猫さんの旅立ち~最後にやってはいけないこと
11月末、お友だちMちゃん家の猫Gちゃんが、家族4人に見守られて17歳で旅立ちました。
「大腸リンパ腫」でしたが、抗がん剤治療をいくつかやり、副作用などはなかったものの、最後は「もうこれ以上がんばらせるのは可哀相だから」と看取る覚悟を決め、それから2日後のことでした。
「猫ってさぁ… ふらふらしながらでも、最後までトイレに通うのね… それを見ていたら切なくなっちゃって…」
最近は「砂が散らからず」「掃除が簡単」といった飼い主側の都合で、上の穴から入り込む円筒型のトイレもありますが、高齢猫になると8割が関節炎になるというので、こういうトイレだと入ることが困難=ストレスになります。
「それなら、そうなった時に段差の低い普通のトイレに変えればよい」と思うかもしれませんが、トイレ環境が変わること自体、猫さんにとっては大きなストレスで、それが切っ掛けで「膀胱炎」になったり「スプレー行為」が始まったりすることもあります。
子猫用の小さいトイレも然りで、子猫はすぐに大きくなるので、子猫用の小さいトイレではなく、段差の高くない「普通のトイレ」を初めから用意してあげた方が、経済的にもゴミ問題を考えても有益だと思います。
病気で体調が悪くなって、いよいよ終末という時は、猫も気力体力を振り絞って生きているので、トイレの10cmの段差でさえ、またぐのが大変になります。
それならと「シーツの上にオシッコしちゃってもいいよ~」と、猫さんを「説得」し、寝場所の近くにシーツを敷いてあげたりしても、猫さんは決して「納得」せず、それまで使い慣れたトイレに必死にがんばって通おうとします。
わが家の先代猫りんちゃん(20歳♀)の時は、口腔ガンが喉の奥まで広がって、最後は口が開けられなくなりました。
食べ物が摂取できなくなって2日目ぐらいに、血栓症で片足がマヒして引きずるようになりましたが、それでもトイレに行こうとするので、そわそわしはじめた時には、急いで抱えてトイレに連れて行き、体が倒れないように支えて排泄を介助していました。
「歩けなくなっても、トイレでちゃんと排泄したい」というのが、りんちゃんの希望だからです。
お友だちMちゃんは、実家で猫を飼っていたものの「初めて自分で看取る猫だから、ふてもさんからいろいろ話を聞いててよかった」と、何度も感謝を伝えてくれました。
ふてもがMちゃんに伝えていたのは「看取る覚悟について」
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