雨宮処凛

作家。反貧困ネットワーク世話人。バンギャなどを経て2000年デビュー。連載はマガジン9…

雨宮処凛

作家。反貧困ネットワーク世話人。バンギャなどを経て2000年デビュー。連載はマガジン9、毎日新聞、THE BIG ISSUE、imidasなど多数。著書は50冊以上。新刊は『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』。http://amamiyakarin.com/

最近の記事

『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(24年8月27日出版)の「はじめに」を公開します。

  はじめに     「自分はまわりにいる友だちとは全然違って、生きる権利を持っていないことを知りました」  この言葉は、日本に住む16歳(当時)の女の子・みさきさん(仮名)のものである。22年11月2日に開催された「在留資格のない外国人の生存権を求める院内集会と省庁交渉」で、彼女が読みあげた音声が紹介されたのだ。  なぜ、「生きる権利」がないのか。それはみさきさんが「仮放免」だから。仮放免については本文で詳しく紹介するが、簡単に言うと、日本に滞在するための合法的

    • 差別扇動の行きつく先

      以下の原稿は、今年2月の「解放新聞埼玉」に2度にわたって書かせて頂いたものです。 許可を頂き、こちらに転載します。 また、原稿中に登場する「ターゲットを絞った事件」については『秋葉原事件を忘れない この国はテロの連鎖へと向かうのか』にて、中島岳志さんとの対談で出た言葉です。興味のある方はぜひこちらも読んで頂ければと思います。 差別扇動の行きつく先 上 解放新聞埼玉 2024年2月1日号 1 「誰でもよかった」「死刑になりたい」  2000年代、無差別殺人事件が起き

      • 改めて、noteにも『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』の目次とまえがきを公開します。

        2024年2月15日、新刊『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)を出版し、2024年8月現在、ありがたいことに6刷となっております。 タイトル通り、この国で死なないためのノウハウを、社会保障制度から民間のサービスまで網羅しました。 「お金」「仕事」「親の介護」「健康」「トラブル」「死」という6つの章がありますが、こういう時は市役所なの? 労基署なの? ハローワークなの? 年金事務所なの? 保健所なの? と迷った時のナビゲート役にもなると思います

        • 『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』の目次を公開します。

          24年8月27日発売の『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(河出書房新社)の目次を以下に公開します。 『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(河出書房新社) 2024年8月27日発売 1420円(税別) 遠い国のことじゃない、隣の「あの人」のこと 日本に暮らす難民・移民の人たちは何に困っているの? 当事者や支援者、子どもたちのリアルな声を集めた、「難民・移民」を知るための、世界で一番わかりやすい超入門書。 目次   はじめに   第

        『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(24年8月27日出版)の「はじめに」を公開します。