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Magami#05293二次創作の話

先日Megami二次創作コンテストが開催されました。


私はこのコンテストに『Venus and Morningstar』という絵と物語がセットになった作品で参加しました。

『Venus and Morningstar』
物語:日本語版
物語:英語版


0523ちゃんを描くにあたって、この子はどんな子なんだろう、と悩みました。私が所持しているMEGAMIにはそれぞれ「この子はこういう子」という思いがあるので、自分の子になったら…と想像して向き合ってみました。

エルフ耳、赤い目、可愛いお洋服…それに不釣り合いなモーニングスター…
彼女は何を想ってこのモーニングスターを掲げているのだろう。
そこが一番引っかかったところでした。
頭の中に浮かんだキーワードは「審判、罪人、裁く」…
そして女神。彼女は何の女神なのだろう…
モーニングスター、金星、ヴィーナス…明けの明星、ルシフェル、堕天使………そうだ、金星は女神にも堕天使にもなる…

そこからだんだんと輪郭が浮かび上がってきて、このウェヌスの物語が出来上がりました。
ウェヌスはVenus(古典ラテン語)、ローマ神話のヴィーナスのことです。


今回は少し絵について補足したいと思います。


モーニングスターの赤色は血をイメージしています。

アップで見るとウェヌスの目にはうっすら涙のようなものが見えます。

羽の上の線の集まりは彼女の想いが形になったものです。

そもそも、#05293ちゃんに羽はありません。でもこの絵には羽が描かれています。物語に出てくる「ルシフェル」は最高位の天使であり後に地獄に落とされる堕天使の総帥の名です。ラテン語でLucifer、「光をもたらす者」=金星=明けの明星の意を持ちます。
ウェヌスの「私はヴィーナスではない、ルシフェルなんだ」という思いがこの羽になりました。

下の方が黒くなっているのは彼女の堕天使のイメージなのかもしれません。
でも、羽の中には花や葉が隠れていて美しい模様がある、それは何故か。

実はこの作品には隠れた登場人物がいます。ウェヌスの友人である女の子、アンです。

里の門番は複数人いて交代で里を守っています。
ウェヌスは門番の役目を休む時、戦士の服を脱ぎ、アンが自分のために作ってくれた服を着るのです。
一番のポイントは首元の飾の水色とピンクのビーズ。

羽の周りにも同じ色合いのものが浮かんでいますね。

アンはウェヌスのことをよく知っています。
ウェヌスが門番になってから暗い色の服を着るようになったことも、彼女の瞳の色でもある赤色を嫌うようになったことも。

門番の役目を解かれた時だけでも、彼女に彩りが戻ればいい…
そう願ったアンがウェヌスのために作ったのがこの可愛らしい洋服でした。

悩み苦しみながらも里のために戦うウェヌスは、アンにとっての『女神』なのです。


これで私の#05293ちゃんの物語は補完されました。
創作は楽しいですね。届くものがあれば幸いです。

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