのかもしれませんが、、。その坊ちゃんの味方であり、本当の家族のような存在だったのが、清というおばあさんの下女さんでした。坊っちゃん自身は”無鉄砲で喧嘩早い性格”をしていますが、無闇に暴力をしたりしないのは清の存在があったからだろうなあと思います(多分10/10がこう感じると思うけれども!)。
解説にもいくらか書いてありましたが。意識していない風に坊っちゃんは語っていますが、実はいつも清のことを気にしています。多分坊っちゃんは、、第一印象はクッソ悪いけど、関わってみると「あれ、そんなに悪い人じゃ無いかも…実は心暖かい人かもしれない…」みたいなタイプだと予想します。素直なホモサピタイプ。
すごい偏見かもしれませんが、雨で濡れている捨て猫放っておけないヤンキーみたいな。実は良い人みたいな。それこそ、
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」
と言うことな感じ。
序盤の語りから、最後に起こることが暗示されている部分が多くあります。ワタクシはパッパラピイなので、注や解説を読んでやっと物語のタカアシガニ生息レベルくらいに到達できたかな的な感じですが…。
伏線をしっかり見定めながら読むとまた違う印象になるのかもしれないです。
目指せ!チョウチンアンコウ生息レベル!
もっと純文学(と言う表現で合っているのかは自信ない)系の本も摂取していきたいと思う今日この頃。微かな秋を感じつつ日々読書に励んでいこうと思いマッス!
今日の本、第19号、坊っちゃん
これにて。
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