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新しい観光資源とリア凸

久しぶりの記事投稿となります。最近は記事を書く以外の活動が増えてしまっています。過ごす時間の比率が変わってきています。

ここ数年、配信アプリで配信したり、リスナーをして過ごす事が多くなっていたのですが、それを始めてから解ったことがあります。

リア凸について

それはリア凸という文化です。ちょっと昔でいうところのオフ会です。自分はオフ会というものは危険なものであるという認識だったので、自分はこれまでリア凸に否定的な立場でした。

しかし、その配信を聴いているうちに、若い世代だけでなく、割と色んな年齢層の方々がフランクに健全なオフ会を行っていることが分かり、段々と自分の中でもリア凸に対する敷居が下がっているのがわかりました。

もちろん、出会い系サイトのような使い方をしている人がいることも実際に聞いているので、危険性があることは否めませんが、扉を開けてみると、こんな世界があるのかと興味を惹かれました。

そんな自分も初めて、リア凸というものを経験しました。今回は、主にその時のお話をします。

リア凸初体験

とある男性配信者さんとの出会ったのは、共通の知り合いの配信者さんの弾き語り枠だったかなと思います。そこでお見かけする程度でしが、知り合い、他の人への関わりを見聞きしたり、交流回数を重ねていくうちにお互いに信頼関係を作られていった感じです。

そして、相手の方が自分の住んでいる地域に来るということを知り、会ってみたい好奇心が沸き立ち、リア凸をしようという事になりました。

男性の方なのですが、とても誠実で男性から見ても魅力的な方でした。配信でも素敵な方だとは思っていたのですが、実際に会ってみると細かなところまで注意されていたり、さりげない気遣いがあることを端々に感じました。思いがけず立派な人格の人に出会えた事に感謝しました。この日の僕は、その人への尊敬の気持ちと出逢えたことへの興奮でとても不思議な気持ちになっていました。

自分は拙いながらも、その地域を案内し、少しでも楽しんでもらえるように努めました。そしてあっという間に半日が過ぎ、解散となってしまいました。その後もお互いの枠で仲良くさせてもらっています。

この出会いは自分の地域での話ですので、観光の体験談ではないのですが、離れた地域に出来た知り合いに会いに行くことが観光になるのではないかと感じました。

リア凸は先の一回しか経験はないのですが、配信を続けてきて会いたいと思える人が増えてきました。
『実際に会う』という体験をしてから、より具体的に配信で出会う人の事を想像するようになりました。そして、その人が暮らしてる地域、その人が育って来たその地域についての興味や関心が湧いてきました。

自分の観光体験

自分は父親の仕事の都合で、小学6年生から中学3年生までアメリカに住んでいた経験があります。そのため、いわゆる『修学旅行』を体験しないまま大人になりました。(なので、他の人とは同じ文脈で修学旅行を語ることが出来ないコンプレックスを抱いているのですが、)アメリカでの生活という経験をしたことで、『知識と結びついていない観光』を経験できたんだなと今では捉えています。

リア凸にビビっていた、観光経験の乏しい自分が考えてた、観光の本質は『人に会いにく』です。
従来のような歴史的な遺跡を見に行くような観光であっても、歴史的な偉人や、その人の物語と舞台になった地域を感じるために、現地に赴くという事が観光なのではないかと思ったからです。
そして、その舞台となった地域の歴史や特徴を知ることで、その物語や人物への興味関心が深まり、自分とその人物との関係も深まるのだと思いました。
そうなると『勉強』はよりその人物や物語を味わうための遊びに変わります。勉強はより本気で遊ぶための手段になるのです。

観光業というと、立派な建物や素敵な景観が、観光資源として考えられがちだと思います。自分がそうですから。
しかし、自分や他の人のリア凸経験などの話から、人も立派な観光資源になり得るのだと思いました。人、そして物語や、舞台・場所(地域)があれば成立するのではないかなと思いました。もしかしたら、自分が知らないだけで既にに人を観光資源にした観光が作られているのかもしれません。

そんな事を考えていると、もっと面白いことが出来るのではないかとワクワクしてしまいます。

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