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【学校見学】組織と関係性のコーチのアンテナで見ていたもの

システムコーチングという組織をチームとして活性化する仕事をしています。

企業訪問した瞬間から組織が今どんな状態なのかを掴むリサーチは始まっていて、目に映るもの、聞こえるもの、聞こえないもの、雰囲気など5感をフルに使ってその組織の社風・雰囲気を見立てていきます。

なので、職場に足を1歩踏み入れた時から(正確には、その手前、職場に近づいた時から)私の中のいろんなアンテナがにゅにゅにゅーと伸びて、勝手に情報収集が始まります。

実は子供の学校選びをするに際して、このアンテナがとてもよい働きをしてくれました。

学校の雰囲気。保護者の皆さまでしたら学校説明会の作られた雰囲気ではなく、できるだけ「ありのままの雰囲気」を感じ取りたいですよね。

「うわー、こんなことに気がついちゃったよ。ここは学校側が見せたい部分とは違うんだろうなきっと。でも保護者からしたらこういうこと確認するの大事だよねー」などど1人盛り上がりながら学校見学をしていました。

学校見学する前にやっておいたこと

まず、実際に学校を訪れる前に、子供にあった学校はどのような校風か、家庭の教育方針として譲れないものはないかをはっきりさせておきました。

ちなみに、我が家は娘の希望と家庭の教育方針から「管理的ではなく生徒の自主性をも尊重した伸びやかな校風」「非競争主義」「女性はこうあるべきという古い価値観を持たない」校風の学校がいいなと思っていました。

その上で、目に入ってくるもの、聞こえてくるもの、感じ取れたものをこちらが望む校風と照らし合わせて「しっくりくる」かこないのか。ひたすらこの繰り返しです。

学校生活のビデオでは何を見ていた?

どこの学校説明会でも普段の学校生活や行事の様子などをビデオ上映していると思います。「授業はこんな工夫をしています」「英語はネイティブの先生です」「こんな設備もあります」「校外学習はこんなところに行きます」「生徒がこんな賞を取りました」等々。

でも、私が注意深く見ていたのは「服装・髪型」「持ち物」などです。

特に女子校は髪型や服装など学校によっては細かい規則が設けられているところが少なくないです。パンフレットはどこも「模範的なきちんとした髪型・服装」の生徒が写っていますので、実際の縛りや管理体制がどの程度なのかは普段の生徒さんの姿やその持ち物を見ることで把握していました。

先生のお話では何をチェックしていた?

学校説明会での話は、その学校が一番アピールしたい内容です。逆に言うと、説明会で話が出なかったからその学校にその要素がないかというとそういうわけではなく、それがアピールポイントではないだけのことだと思っています。あくまでも学校側の都合で話の内容は選択されます。

特に、校長先生の話の中では「教育方針」が語られることが多いので、しっかり聴いて、自分の子供と合う合わないを見極めることも大事です。(校長先生のお話と我が家の教育方針があまりにも異なるので学校見学の途中で帰ってきたこともありました。)

学校の運営方針や学校法人としての風土を掴むこともしました。例えば、校長先生が世襲制であれば同族経営の会社と似たようなことが起きている可能性がありますし、共学であっても校長先生が女性であれば男尊女卑のような古い価値観とは違う風土を持っている可能性も高くなります。説明をする先生方の年齢構成や先生同士のコミュニケーションの様子からも、学校が職場としてどのような雰囲気を持っているのかを感じ取ることが可能です。

また、既に起きている事件や事故、想定されるいじめについての質問に対しどのような回答をするかも、情報公開の度合いや危機管理意識を掴むことができます。

現地での生徒の様子からは?

生徒の様子も要チェックです。

例えば、服装自由(制服がない)のに、全員同じようなスカート。違う形のスカートやズボンを1人も見かけない。ここから何を読み取るか。

「スカートが短すぎる人が多くてヤダ」と娘が発言した別の学校。自分と合わないと肌で感じ取ったようでした。

生徒が受験生である小学生と接する様からも生徒の気質が読み取れます。小学生側の目線で優しく対応してくれる学校、まあせいぜい頑張ってね的な勝ち組目線の学校。

説明会で実際に生徒と会話をしてみたこともありました。「学校生活はどんな感じですか?」との質問に一生懸命答えてくれたのですが、もう楽しくて仕方がないという様子が言葉以外(表情や身振り手振り)からも伝わってきてこちらも何だか嬉しくなってしまったことを覚えています。

教室では何を見ていた?

学校説明会だと下校後と同じような雰囲気の教室に足を踏み入れることができたりしますね。私は教室の中では体感覚で居心地を感じ取っていたように思います。また窓から何が見えるかは必ずチェックしていました。あと机の周辺とゴミ箱(笑)

廊下では何を見ていた?

廊下や壁の様子からもいろいろな情報が取れます。

文化・芸術などに関するイベントのポスターや絵画が廊下に多く掲示されている学校は「勉強だけでなく教養も重視している」ということが見て取れますし、個人別成績順位表が貼られているところは、かなりの実力主義でしょう。

また、職員室前の出欠記録からも、1クラスあたりの人数や欠席者の多い少ないなど様々な情報をとることができます。

部活の掲示板もカラーが出ていて面白いです。

ロッカーの扉がね、ボコボコに凹んでいたりすると何が起きるとこうなるんだろう・・・って頭をめぐらせたりしました(笑)

現地に足を運ばないと本当のことは何もつかめない

学校見学を何回かしてから痛感しましたが、Webやパンフだけから掴める校風と現地に足を踏み入れて感じる校風はまるで違っていました。これから志望校を絞りたいという保護者の皆さま、必ず訪問してください。とにかく百聞は一見にしかずです。

折りしも秋の文化祭、学校説明会シーズンです。校風チェック楽しんでくださいね~

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