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20年間の機会損失って…

海外ドラマ「グレイス&フランキー」の感想です。配信されたりdvdにもなっていて、現在7シーズン目の人気シリーズなんですね。


私は、このシリーズの存在を恥ずかしながら最近知りまして、

ギョエ〜何じゃそりゃ!面白そう‼︎

となりまして、自分の中ではかなり期待して鑑賞致しました。

と言っても、まだ、3話位までですが…。

すみません。 正直、辛過ぎて一気見出来ない。

このドラマの内容については、すでにご存知の方も多いと思いますが、

ふた組の熟年夫婦の夫同士が不倫していて、(つまりゲイ)
20年後にカミングアウトと同時に、

「自分達が同性婚したいからキミ(奥さん)と離婚したいんだ」

てなことを申し出るお話なんですね。

奥さん達の立場からすると、本妻の自分以外に特定の愛人がいて、
20年間隠し続けた挙句、

「残りの人生はキミ抜きでやっていきたい」

と、宣言された訳ですよ。

キツイ…。

奥さん側2人にしてみれば、
子育てを含め、
何もなければ外に恋愛対象を求めるような発想もおそらく無く、
良き家庭人として日々努力を積み重ねる生活をして来て、

それがある日突然、味方だと信じていた夫に梯子を外されたようなもの
だと思うんですよ。

裏切りも何も好きになってしまったものはどうしようも無いので、
離婚したければそれも致し方ない。

問題は20年の月日だと私は思う訳です。

男性側の葛藤タイムを加味したとしても、20年は長過ぎないか。
自分はゲイで、相手は誰とかいうカミングアウトは一旦飛ばして、
早めに離婚だけするのはどうだろう(誰に言っている?)。

女性の花の命は短いんですよ。
何かの嫌がらせかと思っちゃうよ。
20年もの機会損失(恋愛なり、仕事なり )をどうしてくれるんだ。

ここまで考えて気付いたんですが、
このある意味極端で稀有な設定は、
現実世界の経験者達、
夫がゲイだった女性達に向けて作られた物なのかな…なんて勘ぐったりして。

ハイ、すみません、考え過ぎです。

もちろん、ドラマ上は重い表現を敢えて避けているのか、
作品のコンセプトとしてそういう作りにしているのか、
彼らの成人した子供達も巻き込んで、泣き笑い人間ドラマに仕上げ、
それで成功していると思う。
そしてこの作品のヒロイン達は、何だかんだ言っても強い。
そして美しい。

「過ぎ去りし20年は仕方ない。男2人も悩んで来ただろうし。(百歩譲って。)
 20年間彼を愛して来た自分の心の軌跡は確固としてここにある。
 それを踏まえて、今を、これからをどう生きるか考えよう。」


と、これぐらいの着地点を想定しておけば、こんな私でもこのドラマを愉しめるのかも知れない。

80歳位からの人生を、
残りの人生=余生と考えるか、これからの人生=可能性と考えるか。

現実には、体力に左右される部分も多いかと思うけど、
この夫2人のカミングアウトは、
何もなければ惰性で過ぎていたかも知れない彼女らの時間を、
見直すきっかけとしての、

出来れば体験したくないカンフル剤という見方もあり

と、いう事なのでしょうか。

自分は経験したくないけど…。

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