見出し画像

「未来のためにできること…」 映画再利用のご提案!

●『かぐやひめ』が泣いている!

『未来のためにできること…』を問われて、真っ先に浮かぶのは両親が製作した映画『かぐやひめ』のこと。長年、我が家に眠る映画の原版やフィルムたち…このものたちが朽ち果てる前に何とかしたい!と、思いつつ、どうにもできず『かぐやひめ』の悲鳴は、ますます大きくなる。

●未来にできること…What should I do?

  錆び付いた缶の中から『かぐやひめ』を助け出したら何ができるか? 教師という職業柄か、子どもたちの未来につながる利用法ばかり考える。今の日本には海外諸国から多くの人々が移住し、学校にそうした子どもたちが通うのも珍しくないが、日本語がわからず、学校に馴染めずに引き籠ってしまうケースも多い。タイから来た生徒に母国語の『かぐやひめ』の存在を伝えたら『観せて〜!』と目がキラキラ。なのに、原版しかなく観せることができなかった。『かぐやひめ』は当時の外務省、柳谷謙介氏のもと、日本を海外へ紹介するために12カ国語版のナレーションとタイトルを持ち、海外42カ国に配給された映画。中国語、韓国語、アラビア語、ヒンディー語まで何でもあり!復活させれば、国内外を問わず、世界の子どもたちに、母国語の『かぐやひめ』を贈ることができる!

『かぐやひめ』は米国ジャパン・ソサエティの公式イベントで上映された。日米の子どもたちが一緒に作品を観ることを父は喜び、ニューヨークに平和を願うメッセージを送った後に他界。その意志を継いで、髙橋克雄著作権事務所により、子どもたちの平和を願う上映活動が続けられる。

●『かぐやひめ』を子どもたちの未来へ…!

前列左端の丸メガネの少年が髙橋克雄。竹槍で「戦争の練習」後の記念写真。長崎原爆で祖母や友だちを失った。

 子どもの頃に悲惨な戦争を経験した両親は、子どもたちの平和を願って生涯、映像製作に励んだ。今もまた悲惨な戦争で子どもたちの命が失われているこの世の有様を知ったら両親も『かぐやひめ』も嘆くだろう。映画の配給や配信で、戦争は終わらないだろうが、子どもたちの心が癒されたり、元気をもらう事ができたら…と心から願う。『かぐやひめ』は昔のように、いや、昔以上のパワーを発揮して子どもたちの未来を照らしてくれる。『かぐやひめ』の未来は子どもたちの未来!と信じて実現する。それが私の未来にできること…。(最後までお読みいただき、ありがとうございました!)


この記事が参加している募集

レトロな「教育映画」や万博映画などの映画や映像を上映&トークしています。「レオニード・モギー賞」や「国際赤十字賞」など国際映画祭や芸術祭受賞作『野ばら』をはじめ、貴重な映像のフィルムのデジタル化にぜひご協力くださいませ。