劇場版うたのプリンス様っマジLOVEスターリッシュツアーズを観て

きっかけは学生時代の友人Aから「うたプリ(※うたの☆プリンスさまっ♪)の映画、観に行こ!めちゃくちゃ楽しいから!」というお誘いだった。
私は、「うん!いいよ!」と二つ返事で行くことにした。フットワークの軽さが私の長所なのだ。
友人Aは友人Bにも声をかけており、せっかくだから私も合わせた3人で観に行こうという話になり、先週の日曜日観に行ってきた。

終演後、最初に出た言葉は、

「プリンセスにされちゃった…。」

(※プリンセスとはST☆RISHのファンのこと)だった。

私はうたプリというジャンルについてはある程度理解しているつもりだった。
アニメも全部観ていたし、2019年に公開された前作映画(※劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム)も友人Aに連れられて観に行ったことがあった。
だがしかし、今回のスターツアーズはいままでのうたプリとは一線を画しており、あまりの情報量に鑑賞後軽く頭痛がするくらいだった。
なんだろう、宝塚歌劇で例えると今話題の星組公演『ジャガービート』みたいな感じだ。(※このnoteの筆者の趣味は宝塚観劇)

色々語りたいことがあるが、今回は3つの柱で感想をまとめてみようと思う。

1つ目は『ド派手』だ。


ライブ冒頭、プライベートジェット機でライブ会場に舞い降りるST☆RISH(※一十木音也、一ノ瀬トキヤ、聖川真斗、神宮寺レン、四ノ宮那月、来栖翔、愛島セシルの7名で構成されるアイドルグループ)。
なんじゃこれは、ちょっと頭おかしいんじゃないの、こんなに最初からぶっ飛ばしちゃって大丈夫なんか?と正直思った。
どうやら今回のライブのテーマはスターリッシュ『ツアーズ』、世界中を巡り、愛と歌のパワーで世界平和!みたいな感じらしい。
しかし、これはプロローグに過ぎず、順に7名のソロ曲が披露されると、ここでは雨や雪が降ったり、お菓子が意思を持って踊り出したり、魔法を使って空を飛んだり、マジックをしながら超高速で回転したり、ドラゴンに乗って空を飛んだり、なんかもうすごかった。
ユニット曲や全員で歌う場面も、当たり前のように客席に向かって空を飛んでくるし、いつしか私はツッコミをやめてスターリッシュツアーズの空間に浸っていた。
そう、これは『うたの☆プリンスさまっ♪』だから。

2つ目は、『技術の進歩』だ。


前作の劇場版である、『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム』のライブと比べると圧倒的にライブの構成、カメラワーク、ST☆RISH7名のパフォーマンスといった全てが素晴らしかった。決して前作を蔑ろにしているわけではなく、今作は3Dのモーションや映像技術を駆使した、肉体の質感やライブ会場の美術、表情の細部にまで心が込められたライブ映像の作り込みには、いつの日が本当に彼らが2次元の壁を超えてこちらにやってくるかもしれないというわくわくドキドキした気持ちにさせてくれた。

3つ目は、『映画館に集うプリンセスたちの愛』だ。


なんとこの映画、通常上映のほかに、拍手や手拍子、ペンライトを振りながら楽しめる「マジLOVEライブ上映(無発声スタイル)」があり、今回は後者のマジLIVEライブ上映を体験してきた。
ぶっちゃけ、ほとんどの曲がこの映画で初めて聴く楽曲だったので、とりあえず横で一緒に観ている友人Aの真似をしながらペンライトを振って応援してみることにした。

…と、ここで緊急事態が発生する。

これは完全に私の準備不足だったのだが、持参したペンライトの色設定が今年2月にミュージカル(※刀剣乱舞-江水散花雪-)を観に行った時のままだったのだ。どうしよう。紫(一ノ瀬トキヤさん)とピンク(来栖翔さん)のカラーが無い…。ペンライトをカチカチカチカチしながら必死に色を探すも、無いものは無い。
そんな時、友人Aはスッと持っていたペンライトのうち、1本を貸し出してくれたのだ。
嗚呼、ST☆RISHを応援するファンはなんて心優しく気遣いのできる素晴らしい人たちなんだろうと、感激してしまった。

無事、ペンライトの危機を乗り越え、しばらくライブを楽しんでいると、友人Aのみならず、周囲のプリンセスたちが鑑賞中に何やら手をよく動かしていることに気づき、少し様子をみることにした。
すると、友人Aは愛島セシルさんがハートを作って投げるとそれを両手でキャッチしたり、一ノ瀬トキヤさんが投げたステッキを受け取ったり、MC中に映り込んでくる神宮寺レンさんに手を振り返したりしていた。
これはST☆RISHからのファンサを受け取っているのだ?!と気づいて衝撃を受けた。ST☆RISHはライブの歌唱やダンスシーンだけでなくMC中にもカメラや客席のプリンセスに向けたファンサの嵐が凄まじく、愛されてるなぁとこんな私でも感じることができた。

そんなプリンセスからST☆RISHへ向けた、サプライズ演出が始まったとき、私は本当に何も聞かされてなくてガチでえっ?!これってどういうこと?!とキョロキョロと周囲を見渡してしまったのだが、真実を知ったときなんだか泣きそうになってしまった。全てのプリンセスたちへ、素敵な景色をありがとう。

終演後、友人Aから今回の楽曲について少し教えてもらったのだが、
セットリストの最初の曲が『マジLOVEスターリッシュツアーズ』で、最後の曲が『ST☆RT OURS』となっているそうだ。
ST☆RISH TOURS(スターリッシュツアーズ)とST☆RT OURS(スタートアワーズ)、ツアーズとアワーズで、だ、ダブルミーニングって…コト?!?!天才?!と感激してしまった。

最後少し話が逸れてしまったが、上記の『ド派手』『技術の進歩』『映画館に集うプリンセスたちの愛』の3点が特に印象に残ったことだった。

ここまで長々と書き連ねてきて、改めてこんなに楽しい映画を観たのは本当に久しぶりだったし、うたプリやST☆RISHとかよくわかんないな、みたいな人もとにかく観てみてほしいっていうことが伝えたい。

さぁ、みんなも一緒にプリンセスになろう!


2022/12/12 karin

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